石井ふく子プロデューサー新作は橋田壽賀子に捧げる『ひとりぼっち』、主演は相葉雅紀
(C)TBS
相葉雅紀が主演するドラマ『ひとりぼっち —人と人をつなぐ愛の物語—』が、2023年春にTBSで放送されることが決定した。石井ふく子プロデューサーが手がける3年ぶりの新作で、最も親交の深かった脚本家で2021年に亡くなった橋田壽賀子へ捧げる作品だという。
相葉が演じる主人公の杉信也は、若くして両親や姉を亡くした辛い過去を抱え、建築士の資格を持ちながら水道メーター検針員として働く青年という役どころ。ドラマでは主人公と亡くなった姉にそっくりなおにぎり屋の店主との出会いをきっかけに始まる“愛と奇跡の物語”が描かれるそうだ。脚本は山本むつみが担当する。
石井ふく子プロデューサーと、今作で初めて石井作品に参加する相葉雅紀はそれぞれ次のようにコメントしている。
◆ ◆ ◆
■相葉雅紀 コメント
——今作への出演オファーを受けて
僕は橋田壽賀子先生の作品を観て育った世代なので、石井ふく子プロデューサーが僕に声をかけてくださったことは率直に驚きました。また、初めてお会いしたときには「ずっと一緒にお仕事したかったのよ」と言っていただけてとてもうれしかったです。声をかけていただいた以上は全力で演じさせていただこうと思いました。
歴史あるチームの一員になるということは緊張しますが、あたたかく迎え入れてくださったチームの皆さんの心の大きさを感じ、こちらも心があたたかくなりました。
──脚本を読んだ感想
今だからこそ、余計に心に沁みました。
この数年間は新型コロナウイルスによってリモートが多くなって、人の温もりを感じづらくなっていたと思います。そんな時代だからこそ、人と人との繋がりやあたたかさ、家族じゃなくても絆はうまれるというのが再認識できたお話でした。
──主人公・杉信也について
両親と最愛の姉を亡くしたことで心を閉ざしてしまい、人と関わることを避けている青年です。
亡くなった姉にそっくりな店主との出会いがキッカケで、そのおにぎり屋さんに通うようになっていくんですが、最初は夢も希望もなくてただ生きるために働いていた信也が、その店の店主と常連客を通してどのように心が解れていくか、あたたかさを取り戻していくのか、というところにも注目していただきたいです。
──メッセージ
石井プロデューサーが「人は一人では生きていけない」とおっしゃっていましたが、本当にそうだと思います。僕自身も、光栄なことにこうやって作品をやらせていただくとき、応援してくださる視聴者の皆さんの声だったり、キャストの皆さんやスタッフの皆さんと作り上げる達成感は一人では感じることはできないと思っています。
誰しもが一度は、信也のように「ひとりぼっちだ」と感じる瞬間があると思います。けれど、ちょっと周りを見てみたら、手を差し伸べてくれる人がいる。「ひとりぼっちではない」と、あたたかく伝えてくれるドラマです。ぜひ、ご覧ください!
■石井ふく子プロデューサー コメント
──橋田壽賀子への想い
橋田さんとは作家の中で一番長いお付き合いになるのですが、喧嘩しながらずっとやってきて、それがいい方向に向いていろんなものをつくることができました。ですから、そういう作家とこれから巡り合えるかどうか、非常に不安な気がいたします。今回の作品では、橋田賞を取られた山本むつみさんと初めてお仕事をさせていただきましたが、私が橋田さんのことをずっと考えながら作品の概要を書いていたことを彼女もよく分かってくださっていました。最近の作品は回想シーンが多いなと感じることがあるのですが、それはどうしてなのかというところから話し合いを重ね、心と心をどういうふうにぶつけ合い、どういうふうに愛しみ合うかということを大事に考えていました。それは橋田さんと多くのドラマをやらせていただいたときに一番大切な問題だったからです。ですから山本さんには、登場人物が今どういう気持ちでどういう心をもって現存しているかというのを主体に書いてほしいと伝えて制作しました。
──脚本をつくる中での想い
今のテレビ界には心と心がぶつかり合うシーンが大事だと思っています。犯罪物の作品が多いですが、犯罪よりも家族の方が怖いと私は思うんですよね。家族の間での心のすれ違いが多い時代なので、それを家族や友達とどう乗り越えていくのか・・・。コロナ禍も相まって、心がひとりぼっちになることが多い時代です。だから、私はなんとか心の中に温かさの生まれるドラマを作りたいなと思い、本作はおにぎり屋さんを舞台にしたお話にしました。「心と心を結ぶおにぎり」。そのおにぎりを食べながら、主人公がいろんなことを考えたり、そこにいる人たちと交流したりできるかなということで。
本作は、ある一人の人間がひとりぼっちになり心を閉ざし、人と話したくなくなるが、最終的にはやっぱり人に支えられて世の中を生きていて、今までも生きてきたんだと気づく物語です。これは橋田さんがいつも思っている言葉であり、心でした。それを私が今回、橋田さんを偲ぶこのドラマにぜひ取り入れたいなと思って制作させていただきました。
──相葉雅紀と初めて仕事をしてみて
とっても素敵な青年でした。本当に穏やかで、芝居でも、普段でも人と心で通じるような感じ。彼の周りには常に人が寄ってきて話していたので、私は彼とご一緒できて良かったと思っています。セリフも全部覚えてきていて、NGも出さなかったですね。あるシーンの撮影のとき「あぁきちっと芝居を心の中に入れながら、信也になりきって演じているな」と思いました。また一緒にやりたいなと思っています。
