【ライブレポート】ジュリアナの祟り8周年は不況に負けじと豪華感謝祭開催。さらに無料ワンマン実施

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ジュリアナの祟りによる主催イベント<奇跡体験!バブルビンボー!!ジュリアナの祟り8周年記念~野音で8音感謝祭~>が、2023年3月12日に日比谷野外大音楽堂で開催された。到着したレポートをお届けする。

◆ライブ写真

“バブリー!”を合言葉に、エンタメ性の高いパフォーマンスで活動中の超個性派バンド、ジュリアナの祟り(ちなみに、名付け親はビートたけし氏である)。メンバーはパンチの効いたボーカルが魅力の蕪木蓮(かぶらぎ・れん)、リーダー兼ドラマーで、バンドの楽曲制作を担当、バンド全体のプロデューサーでもある江夏亜祐(えなつ・あゆ)、落ち武者ヘアーで強力なビジュアルインパクトを放つベースの矢島銀太郎(やじま・ぎんたろう)、そしてパフォーマーの翌桧 ダンク 冬雪(あすなろ・だんく・ふゆゆき)佐川 ネル 秋吉(さがわ・ねる・あききち)というクセのある6人。

そんな彼らが今年、8周年のアニバーサリーを祝うべく、3月12日に主催のイベント<奇跡体験!バブルビンボー!!ジュリアナの祟り8周年記念~野音で8音感謝祭~>を日比谷野外大音楽堂で開催。当日はメンバーの幅広い交友関係を活かした華やかなゲストが集結し、早春の野音を大いに盛り上げた。ここではその熱狂ぶりをお伝えしよう。

例年ならまだまだ肌寒いはずの3月12日。しかし、この日は曇天ながらも陽が差す時間帯もあり、上着もいらないほどの暖かさ。会場の日比谷野外大音楽堂にはオープン時間(13時半)から、幅広い年齢層の観客が詰めかけた。ジュリアナの祟りのファンはもちろん、他の出演者のファンも駆けつけ、8周年記念に販売された、ピンクのイベントTシャツを着た場内はちょっとしたフェスの雰囲気。オープンから15分ほどが経過した頃、さっそくステージにはオープニングアクトが登場する。“江夏がノリで決めたウェルカムアクトコーナー”ということだが、初々しいアイドルグループ5組(オルゴ~ル/東京演劇女子./ RONLON/ Highspec Ba【Z∞】Ka/みらくる★ふぉーぜ)が登場し、それぞれ短い時間ながら、フレッシュな魅力をアピールした。

▲オルゴ~ル

▲東京演劇女子.

▲RONLON

▲Highspec Ba【Z∞】Ka

▲みらくる★ふぉーぜ

その後、ジュリアナの祟りメンバーによる開幕宣言(テープカット)となり、ここでゲストMC、BOYS AND MENの田村侑久がステージに呼び込まれる。田村は衣装のジャケットの下に8周年記念Tシャツを着用するサービスぶりだ。マスク着用なら自由に声出しOKという状況のため、客席からの笑い声や声援も賑やか。「バブリー!」の掛け声でテープカットが行われ、本編がスタートした。

一番手を飾ったのはソラネルカンパニー。王道アイドルらしい清楚なビジュアルとキャッチーな楽曲でさわやかな魅力を振りまく。会社がコンセプトということで、各メンバーに役職名があるのも特徴。トップバッターという緊張感もあったはずだが、メンバー全員、笑顔を絶やさずに乗り切った。

▲ソラネルカンパニー

2番手はメイド風コスチュームで登場したスリジエ。メンバー全員、カタクリ娘(コ)伝説のメンバーも兼任しており、曲によって編成を変えて楽しませる。ラスト曲の「I Believe」ではオールメンバーでのパフォーマンスで賑やかに締めくくった。

▲スリジエ・カタクリ娘(コ)伝説

3番目に登場したのはジュリアナの祟りの一番弟子であるそのまんま祟り。メンバーは、ジュリアナの祟りメンバー・ダンクと見た目がそっくりな双子の妹(?)である、翌桧ブサ冬子 (あすなろ・ぶさ・ふゆこ)と、オーディションで選ばれた天人琴乃 (あまんど・ことの)と麻布美佳子 (あざぶ ・みかこ)。サポートメンバーにはジュリアナの祟り矢島が参加し、ブサ子とともに女子高生の制服スタイルという強烈なキャラで圧倒! グループ名が示す通り、ほぼジュリアナの祟りのコンセプト(曲もステージングも)で、グイグイ場内の空気を熱くしてくれた。しかも、ラスト曲の「バブリー革命~ばんばんバブル~」では、ボイメンの田村も女子高生コスチュームで乱入。イケメンアイドルのキャラを返上(?)し、捨て身の盛り上げ部隊として観客を楽しませた。

