【ライブレポート】ASH DA HERO、Zepp DiverCityワンマンで声出し解禁「こんな素敵な夜がある」
2022年8月にバンダイナムコミュージックライブ内レーベル“Purple One Star”よりバンドデビューを果たし、2023年にはTVアニメ『ブルーロック』の2クール目オープニング主題歌を担当したASH DA HERO。その主題歌にしてメジャー1stシングルの「Judgement」は、ミュージックビデオが200万再生を突破、Spotifyのストリーミング数も300万再生を超えるなど、名実共に飛躍し続けている。そしてASH DA HEROが4月8日、メジャー1stシングル「Judgement」リリース記念ライブをZepp DiverCityで行った。同公演のオフィシャルレポートをお届けしたい。
◆ASH DA HERO 画像
バンドとして始動した2021年以降、単独ツアーはもちろん、様々なイベントやフェスへの出演など、めざましい勢いで活動中のASH DA HERO。2022年にはデビューアルバム『Genesis』を発表し、2023年にはTVアニメ『ブルーロック』の2クール目オープニング主題歌を収録したメジャー1stシングル「Judgement」をリリース。今、新たなファンも巻き込みながら人気は高まり続けている。
そんなASH DA HEROが4月8日、東京Zepp DiverCity(TOKYO)でワンマンライブを開催。これはシングル「Judgement」の発売を記念したものであると同時に、ASH DA HEROにとって“声出し解禁”の初ライブである。
18時、BGMがカットアウトした直後、会場に響いたのはオーディエンスの歓声。SEをバックにステージに姿をあらわしたASH DA HEROの5人は、歓声のエネルギーを感じながら表情に力をみなぎらせていく。ASHの「派手にやろうぜ、東京!」の声と共にライブは「Merry Go Round」で始まった。
結成直後から自分たちよりキャリアも知名度もあるバンドを相手に常にやり合ってきたASH DA HERO。対バンや共演した相手からビリビリした緊張感を伴う刺激を感じ、そして自分たち自身にさらに磨きをかけ続けてきた。様々なライブで鍛え上げてきたそれぞれの自信、ライブを重ねるほどに強くなっていく5人の信頼関係と絆がしっかり存在する。ASH DA HEROが主題歌を担当したTVアニメ『ブルーロック』のストーリーになぞらえるなら、ASH(Vo)、Narukaze(G)、Sato(B)、WANI(Dr)、Dhalsim(DJ)は、それぞれがステージ上のエゴイストだ。たくましさと頼もしさのある彼ら5人は、オーディエンスの気持ちをつかみ、燃え上がらせ、ライブは展開し続ける。
だがライブ序盤では、コロナ禍の3年間の“当たり前ではない当たり前”に、オーディエンスは慣れてしまったのか。大歓声をあげながらライブを楽しむオーディエンスはほぼいない。しかし「Avengers」に入る直前のジャムセッション中、ASHの挨拶によって豹変していった。
「久しぶりの声出し解禁。みんな、おかえりなさい、ライブハウスに。今日はステージがブッ壊れるぐらい、この3年間でたまったうっぷんを全部、晴らしてもらいますんで、最後までよろしく!」──ASH
すると、どうだ。ASHに合わせてシンガロングするオーディエンスもいれば、ASH DA HEROの放つ音と曲に全身をゆだね続けるオーディエンスもいるし、タオルを回して一体感を味わうオーディエンスも。もはや遠慮などいらない。それぞれが自由に思いっきり楽しむのみ。そうしたオーディエンスを前に、ASH DA HEROの5人はさらに活き活きとしたプレイとライブパフォームで各曲を躍動させていく。
ASH DA HEROはコロナ禍の2021年9月にスタートしたバンドゆえ、これまで経験してきたライブでは、マスクを着用して歓声をあげることもほぼ許されないオーディエンスを前にしていた。曲が終わったときには大歓声ではなく拍手。コール&レスポンスも、声ではなくハンドクラップ。バンドを結成してからずっとASH DA HEROが味わったことがないもの、それがオーディエンスの声だった。表情で伝わるものはあっても、やっぱり、どこかもどかしさを感じていただろう。今、オーディエンスの大歓声や歌声を浴び、ASH DA HEROの5人は正真正銘のスタートラインを切ったような感覚かもしれない。
「歓声があるのとないのとでは、全然、違うね。本当に泣きそうになるもんね、マジで。改めてライブは生き物だなと思っています。集まってくれた一人ひとりの歌声が重なってこそ、俺たちのロックンロールは完成するんだと思った」──ASH
そんな言葉から始まったのは「Judgement」。曲に合わせて叫び、飛び跳ね、さらなる生命力でギラついていくオーディエンス。「エゴイスト」ではDhalsimの合図で全員がその場に座り、ASHのカウントダウンで一斉にジャンプ。喜びと高揚感と興奮が炸裂する一体感がここにある。さらにライブが進む中で、ASHは新たな始まりとなったこの夜を何度も何度も祝った。
「信じていれば、こんな夜にちゃんと辿り着けるんだ。コロナ禍になって表現する場所が制限された俺たちの光になってくれたのは、まぎれもなく集まってくれた一人ひとり。そう、みんなじゃなく、あなたです。ありがとう」──ASH
ライブ後半になるにつれ、フロアから生まれる歌も歓声もどんどん大きなものに。それがでっかいハーモニーとなって会場に響き渡っていった。それを体感しながら、Dhalsimは嬉し涙を流し、Satoは最高の笑顔を見せ続け、WANIとNarukazeはさらに冴えわたるプレイを轟かせる。ASHは歌でも言葉でもメッセージし続けていった。
