【インタビュー】ODDLORE、「ここからが僕らにとって勝負どころ」

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2022年9月より東京・Club Mixaにて定期ライブ<ODDLORE FREE LIVE -Under Test->を行なってきたODDLORE。3月25日に行なわれた<ODDLORE FREE LIVE -Under Test 06->を持って半年間行なわれてきたフリーライブを卒業し、次なるステップに足を進める。

◆撮り下ろし写真

8月16日には1stアルバムをリリースすることも決定し、改めて本格始動を始める6人を<ODDLORE FREE LIVE -Under Test 06->昼公演終了後にキャッチ。これまでのフリーライブの振り返りと今の自分たちについてじっくり語ってもらった。

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■「あっという間だったな」って思ったのが初めてだった

──昼公演、お疲れさまでした。まだ夜公演は残っていますが、今回でフリーライブが終了となる今の気持ちをお伺いさせてください。

KOYA:ほぼ毎月やってきたライブなので、率直にちょっと寂しい気持ちがあります。といっても今後もライブはどんどんやっていきますし、デビュー2年目に突入したからこその課題を乗り越えて成長するっていう良い意味での卒業です。最後に自分に合格点を出せるように、夜公演も頑張ります。

RION:僕は今日、めちゃめちゃ楽しくって。というのも、今回から声出しOKになったじゃないですか。いざステージに立った時、歓声からもらうエネルギーが想像以上に大きかったんですよね。ステージから捌ける時も、テンションが上がっちゃって「うわ〜!」って声が出そうになるくらいでした。ずっと楽しくて、いつもよりもあっという間。すぐ終わっちゃったなっていうのが今の正直な感想です。

▲KOYA

YUI:僕もRIONと近いかも。楽しく歌わせていただいたって思いました。僕の中で「あっという間だったな」って思ったのが、<ODDLORE FREE LIVE -Under Test->をやってきて初めてだったんです。僕、ずっとこのフリーライブがめちゃくちゃ怖かったんです。当日はもちろん、準備期間も含めてめちゃくちゃ怖い。2週間前くらいからプランを立てるんですけど、ノートにプランをメモする手が震えて文字にならないくらい怖い時もありました。始めの頃なんてその恐怖に飲み込まれて、普段できていることすら本番でできずに終わっていたんですね。それが徐々に回数を経たり、対バンライブに出演させていただいたりする中で試行錯誤していって、少しずつ楽しいと思える瞬間は増えていったんですけど、やっぱりまだ気が重い部分があって。でも今日、お客さんの歓声を聴いた時にそれが全部なくなって。お客さんの力で「あっという間だった」って思えました。RIONが「SKIN DEEP」の前に、「みなさん立ってください!」って言うはずだったんですけど、最初から立ってくださっていたのも嬉しかった。その景色を見た瞬間、グッときました。

RION:そう! 俺、あれ言わんでよかったもんな。

YUI:「HOLLOW」が終わった後には、「JOSH〜!」って声が聴こえてきたのも嬉しかった。お客さんが盛り上げてくださるから楽しくて、最後にして初めての経験をさせていただきました。<ODDLORE FREE LIVE -Under Test->がいい思い出になりそうです。

▲RION

RIKITO:たしかに、声出し解禁は大きかったよね。もちろん去年から毎回感じるものやグッとくるものはあったんですけど、歓声があるのはこれまでで1番大きな変化でした。ただ、僕は「終わった~!」っていう安心感みたいなものはあまりないんです。<ODDLORE FREE LIVE -Under Test->が終わるだけで、あとは何も終わっていないので、引き続き頑張るだけかなって思っています。

RYUICHIRO:僕は、すっごい疲れちゃいました(笑)。でも、良い疲れ! 今までも毎公演クッタクタになってたんですね。それはお客さんは声を出せないし、なんとか盛り上げようと思って僕らからお客さんに向かって全力でパフォーマンスを届けていたから。でも今回はお客さんからも歓声という形でパワーをもらって、僕らもパフォーマンスという形でパワーを返して、勢いをぶつけ合っていた感じがして。いつもと違う、良い疲労を感じています。今までは無料だから見に来てくださっていた方もいらっしゃると思うので、ここからが僕らにとって勝負どころ。……なんて言うんだっけ? 袖を直してみたいな……あ、“襟を立てて”頑張りたいです!

▲RYUICHIRO

YUI:兜の緒を締めよ的なのじゃなくて!?

RION:勝ってもないからなぁ。……「襟を正す」、や!

RYUICHIRO:それ(笑)! 気を引き締め直してやっていきたいです。

RION:RYUICHIROの間違いも全部記事にしてくださいね(笑)。

RYUICHIRO:え、俺、なんて言った?

KOYA:「襟を立てる」(笑)。番長やん! ヤンキー出てる。

RYUICHIRO:えへへ。まぁ、そんな感じの感想です。

▲RIKITO

──ありがとうございます(笑)。では最後はJOSHさん、お願いします。

JOSH:僕もみんなが言ったように歓声があったのは嬉しかったです。でも、最近感じているのが、このフリーライブで僕を見る人が増えてきたこと。対バンライブだと、僕、基本的に誰からも見られないんですよ。

YUI:いやいや、 そんなことないよ!

JOSH:僕が視線に気付かないだけかもしれないけど……。でも、「これ、今誰が見てるんだろう」って思うことが多いんです。でも、Club Mixaだと自分のことを見ている人がステージの上からたくさん見つけることができて。

RYUICHIRO:ホーム感があるもんね。

▲JOSH

JOSH:そう。で、今日は初めて永遠に目で追われたんですよ。以前、ボイトレの先生に「いつかJOSHを見るファンの方が出てくるよ。そうなった時に、粗がバレてしまわないように頑張っていこう」って言われたことがあったんです。それがとうとう起こったなって。別に粗を出そうともしてないし、手を抜いてもなくて、ずっと本気でやっているんですけど、改めてどのシーンにおいても手を抜ける場面って一瞬もないって感じました。最初のライブでは、僕「ライブって何?」って状態からスタートしていたのに、後ろを向いている時も背中を気をつけよう、ポーズの角度も研究しようって思えるようになったのって、成長なのかなぁと。それに、また別の課題も見つけました。お客さんからずっと見られている時に、その方にいつ目を向けるべきなのか。ライブってお客さんとの対話じゃないですか。でもその対話が1対100っていうグループチャットみたいなものなので、どう会話するべきかが難しいんですよね。

KOYA:例えがわかりづらい!

YUI:Twitterのスペースみたいな?

JOSH:そう、そう! でも今日はすごく楽しかったし、いろんな方に見てもらえて、僕なりにいろんな方と対話ができたと思います。

▲YUI

◆インタビュー(2)
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