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相葉雅紀が主演するドラマ『ひとりぼっち —人と人をつなぐ愛の物語—』が、2023年春にTBSで放送されることが決定した。石井ふく子プロデューサーが手がける3年ぶりの新作で、最も親交の深かった脚本家で2021年に亡くなった橋田壽賀子へ捧げる作品だという。
相葉が演じる主人公の杉信也は、若くして両親や姉を亡くした辛い過去を抱え、建築士の資格を持ちながら水道メーター検針員として働く青年という役どころ。ドラマでは主人公と亡くなった姉にそっくりなおにぎり屋の店主との出会いをきっかけに始まる“愛と奇跡の物語”が描かれるそうだ。脚本は山本むつみが担当する。
石井ふく子プロデューサーと、今作で初めて石井作品に参加する相葉雅紀はそれぞれ次のようにコメントしている。
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■相葉雅紀 コメント
——今作への出演オファーを受けて
僕は橋田壽賀子先生の作品を観て育った世代なので、石井ふく子プロデューサーが僕に声をかけてくださったことは率直に驚きました。また、初めてお会いしたときには「ずっと一緒にお仕事したかったのよ」と言っていただけてとてもうれしかったです。声をかけていただいた以上は全力で演じさせていただこうと思いました。
歴史あるチームの一員になるということは緊張しますが、あたたかく迎え入れてくださったチームの皆さんの心の大きさを感じ、こちらも心があたたかくなりました。
──脚本を読んだ感想
今だからこそ、余計に心に沁みました。
この数年間は新型コロナウイルスによってリモートが多くなって、人の温もりを感じづらくなっていたと思います。そんな時代だからこそ、人と人との繋がりやあたたかさ、家族じゃなくても絆はうまれるというのが再認識できたお話でした。
──主人公・杉信也について
両親と最愛の姉を亡くしたことで心を閉ざしてしまい、人と関わることを避けている青年です。
亡くなった姉にそっくりな店主との出会いがキッカケで、そのおにぎり屋さんに通うようになっていくんですが、最初は夢も希望もなくてただ生きるために働いていた信也が、その店の店主と常連客を通してどのように心が解れていくか、あたたかさを取り戻していくのか、というところにも注目していただきたいです。
──メッセージ
石井プロデューサーが「人は一人では生きていけない」とおっしゃっていましたが、本当にそうだと思います。僕自身も、光栄なことにこうやって作品をやらせていただくとき、応援してくださる視聴者の皆さんの声だったり、キャストの皆さんやスタッフの皆さんと作り上げる達成感は一人では感じることはできないと思っています。
誰しもが一度は、信也のように「ひとりぼっちだ」と感じる瞬間があると思います。けれど、ちょっと周りを見てみたら、手を差し伸べてくれる人がいる。「ひとりぼっちではない」と、あたたかく伝えてくれるドラマです。ぜひ、ご覧ください!
■石井ふく子プロデューサー コメント
──橋田壽賀子への想い
橋田さんとは作家の中で一番長いお付き合いになるのですが、喧嘩しながらずっとやってきて、それがいい方向に向いていろんなものをつくることができました。ですから、そういう作家とこれから巡り合えるかどうか、非常に不安な気がいたします。今回の作品では、橋田賞を取られた山本むつみさんと初めてお仕事をさせていただきましたが、私が橋田さんのことをずっと考えながら作品の概要を書いていたことを彼女もよく分かってくださっていました。最近の作品は回想シーンが多いなと感じることがあるのですが、それはどうしてなのかというところから話し合いを重ね、心と心をどういうふうにぶつけ合い、どういうふうに愛しみ合うかということを大事に考えていました。それは橋田さんと多くのドラマをやらせていただいたときに一番大切な問題だったからです。ですから山本さんには、登場人物が今どういう気持ちでどういう心をもって現存しているかというのを主体に書いてほしいと伝えて制作しました。
──脚本をつくる中での想い
今のテレビ界には心と心がぶつかり合うシーンが大事だと思っています。犯罪物の作品が多いですが、犯罪よりも家族の方が怖いと私は思うんですよね。家族の間での心のすれ違いが多い時代なので、それを家族や友達とどう乗り越えていくのか・・・。コロナ禍も相まって、心がひとりぼっちになることが多い時代です。だから、私はなんとか心の中に温かさの生まれるドラマを作りたいなと思い、本作はおにぎり屋さんを舞台にしたお話にしました。「心と心を結ぶおにぎり」。そのおにぎりを食べながら、主人公がいろんなことを考えたり、そこにいる人たちと交流したりできるかなということで。
本作は、ある一人の人間がひとりぼっちになり心を閉ざし、人と話したくなくなるが、最終的にはやっぱり人に支えられて世の中を生きていて、今までも生きてきたんだと気づく物語です。これは橋田さんがいつも思っている言葉であり、心でした。それを私が今回、橋田さんを偲ぶこのドラマにぜひ取り入れたいなと思って制作させていただきました。
──相葉雅紀と初めて仕事をしてみて
とっても素敵な青年でした。本当に穏やかで、芝居でも、普段でも人と心で通じるような感じ。彼の周りには常に人が寄ってきて話していたので、私は彼とご一緒できて良かったと思っています。セリフも全部覚えてきていて、NGも出さなかったですね。あるシーンの撮影のとき「あぁきちっと芝居を心の中に入れながら、信也になりきって演じているな」と思いました。また一緒にやりたいなと思っています。
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『ひとりぼっち —人と人をつなぐ愛の物語—』