【インタビュー】ファンモン、再始動後初アルバム先行シングル「YOU」リリース「肯定しあえる世の中でありたい」
3月29日リリース、再始動後初となるアルバム『ファンキーモンキーベイビーズZ(ゼット)』は、ファンモン恒例のぎりぎり進行で絶賛制作中(笑)。10年以上ぶりのアルバムへの期待が高まる中、一足先に2月15日にリリースされるデジタルシングル「YOU」は、ファンモンらしいキャッチーなメロディと熱い言葉を持つ、力強いミドルバラードだ。作詞作曲のパートナーに、「あとひとつ」などでコンビを組んだ川村結花を迎え、かつてのファンモンらしさと現在の二人の感性をミックスさせた、懐かしいのに新しいフレッシュな楽曲。2023年仕様のファンモンは何を見つめ、何にこだわり、何を歌うのか? ファンキー加藤とモン吉に聞いてみよう。
◆ ◆ ◆
■とりあえず打席に立ってバットを振る
──最新のアーティスト写真、ここ、行ったことありますよ。八王子のユーロードでしょう。
▲FUNKY MONKEY BΛBY’S 最新アーティスト写真
ファンキー加藤:そうです。この時、めっちゃ寒かったんですよ! 12月23日、今シーズン一番の寒波が到来した日で、しかも風が強くて、風がやんだ瞬間にダウンジャケットを脱いで、バシャバシャ撮ったうちの1枚です。だから、後ろの通行人との服のテンションに差があるんですよ。
──確かに。加藤さん、TシャツとGジャン(笑)。
ファンキー加藤:でも地元で撮影すると、ナチュラルに撮れますよね。よそいきではないというか、自然な感じ。ここ以外にも、モンちゃんが小学生の頃に遊んでた片倉城跡公園とか、ケミカルが毎回アルバムジャケットを撮っていた河川敷にも行って。寒かったけど、1日楽しかったです。
──それが次のアルバムのアートワークになる?
ファンキー加藤:そうなると思います。
▲アルバム『ファンキーモンキーベイビーズZ』初回限定盤ジャケット
▲アルバム『ファンキーモンキーベイビーズZ』通常盤ジャケット
──楽しみです。では早速本題へ。2月15日リリースのデジタルシングル「YOU」は、そのあとにリリースされるアルバムの一環なのか、それともシングルとして別に作っていたものか、そのあたりの話から──。
ファンキー加藤:同時進行で進めていった中の一つ、という感じかな。先行配信用に何曲か用意していて、最終的に「YOU」が選ばれたんですけど、それ以外の曲はアルバム曲にスライドしたりとか、そういう曲も2曲ぐらいあります。
──常々言ってますけど、ファンモンのシングル制作は非常にテンションが高いというか、プレッシャーの強い作業になりますよね。今回はどうだったんですか。
ファンキー加藤:そうだなぁ、(モン吉に)どう? プレッシャーとかあった?
モン吉:俺? 今はある。締め切りに間に合うのか。
ファンキー加藤:あはは。それはアルバムの話ね。
モン吉:シングルのプレッシャーは…どうなんだろう?
ファンキー加藤:「エール」の時は、プレッシャーがすごいあったよね。でも「ROUTE 16」ぐらいから、ちょっと薄れてきたかも。
モン吉:かつての、「Lovin' Life」後みたいなプレッシャーはないですね。一発屋で終わるか?みたいな(笑)。そういう感じはないですけど、でもやっぱりシングルの場合は、僕たちと、スタッフさんも含めたOKラインをなかなか超えて来ないんで。10曲作っても1曲も超えて来ない、みたいな状況なんで、プレッシャーというか、数こなせばなんとかなるでしょ、ぐらいの感じですね。
ファンキー加藤:とりあえず打席に立ってバットを振る。目をつぶりながら。
モン吉:自分たちでもいいし、人が書いてくれた曲でもなんでもいい。自分たちが歌って、ラインさえ超えちゃえばなんでもいい。
ファンキー加藤:だから今回は、川村結花さんとやらせてもらったということですね。
──そうなんですよね。「YOU」は、川村結花さんとファンモンの合作名義。
ファンキー加藤:モンちゃん、ソロの時は(川村さんと)一緒にやってないでしょ? 俺もたぶん、ソロの3rdシングル「太陽」以来とかだから、久々かもしれない。最近、イベントだったり音楽番組だったりで、「あとひとつ」を歌わせてもらうことがあるんですけど、未だにたくさんの人が愛してくれる曲になっていて。よくモンちゃんとも話すんだけど、川村さんのメロディは…なんて言ったらいいんだろうね。
モン吉:天才。日本全国、みんなの頭の中で鳴ってそうな、でもまだ出てないメロディをポンと持って来る。
──初めて聴くのに知ってるみたいな。
モン吉:そういう感じだったもんね、今回も。
ファンキー加藤:川村さんのメロディは覚えやすくて、1、2回聴いただけですぐ歌えちゃう。とにかくキャッチーだし、美メロだし。今回、候補曲がいくつかある中で、これが一番しっくり来たというか、間口の広い曲になるんじゃないかなということで、手を組ませていただいたということですね。
──制作の中で色々な話し合いがあった?
ファンキー加藤:もちろん、こちらからの要望はあって。熱い応援ソングというよりは、今ちょっと心が疲弊している人が多いから、という時代背景はありました。優しく寄り添えるような曲を、って。
モン吉:構成は一緒に考えたよね。今の時代、もうちょっと短くしようとか。
ファンキー加藤:最初はたぶん、6分ぐらいあった。もうちょっとタイトにしていきましょうって、みんなで話し合いました。
モン吉:それは川村さんと直接やりました。でも今回は、川村さんのデモが来た段階で…。
ファンキー加藤:やっぱりすごいなって。川村さんは、女性ならではの柔らかさやしなやかさがあって、どうしてもそれは、ファンモンからは出てこないんですよね。僕らが作ると、ここまで柔らかく、あたたかくはならない。どのみち、俺とモン吉が声を合わせて歌えば、男くささみたいなものは入るから、そのバランスがすごくいいんじゃないかな。
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