【インタビュー】Atomic Skipper、メジャー1stフルアルバム『Orbital』発売「これを聴いてもらえたらAtomic Skipperがわかる」
Atomic Skipperが、5月24日に1stフルアルバム『Orbital』をリリースした。2021年リリースの2ndミニアルバム『人間讃歌』が「タワレコメン」に選出されると共に「CDショップ大賞」の東海ブロック賞を受賞するなど作品が高く評価され、さらにその後は、初の日比谷野外大音楽堂でのライブ経験や、<京都大作戦2022>前夜祭に出演を果たすなど、強烈な熱量を放つそのライブパフォーマンスも確実に支持を集めてきたAtomic Skipper。そんな4人が遂に発表したメジャーデビュー作品である『Orbital』は、ロックバンドならではの「愛・気遣い・優しさ」をリスナーひとりひとりに届けるポジティブなメッセージに溢れたフルアルバム。加えて、バンドの代表曲である「ロックバンドなら」の再録ver.(「ロックバンドなら (Orbital ver.)」)も収録されており、全14曲にわたって現時点のAtomic Skipperのすべてを詰め込んだ1枚と言える。
今回BARKSでは、メジャーデビューを目前に控えた4人にインタビューを実施。メジャーデビューという特別なタイミングに放つ今作について、さらにはCD作品に対する思い、そして6月からスタートするリリースツアーの意気込みなどについて、メンバー全員に話を聞いた。
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■よりAtomic Skipperのスケールを大きくする為に、メジャーデビューが必要だった
── 新作『Orbital』をもってメジャーデビューを迎えます。メジャーデビューというのは目標にしてきたことだったんですか?
久米利弥(Ba/Cho):もちろんそれだけではなかったんですけど、昔からひとつの目標としては掲げてましたね。
神門弘也(G/Cho):Atomic Skipperというバンドは女性ピンヴォーカルで、自分たちの世代ではあんまりない形だと思っているんです。諸先輩バンドにはいらっしゃる形態ですが、ある意味、僕らはリバイバル的に新しい存在というか。そうなるとカテゴライズするのも難しいし、バンドのことがみなさんに伝わっていくスピードがゆっくりになってしまうので、よりAtomic Skipperのスケールを大きくする為にメジャーデビューが必要だと考えていました。
松本和希(Dr):今回それが実現できで嬉しく思いますね。
── そのタイミングで放つのが、特大ボリュームかつ初めてのフルアルバム。全14曲、これでもか、っていうぐらい詰め込んでますよね。
神門:新しい楽曲が配信でリリースした楽曲より多く収録されてないと、僕がお客さんだったら「だったら、サブスクで聴けばいいかな」ってなっちゃう気がして。その考えが、自分自身で首を絞めたところもあるんですけど(笑)。
一同:ハハハハ(笑)。
── ソングライティングは神門さんが手掛けてますが、フルアルバムの全体像をみなさんで共有したりもしたんですか?
久米:全体のビジョンを最初から見据えて、というよりは、1曲1曲、神門から出てきたモノに対して向き合っていくというやり方でした。「この曲でこういうフレーズを使ってるから、あの曲ではあえて違ったモノを」とは考えず、1曲毎にすべてを注いでいく。もしかしたら神門の中には最初から構想があって、それをあえて僕らに言わなかったのかもしれないんですけど。
神門:僕は、聞かれなかったから言わなかっただけだったんですけどね(笑)。
久米:そうだったのか(笑)。でも、性格的に構想を聞いちゃうと予定調和にもなりそうだし、このやり方が良かったなと感じますね。
松本:僕も久米さんと一緒で1曲1曲に向き合っていきました。だから、完成してからイメージが完全にできたというか、新たな印象が生まれたところもあったり。
▲アルバム『Orbital』
── サブスク全盛の時代ですが、Atomic Skipperは会場限定シングルを制作したり、ワンコインシングル「天変地異が起ころうとも」をゲリラリリースしたり、CDという形にこだわってきたように思います。フルアルバムという存在にも思い入れがあったんじゃないかなと。
神門:たしかに、フルアルバムへの思い入れはずっとあって。仲間のバンドがフルアルバムを出したときって、如実にライヴが良くなるんですよ。
中野未悠(Vo):うんうん、わかる。
神門:やりたい世界観が確立できたり、お客さんもバンドのことをより知るきっかけにもなりますし。
中野:その1枚を聴くことで、バンドのことをいろんな角度から知れますからね。ずっとフルアルバムというモノは作りたいと思ってましたし、メジャーでの1枚目という、素晴らしい1歩目のタイミングで出せたのが凄く嬉しいです。
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