▲そのまんま祟り&田村侑久(BOYS AND MEN)

そのまんま祟りによるコミカルな空気をビシッと引き締めたのはゆるめるモ!。ニュー・ウェイヴガールズグループの異名で知られる彼女達は、ロック系アーティストによる楽曲を積極的に取り入れ、独自のスタンスを貫いている。キャッチーさを基調にしながらも、ハードでエモいサウンドでカッコいいパフォーマンスを見せてくれた。

▲ゆるめるモ!

続いては仮面女子。今年は活動開始から10周年という節目とのことで、メンバー全員、気合も十分。仮面をつけた姿で旗を掲げ、堂々と登場する姿は迫力満点。激しい曲と激しいパフォーマンスで観客を圧倒した。

▲仮面女子

6番目を任されたのはCOLOR'z。“カラーギャングアイドル”をコンセプトに、イメージカラーを打ち出したメンバーがステージを盛り立てる。可愛らしさを打ち出しつつも、ヘドバンの振付では激しい一面も見せ、多面体の魅力をふりまいた。

▲COLOR'z

COLOR'zのステージのあとは抽選会。再びジュリアナの祟りメンバーが登場し、チケット番号が書かれたくじを抽選ボックスからピックアップし、当選者には豪華プレゼントをふるまった。お食事券2万円分やらバッテリー交換無料券に脱毛サロンの割引券など、まさにバブリー!

抽選会が終わると再びライブへ。次なる出演者は山本亮太。アクロバティックなダンス・パフォーマンスに定評のある彼は、ダンサーを引き連れて登場。TikTokで人気のダンス・チューンをセレクトして、キレッキレのダンスで魅了。また彼は苦手という歌にも挑戦。意欲的な姿勢を見せたのも印象的だった。

▲山本亮太

ここでゲストによるパフォーマンスもいよいよ大詰め。この重要な役どころを担ったのは風男塾とBOP、そしてPipping Hotの3グループ。いずれも男装アイドルグループとして確固たる地位を築いている。この日はまず、最先鋒である風男塾のステージからスタート。最後は3グループがステージに集合。全グループによるユニットdream Boatの新曲「FOOT LOOSE」をお披露目して出番を終えた。

▲dream Boat

すっかり暗くなったところで、この日の主役、ジュリアナの祟りの出演時間となる。1曲目は「薄紅色の淡い夢の中で~バブルの呪文はAYATRA~」。曲に入るやいなや、蕪木が張りのある歌声で観客の心をつかむ。2曲目の「結論」では、早く観客がジャンプしてステージ上のメンバーと共にテンションを上げていく。「夏のyou」では昭和歌謡テイストのメロディーで会場を沸かせた。





最初のMCでダンクは「合言葉は? せ~の! バブリー!」と呼びかけ、場内から大きな「バブリー!」を引き出す。江夏は「江夏フェス2019」以来、4年ぶりの野外です。ありがとう!」と、久々の開放的な空間をかみしめている様子。ただ、彼らのライブはまだ始まったばかり。ネルは「準備運動は終わり! 盛り上がっていけますか!」と煽り、4曲目の「だーりん」へ。切ない別れを歌ったラブソングだが、間奏ではネルが得意のけん玉パフォーマンスを披露するなど、意外な見せ場を作る。その後は春にピッタリの「SAQRA」を披露。和のテイストが入ったメロディアスな楽曲に、客席ではライブの盛り上げアイテム、ジュリ扇が揺れる。このブロックでは聴かせる楽曲がまとめられ、続く「キミリウム」では蕪木が表情豊かなボーカルで聴かせ、場内を優しく包み込んだ。ブチ上げるだけでなく、しっかり聴かせてくるのも彼らの強み。

