パンテラのフィル・アンセルモ、南部連合旗と決別
パンテラは以前、ステージ・セットやマーチャンダイズで南北戦争時の南部連合旗を使用していたが、フィル・アンセルモはもうそれとは関わりたくないようだ。南北戦争当時、南部は奴隷制度の存続を主張していたことから、近年は、南部連合旗を奴隷制度のみならず人種差別の象徴と見る向きもある。
先週金曜日(5月26日)、ブルガリアの首都ソフィアで開かれたパンテラの公演で、客席に南部連合旗が描かれたプラカードを掲げている人がいたそうだ。アンセルモは「Cowboys From Hell」をパフォーマンスする前に、「ソフィア、これは言っておかないと」と、オーディエンスに向け語り始めたという。
「素晴らしいオーディエンスだ。そして、もう一つ。そこに、ショウを台無しにしようとするプラカードを掲げている人物がいる。俺は拒絶する。俺は、そのクソ国旗を拒絶する。悪いな。馬鹿げてる。政治はなしだ。つまらない」
アンセルモは2016年、ステージでナチス式の敬礼をし「ホワイト・パワー」と叫び、物議をかもした。パンテラは現行のヨーロッパ・ツアーで、当初予定されていたドイツのフェスティバル<Rock am Ring>および<Rock im Park>への出演とオーストリア・ウィーンでの公演が中止されたが、過去のこの言動が原因だったのではないかと推測されている。
Ako Suzuki
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