【速レポ】<京都大作戦2023>04 Limited Sazabys、「ただいまー! 俺たちの<京都大作戦>に帰ってきました」
朝から小雨が断続的に降り続く太陽が丘。しかし、<京都大作戦 2023〜今年は可能な限り全フェスに参加してくだ祭!〜>をずっと心待ちにしてきたオーディエンスにとって、こんなしょぼい雨など関係ない。なにしろ今年は、様々な規則も緩和され、コロナ禍前の状態がほぼカムバック。<京都大作戦>を全身全霊で楽しむ気持ちしかないオーディエンス2万人で太陽が丘は埋め尽くされていた。
◆<京都大作戦2023 >画像
そのみんながカウントダウンを一斉に叫びながら開幕を告げたのは午前11時。トップを任されたのは04 Limited Sazabysだ。SEに合わせて登場するや、オーディエンスはどでかい声を張り上げて04 Limited Sazabysを大歓迎し、メンバーも嬉しそうに手つきも加えてさらに煽りまくる。最高の一体感が生まれる中、コロナ禍前の状況にカムバックした<京都大作戦>の一発目に04 Limited Sazabysが選んだのは「Buster call」だった。
新たなものを築くためリスタートの第一歩を刻もう、という勇敢なメッセージも込められた歌だ。まさにこの状況にふさわしい。歌の合間に「イケる? 一緒にイケるか!?」と叫ぶGEN。RYU-TAも「掛かって来いよ!」と激しいリフを刻みながら声を荒げる。気合いの入った表情でドラムを叩くのはKOUHEI。弾きながらあちこちを見渡して煽り続けるのはHIROKAZ。太陽が丘には激しく回り続けるサークルが生まれ、興奮の高まったオーディエンスはクラウドサーフも。04 Limited Sazabysのメンバー4人はもちろん、太陽が丘にいるどいつもこいつも、ほんとにいい顔してやがる。太陽は出てなくても、この太陽が丘には太陽のような存在のオーディエンスばかりだ。
「ただいまー! 俺たちの<京都大作戦>に帰ってきました。一緒にいいとこへ行きましょう。今年の<京都大作戦>、大事な大事な一音目を託されました。ここに立てることを誇りに思います。今日は7月の1日か、夏が始まります。夏の1ページ、一緒に作ってください。ケガだけはしないように、ケガするギリギリまで楽しんでいってください」──GEN
メンバーの顔つきがいつまでも若いから、ずっと若手バンドの雰囲気も放つ04 Limited Sazabysだが、すでにキャリアは約15年。安定感あるそれぞれのプレイと、ガッチリと固まったバンドサウンドやアンサンブルはブレることがない。04 Limited Sazabysの生むリズムに煽られて身体が自然に宙を舞い、04 Limited Sazabysのメロディに身も心も躍り続けるオーディエンスだった。バンドマンにとって最高の景色でもある。それを見渡しながらGENはこう語った。
「楽しむ才能しかないみなさん、一緒にいい日にしましょう。初めて大作戦に出させていただいたとき、TAKUMAさんが“<京都大作戦>は俺たちがやってるんじゃなくて、出てくれているみんなのおかげや”と言ってて。“いやいや、10-FEETがやってんじゃん”とずっと思ってたんです。でも僕らも<YON FES>を始めて、TAKUMAさんの気持ちがすごくわかるようになりました。<京都大作戦>をやっているのはみなさんなんで、一人ひとりが大成功に導いてください。音の中で<京都大作戦>の主催者してください、よろしくお願いします」──GEN
この言葉でオーディエンスとのアンサンブルもガッチリ。ライブで鍛え上げた様々なキラーチューンを次々に連発させるばかりか、なんと10-FEETの「goes on」も“時間がないときのVer.”で披露。すると10-FEETのTAKUMAが飛び入りして、コーラスを叫んで、全員の気持ちをさらに熱くさせていく。
また10-FEETのカバーをしたせいだろう、続く「Remember」では会場スクリーン用のカメラに向かって、10-FEETのKOUICHI風に変顔を決めたのはKOUHEI。10-FEETのNAOKIのごとく回転ワザを見せつけるのはRYU-TA。さらに「Remember」を続けてもう一回。「時間もないけど、最後にもう1曲」と言って、「時間がないときのswim」まで。もちろんこれは、10-FEETがライブでよくやる「時間がないときのRIVER」に感化されたものだ。
