【インタビュー】Nicori Light Tours、アルバムに刻まれたJanne Da Arc活動休止から現在までの歩み「テーマはチャレンジ」
■長きにわたってやってきたことに
■1つ区切りをつけるアルバムです
──ではアルバムが完成した手応えと思い入れのある楽曲について、ひとりずつ聞かせてもらえますか?
ko-hei:去年デビューしてすぐにツアーを廻って、いろいろな楽曲にチャレンジして、アルバムはホントに1年間の集大成ですね。「カリスマメイカー」という曲は遊び心で作った曲なんですが。
──アルバムの中でもはっちゃけているダンスナンバーですね。
ko-hei:初めて4人で共作した曲です。僕とayumiくんのキャラも出しつつ、よく聴くとyouさんとkiyoさんが関西弁でラップしている声も入っているんですね。僕的にはアルバムの中でいちばん思い入れがあります。もしかしたら、こんな曲は二度とできないかもしれない(笑)。連続配信で時間的に追い詰められていた中、4人で絞り出したというか。
──締め切りに追われる中、爆発したナンバーですか(笑)?
ko-hei:絞り出したというより開き直った感覚ですね。
──ko-heiさんが歌詞を手がけた「東京」は実体験ですか?
ko-hei:そうです。デモを聴いた時に、夢だったり葛藤を歌詞に書きたいと思って。僕は兵庫県出身なので、“一旗あげてやるぞ!”っていう憧れの場所が東京で。“東京”という言葉は使わないほうがいいんじゃないか?というスタッフの意見もあったんですが、自分にとって特別なところなので「入れたいです」ってタイトルにもさせてもらったんです。
──そういう想いを曲にして伝えることも当初のNicori Light Toursには考えられなかったアプローチかもしれないですね。ɑyumuさんはどうですか?
ɑyumu:僕はNicori Light Toursに出会うまではソロとして活動していて、曲が音源になることは一つの目標でもあったので、10年近い音楽人生を過ごしてきた中、アルバムが作れるというのはすごく大きなことなんです。1曲1曲、聴くたびに制作していた時の思い出が蘇ってくるし、やっと完成して聴いてくれる人のところに届くのは感慨深いですね。
ko-hei:推し曲は?
ɑyumu:「薄明」で初めて曲制作に携わらせてもらったこともあってお気に入りなんですが、特に思い入れ深いのは「君を好きということ」です。初めて作曲させていただいて。6月から9月の配信までずーっと作り続けていたんです。対バンツアーの最中にもホテルの部屋で考えて、苦しんだ曲でもあり。
you:初めての子供みたいな?
ɑyumu:お腹を痛めて産んだ自分の子のような(笑)。youさんとkiyoさんに「こんな感じはどうですか?」って何度も案を送って、何回も作り直したので、ぜひみんなに聴いてほしいです。
──ストリングスアレンジや、メロディがきれいな曲ですね。
ɑyumu:youさんとkiyoさんにサポートしてもらって、4人で作っていくうちにアコースティックアレンジにしようということになり。
kiyo:いろいろ話をして最後はバラードになって。
you:削ぎ落としていった結果、方向性が見えたんだよね。
──では、youさんはいかがですか?
you:冒頭でお話したようにkiyoと2人で曲を作っていくうちに、もっと多くの人に聴いてほしいという想いが強くなって。その頃からデモとして存在していた曲も収録されているので、長きにわたってやってきたことに1つ区切りをつけるアルバムですね。もちろんNicori Light Toursとしては、まだまだこれからですけど。みんなに聴いてもらえるアルバムがようやくできて単純に嬉しいです。その中からあえて曲を挙げるなら「Re Do」ですね。みんなに聴いてほしいと思ったキッカケになった曲であり、ボーカリストを探していた時期に必ず歌ってもらった曲でもあるんです。
──疾走感があって、男子が聴いたらショックを受けそうな女子の本音が歌われていますね。この曲から爽やかなアルペジオで始まる夏ソング「罪恋〜キミといた夏〜」に移行するギャップに驚かされるんですよね。
you:よく「感情がついていけない」って言われます(笑)。
──ジェットコースター的な展開をするアルバムですよね。ギターソロも曲によって非常に多彩ですし。
you:そうですね。いろいろな曲があるので、ギターもそれに付随していくような演奏をしています。
──youさんとkiyoさんのソロプレイが堪能できる作品でもありますが、kiyoさんはどう感じていらっしゃいますか?