だが、やはり彼らの持ち味は爆上げの“バブリー!”テンション。後半ブロックには、フルスロットルの人気曲が控えている。

ダンクの「まだまだ動き足りないんじゃないですか! まだまだ声を出し足りないんじゃないですか! もっと声出せるよな!」という煽りから、「キミクロニクル」につなげる。江夏もドラムセットからステージに移動。「8周年……歴史を刻んでいこうか!」と、観客を挑発。ドラムスティックをマイクに持ち替え、ボーカリストとしての能力を開放。「【事勿れ主義】SNSメッセンジャー【痛い人】」や「パンティーナイト♂」「無敵シュプレヒコール~このSを聴け!~」……などなど、怒涛の人気曲をメドレーで聴かせていく。気づけば矢島もパンツ一丁(!)でエンターテイナーぶりを発揮。メンバー全員が持つこのサービス精神にはアタマが下がる思いだ。メドレーブロックを終えると、メロディアスな「リグレット~君を思い返している~」でライブを引き締める。客席では一緒に歌うファンも多く、声出し解禁を存分に堪能していた。

楽しい時間はあっという間に過ぎ去り、ついに大ラス曲へ。ここで、再びゲストMCの田村侑久が登場。江夏と共に、この日の出演者をステージに呼び込む。ステージは瞬く間に出演者で溢れかえった。全員参加で歌う最後の曲はもちろん、ジュリアナの祟りの代名詞、「バブリー革命~ばんばんバブル~」。曲が始まると同時に金テープが発射され、ステージ上と客席のノリに着火。場内が一体となってジュリアナの祟りの8周年祝いは大団円を迎えた。終演後は観客を背景に出演者と共に記念撮影。貴重な8周年の思い出を封じ込めた。



この節目で、バンドもひと息つくのかと思いきや、ジュリアナの活動はノンストップ! 4月以降も3ヶ月連続で無料ライブを敢行。6/28にはTOKYO DOME CITY HALL で“蕪木バースデーワンマン<奇跡体験!バブルビンボー!!FINAL~ガチ神主と 起こす奇跡体験!~>も決定している。バンドの武器であるライブ活動(彼らはRAVEと呼んでいる)と破格のファンサを続ける彼らの魅力は今年、大きく広がりそうだ。

取材・文◎海江敦士
写真◎蔵屋敷英樹

<奇跡体験!バブルビンボー!!ジュリアナの祟り8周年記念〜野音で8音感謝祭〜>

【出演】ジュリアナの祟り/そのまんま祟り
【ゲスト】風男塾/Pipping Hot/BOP/ゆるめるモ!/仮面女子/スリジエ/COLOR'z/ソラネルカンパニー
【友情出演ゲスト】田村侑久 (BOYS AND MEN)/山本亮太
【江夏がノリで決めたウェルカムアクト】オルゴ〜ル/東京演劇女子./ Highspec Ba【Z∞】Ka/みらくる★ふぉーぜ/RONLON

■セットリスト
1.薄紅色の淡い夢の中で~バブルの呪文はAYATRA~
2.結論
3.夏のyou
4.だーりん
5.SAQRA
6.キミリウム
7.キミクロニクル
8.【事勿れ主義】SNSメッセンジャー【痛い人】
9.パンティーナイト♂
10.無敵シュプレヒコール〜このSを、聴け!〜
11.あーもー!アモーレ!!~アイツのタタリ~
12.リグレット~君を想い返している~

グランドフィナーレ
バブリー革命〜ばんばんバブル〜 大セッション

ライブ情報

<奇跡体験!バブルビンボー!!〜無料ワンマン〜>
・5/9(火)@新宿MARZ http://t.livepocket.jp/e/bubblebinbow02
・6/1(木)@新宿MARZ http://t.livepocket.jp/e/bubblebinbow03

蕪木バースデーワンマン
<奇跡体験!バブルビンボー!!FINAL〜ガチ神主と 起こす奇跡体験!〜>
6/28(水)@TOKYO DOME CITY HALL (旧・JCBホール)
開場18:00開演19:00予定
【8周年SPチケット 88,888円(税込)】最優先入場、スイートルーム付き第一バルコニー 8席 限定
【S席 19,800円(税込)※前方優先+グッズつき】
【A席 9,800円(税込)】
【B席 3,900円(税込)】
【C席 1,980円(税込)】
【D席 617円(税込)】蕪木リアルバースデー6/17記念価格!!!

・2次抽選受付:〜4/30まで受付中(4/26までのFC入会で受付可能)
▼FC先行抽選受付
https://eplus.jp/tatari-0628/
▼オフィシャル先行受付
https://eplus.jp/tatari-0628tdc/

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