勇気と勢いと楽しさを炸裂させ、同時に<京都大作戦>と10-FEETへのリスペクトも思いっきり込めた04 Limited Sazabysのライブ。一発目を彼らに任せたのは大正解である。
取材・文◎長谷川幸信
撮影◎Yukihide"JON..."Takimoto
セットリスト
2. climb
3. Keep going
4. Kitchen
5. message
6. fiction
7. Finder
8. Squall
9. monolith
10. 時間がないときのgoes on
11. Remember
12. Remember
13. 時間がないときのswim
■10-FEET主催<京都大作戦2023 〜今年は可能な限り全フェスに参加してくだ祭!〜>
7月2日(日) 京都府立山城総合運動公園 太陽が丘特設野外ステージ
open9:30 / start11:00 ※20:00終演予定
〒611-0031 京都府宇治市広野町八軒屋谷1
●出演者 ※50音順●
▼7月1日(土)
【源氏ノ舞台】クリープハイプ / Ken Yokoyama / dustbox / 10-FEET / Fear, and Loathing in Las Vegas / 04 Limited Sazabys / ヤバイTシャツ屋さん / ROTTENGRAFFTY
【牛若ノ舞台】ANARCHY / Wienners / かずき山盛り / KUZIRA / 東狂アルゴリズム / バックドロップシンデレラ / FOMARE
▼7月2日(日)
【源氏ノ舞台】ACIDMAN / ORANGE RANGE / go!go!vanillas / coldrain / 10-FEET / Dragon Ash / マキシマム ザ ホルモン / WANIMA
【牛若ノ舞台】a crowd of rebellion / ammo / ENTH / おとぼけビ~バ~ / w.o.d. / NUBO / Hakubi
▼両日開催
【鞍馬ノ間】※7月2日の出場チームはトーナメント結果による
EGOLA / 大阪籠球会 / TEAM-S / TEAM NICK / TEAM Happy FROM SOMECITY OSAKA / TEAM FUKUOKA / TEAM Lucky FROM SOMECITY OSAKA / ちきゅう
※アーティストは都合により変更になる場合がございます。その際、チケット代金の払い戻しは実施されません。
▼チケット ※Sold Out
【通常札】
・1日券 8,800円(税込)
・2日通し券 17,600円(税込)
【童札(わらべふだ)】
・1日券 3,300円(税込)
・2日通し券 6,600円(税込)
※童札は、2023年7月時点で小学生(生年月日が2011年4月2日〜2017年4月1日)の方が申込み可能。必ず大人の方(通常札購入者)と一緒に来場してください。童札のみでの入場はできません。
この記事の関連情報
04 Limited Sazabys、約2年半ぶりの新作EP『MOON』を1/29にリリース
10-FEET、バンド史上屋内最大規模のライブ映像作品を12月発売決定。全31曲・約2時間半のライブ+ドキュメンタリー映像も
<REDLINE>、SiMのMAHを中心とした一大プロジェクト“REDLINE DREAM BAND”始動
【ライブレポート】[Alexandros] 主催 野外フェス<THIS FES ’24 in Sagamihara>2日目、終演後には2025年ワンマンツアー発表も
【舞台裏インタビュー】<山人音楽祭2024>10-FEET、「ジャンルの壁や境界がない」
【ライブレポート】フェスの改革と変化。音楽フェス文化を次世代へつなぐ<フジロック>の現在地
SHANK主催フェス<BLAZE UP NAGASAKI 2024>、出演全9組を一挙発表
ハンブレッダーズ主催対バンツアーのゲストにフォーリミ、ユニゾン、サンボ、マカロニ、時雨
【速レポ】<京都大作戦2024>10-FEET、今年も新たな伝説の1ページを加え閉幕「ほんまかっこよかったから、ライブもみんなも!」