インドネシアの歌姫・Anneth、4つの賞を獲得したシングルの日本語ver.リリース。日本デビュー

日本とインドネシアの国交樹立65周年の節目となる今年、インドネシア出身、17歳のシンガーソングライター・Anneth(読み:アネス)が、自身のヒットシングルを日本語で歌唱した「Wish You Were Here」をリリース。日本デビューした。
アネスはインドネシアのバリクパパンという港湾都市に生まれた。歌うことが好きだった彼女は、グローバルなアーティストになるという夢を描き続け、13歳だった2018年にインドネシア最大のオーディション番組「インドネシアン・アイドル・ジュニア」で優勝する。
その後、2ndシングル「Mungkin Hari Ini Esok Atau Nanti」はインドネシアのSpotify Viral Chartを含む多数のDSPで1位を獲得、韓国のM-net Asian Awardなど、グローバルなタイトルをも含む4つの賞を受賞、Music Videoは1.1億再生を超える大ヒットとなった。
世界中の多くの人に聴いてもらい、楽しんでもらえる曲を発信することが長年の夢と語る彼女は今回、インドネシアで大ヒットとなったそのセカンドシングル「Mungkin Hari Ini Esok Atau Nanti」を日本語でセルフカバーし、「Wish You Were Here」というタイトルでリリース。
幼少期から宇多田ヒカルの曲を聴き、『ドラえもん』を観て、少女コミック『ちゃお』に連載された漫画を読み、日本の文化が普通に存在する環境の中で育ったというアネス。「日本は私にとって夢の国なんです。今回、この曲を大好きな日本語でリリースでき、私の長年の夢が叶いそうだと、とても興奮し、感謝しています」とコメント。
歌詞は基本的に日本語で構成されているが、タイトルにもなっている”Wish You Were Here”の部分だけは英語を取り入れた。日本語の曲に部分的に英語を取り入れている宇多田ヒカルの「First Love」から発想を得たそうだ。
日本語で歌唱したことについて、「日本のアニメや日本の歌を小さい頃から聴いていたので、日本語には慣れていると思っていたけれど、いざ発音するとなったら難しかった」と語るも、初めて日本語歌唱したとは思えない発音の違和感の無さは、日本文化に慣れ親しんで育ってきたという事実を裏付けている。

「Wish You Were Here」は、大切な人を失ってしまったあと、その相手との思い出に浸りながら、戻ってきて欲しいとただただ願う気持ちを歌った壮大なバラードソングとなっている。
映画などの作品から作詞のヒントを得ているというアネスは、テレビドラマシリーズの大好きなキャラクターが亡くなったことにショックを受け、それをきっかけに、小さい頃に経験した親戚の死を思い出したり、身の回りの大切な人を失うことについて考えるようになり、14歳という若さでこの曲を作詞・作曲した。恋愛・家族・どんな関係性の相手であろうとも、失った大切な人を想う気持ちに共感してもらいたいと話す。
「インドネシアと日本の国交樹立65周年という、長く続く二つの国の関係に、私が得意な音楽という分野で、力になれる機会を持てたことに感謝しています。インドネシアの良さはバリ島だけではないんですよ。この曲をきっかけに、もっとインドネシアの良さを日本の皆さんに伝えていけたら嬉しいです」
どこか親近感を感じさせるサウンドが特徴のインドネシア・ポップスに日本語歌詞という、二つの国の文化を掛け合わせたユニークな楽曲。寂しい気持ちを歌ったバラードソングでありながら、夢の国、日本でデビューすることへの希望に満ちた少女の美声は、聴いた人を前向きにさせる不思議な力を持っている。
リリース情報
配信限定シングル「Wish You Were Here」
Linkfire:https://avex.lnk.to/Anneth
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