「君たちの声があって俺たちも生かしてもらえてるんだ。よく頑張った、よく辿り着いてくれた。ありがとう。これから先の未来、いろんな夜があると思うんだ。うまくいかない、信じてたものがちょっと違ったとか。いろんなことがあると思うけど、こういう夜もあるってことを忘れないでほしい。こんな素敵な夜があるから、どうか、きついと思ったときは今日のことを思い出して、乗り越えて、また笑顔で会いに来てください。俺たちはここで待ってます」──ASH
こうしてライブは感動のエンディングに向かっていった。コロナ禍のままであれば、そのままライブはエンディングだったのかもしれない。しかし声出し解禁となった今夜からのASH DA HEROは違う。威勢のいいライブバンドとしての幕開けである。「世界をぶん殴れ」で盛り上がったと思えば、オーディエンスのアンコールに答えて「Judgement」を叩きつけた。この勢いを持って、ASH DA HEROは2ndアルバムのレコーディング、さらにリリースに合わせた怒涛のロングツアーへ突入する予定だ。
取材・文◎長谷川幸信
撮影◎堅田ひとみ
■<ASH DA HERO LIVE 2023 “Judgement”>4月8日(土)@Zepp DiverCity(TOKYO)セットリスト
02. DAIDARA
03. 自分革命
04. New Revolution
05. Avengers
06. Dead or Alive
07. WARAWARA
08. Stigma (NEW)
09. 新世界 (NEW)
10. Judgement
11. DJソロ~ エゴイスト
12. YELLOW FEVER DANCE
13. 反抗声明
14. 白昼夢 (NEW)
15. Rain on the roof
16. レーゾンデートル
17. Just do it
18. Remember
19. PARADE
20. 最強のエンドロール
21. 世界をぶん殴れ
encore
en1. Judgement
▼本公演セットリストのプレイリストもSpotifyで公開
https://open.spotify.com/playlist/779LudJFRpur82ljrZHF9L?si=5e27059a809c4525&pt=11ad202fd64dba8094bed7cc570a3501
■Major 2nd Album
■<ASH DA HERO LIVE TOUR 2023-2024>
▼2023年
09月23日(土祝) 千葉・千葉LOOK
open17:30 / start18:00
(問)ディスクガレージ 050-5533-0888
09月24日(日) 神奈川・F.A.D YOKOHAMA
open17:30 / start18:00
(問)ディスクガレージ 050-5533-0888
10月15日(日) 北海道・cube garden
open17:30 / start18:00
(問)WESS info@wess.co.jp
10月21日(土) 広島・HIROSHIMA CAVE-BE
open17:30 / start18:00
(問)HIGHERSELF 082-545-0082
10月22日(日) 福岡・DRUM Be-1
open17:30 / start18:00
(問)キョードー西日本 0570-09-2424
11月03日(金祝) 石川・GOLD CREEK
open17:30 / start18:00
(問)キョードー北陸チケットセンター(新潟) 025-245-5100
11月05日(日) 宮城・SENDAI CLUB JUNK BOX
open17:30 / start18:00
(問)GIP https://www.gip-web.co.jp/t/info
11月11日(土) 栃木・HEAVEN'S ROCK 宇都宮 VJ-2
open17:30 / start18:00
(問)ディスクガレージ 050-5533-0888
11月12日(日) 埼玉・HEAVEN'S ROCK さいたま新都心VJ-3
open17:30 / start18:00
(問)ディスクガレージ 050-5533-0888
11月18日(土) 愛媛・WStudioRED
open17:30 / start18:00
(問)DUKE松山 089-947-3535
11月19日(日) 香川・TAKAMATSU MONSTER
open17:30 / start18:00
(問)DUKE高松 087-822-2520
11月25日(土 静岡・LIVE ROXY SHIZUOKA
open17:30 / start18:00
(問)サンデーフォークプロモーション静岡 054-284-9999
12月08日(金) 大阪・BIGCAT
open18:15 / start19:00
(問)サウンドクリエーター 06-6357-4400
12月09日(土) 愛知・ダイアモンドホール
open17:15 / start18:00
(問)サンデーフォークプロモーション 052-320-9100
▼2024年
01月08日(月祝) 東京・Zepp DiverCity(TOKYO)
open17:00 / start18:00
(問)ディスクガレージ 050-5533-0888
▼チケット
¥5,000 (税込/ドリンク代別)
※スタンディングのみ ※整理番号有
【Circle A会員チケット先行受付】
受付期間:4月9日(日)12:00〜4月24日(月)23:59まで
当落発表:4月28日(金) 15:00〜
※受付開始時刻になりましたらお申し込みいただけます。
(問)DISK GARAGE:050-5533-0888
▼公演開催に関する注意事項関
※公演の中止及び延期や、チケットの販売制限枚数の変更により主催者がチケットを無効とする場合以外は、払い戻しの対応はいたしかねます。予めご了承の上、チケットをご購入ください。
※未就学児童入場不可
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