kiyo:アルバムを通して聴いて、改めてホンマに好き勝手やった感覚がありますね。さっきyouも言ってましたが、集大成というか、一回全部出し切った感じです。僕の中では今作をリリースした後は、またゼロから作り始めるので背水の陣というか(笑)。
──それぐらいの覚悟がこもったアルバムということですね。
kiyo:ええ。ただ、バンドってジャンル的にも音楽の方向性も変わっていくものだと思っているし、Nicori Light Toursは幸いジャンルには縛られていないので、今後もやりやすいと思っているんですよ。自分自身、飽きないし、飽きずに楽しくやっていたら伝わるというか、伝えていこうと思っています。これまで音源化されていなかった曲も7曲入っているので、Nicori Light Toursを知らない人たちに向けても世界を含めて発信していきたいですね。聴いてくれた人の意見も参考にして自分たちの糧にしたいと思っています。
──曲をピックアップすると?
kiyo:僕もyouと一緒で「Re Do」ですね。歴史がある曲なのでいろいろなヴァージョンの「Re Do」を頭に入れつつ、Nicori Light Toursとして完成させたので。思い入れもひとしお。あとは「パラサイター」ですね。これもアレンジが変化していった曲で、この2曲がいちばん古いんです。昔から2人で作っていた曲にɑyumuとko-heiの声を乗せて最良の状態で発表できるのがすごく嬉しい。
──では最後に、11月30日からスタートするアルバムを提げてのワンマンツアー<Nicori Light Tours LIVE TOUR 2022 “II〜パラレル〜”>の内容について予告をお願いします。
ko-hei:アルバムの世界観をどう表現していくかが、ツアーの成功にかかってくると思うので、この1年で培ってきたことを活かしてNicori Light Toursのジェットコースター的な魅力を体感してほしいですね。そこで僕らの勢いや未来を感じてもらえたらすごく嬉しいです。
you:まさに。さっきko-heiが「今回のアルバムはライブを意識した」って言ってましたが、『II~パラレル~』の世界観をより構築してコンセプトライブのような見せ方にしたいと思っています。なので勢いを保ちつつ、作り込んでいきたいですね。より深くアルバムの世界を感じてもらえたらと思っています。
kiyo:詳しくは言えないですが、もしかしたらギミックがあるかもしれないですね。ガンガン曲をやって爆進していくというより、緩急をつけたライブにしたいと思っています。去年のツアーは1日2公演だったんですね。今年はそれより時間も多くとれるので、満腹になるかならないかぐらいのちょうどいい感じで帰っていただけるんじゃないかと思っています。
ko-hei:愛知と大阪は2DAYSなのでセットリストも変えて、そこでも“パラレル”を感じてもらいたいですね。5日間、全部違うセトリになると思います。youさんとkiyoさんがやってきたJanne Da ArcのDNAがある音楽だと思うので、僕とɑyumuがそのDNAを引き継ぎつつ、Nicori Light Toursに落としこんで、4人が1年間やってきたことの爪痕を残せるツアーにしたいですね。
ɑyumu:うん。それにバンドの結束力が強まったなと思ってもらえるツアーにしたいですね。
取材・文◎山本弘子
■Nicori Light Tours 1stフルアルバム『Trigger II ~パラレル~』
【初回限定盤(CD+DVD)】¥5,500(税込)
▼DVD
1. <Nicori Light Tours LIVE TOUR 2021 Trigger>ファイナル公演・東京WWW X1公演目
2. レコーディングメイキングムービー
【通常盤(CD のみ)】¥3,500(税込)
▼CD収録曲 ※初回限定盤/通常盤 共通
01. Parallel
02. DATSU!!!
03. パラサイター
04. ダウナー
05. Re Do
06. 罪恋~キミといた夏~
07. 薄明
08. またね
09. 東京
10. 君を好きということ
11. ごじゅうおんの終着。
12. カリスマメイカー
13. The Brand New World Destiny
14. Welcome to the Destiny
▲初回生産限定盤
▲通常盤
■<Nicori Light Tours LIVE TOUR 2022 “Ⅱ〜パラレル〜”>
open16:30 / start17:00 ※ライブ
open19:30 / start20:00 ※トークライブ&撮影会
12月01日(木) 愛知・ell.FITSALL
open16:30 / start17:00 ※ライブ
open19:30 / start20:00 ※トークライブ&撮影会
12月03日(土) 大阪・OSAKA MUSE
open16:30 / start17:00 ※ライブ
open19:30 / start20:00 ※トークライブ&撮影会
12月04日(日) 大阪・OSAKA MUSE
open16:30 / start17:00 ※ライブ
open19:30 / start20:00 ※トークライブ&撮影会
12月13日(火) 東京・SHIBUYA CLUB QUATTRO
open16:30 / start17:00 ※ライブ
open19:30 / start20:00 ※トークライブ&撮影会
▼チケット
ライブ:全自由 ¥7,000(税込)
トークライブ&撮影会:全自由 ¥3,500(税込)
https://nicorilighttours.com/news/10876
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