【初インタビュー】ODDLORE、デビューから8カ月。メンバーの変化とこれから向かう道
見た目や性格、家庭環境、学歴、出自、性などそれぞれにコンプレックスを抱えた6人がスカウトによって集められ結成されたボーイズグループ・ODDLORE。2月18日リリースの「Hazed Reality」、2月25日リリースの「Lucid Dream」でデビューを果たして以降、メンバーひとりひとりにフォーカスした楽曲を発表し続けてきた。
◆撮り下ろし写真
そんな彼らが9月24日に初の有観客ライブ<ODDLORE FREE LIVE -Under Test 01->を池袋・Club Mixaで開催。昼公演を終えたばかりの6人にインタビュー取材を実施。初ライブについてや、デビュー約7ヶ月を迎えた今の自分たちについてリアルな声を聞くことができた。これまで謎に包まれていたメンバーの素顔も垣間見ることができる、貴重な初インタビューとなった。
◆ ◆ ◆
■足りないものがあるのはわかっているので、自分がやれることをやるしかない
──初ライブ、お疲れ様でした! まずは、自己紹介からお願いします。
KOYA:ODDLOREのリーダー、KOYAです。普段はそんなに喋らない方です。喋りだしたら止まらないんですけど、そんなにハイテンションではない感じです。メンバーからは会話の流れがワンテンポ遅れてるってよく言われます。
RION:沖縄時間なのか、3テンポくらい遅いですね。しかも話す内容も「それさっき言ったやん!」みたいなことが多い(笑)。
RIKITO:KOYAが喋り出そうとすると、みんな注目するよね。
YUI:たしかに。人を惹きつける間を持っているかも。でもその後に言うことが抜けてるっていう。
KOYA:リーダーだけど抜けてます!
──(笑)。では、RIONさん、お願いします。
RION:はい! ODDLOREはスカウトのタイミングがバラバラで。3人から徐々にメンバーが増えていったのですが、僕は初期メンバーの1人。ダンス歴はメンバーの中では長い方なので、ダンスのアドバイス担当です。KOYAとは逆で、まとめるのが苦手な生粋のプレイヤータイプ。割と1人で突っ走っているかもしれません。
YUI:副キャプテン的な感じじゃない?
KOYA:そうだね。エースとか副キャプテン。
RYUICHIRO:頭がいいよな。勉強ができるっていう意味よりも、物事の考え方が論理的。
RIKITO:めっちゃポジティブでもあります。ライブ前の期間、自分たちをめっちゃ追い込んでいてすごく疲労が溜まっていたんです。あまりに疲れていたから、RIONに「今日の(外部のダンス)レッスン行く?」って聞いたら、「行っても行かんでも疲れてるんだから行くわ」って。「かっけぇ……!」って思いました。
一同:あぁ、言いそうー!
──ストイックなんですね。YUIさんは?
YUI:僕は末っ子キャラかな。実際の年齢は末っ子じゃないんですけどね。
JOSH:彼はマイペースですね。
RION:いろんな意味でムードメーカーじゃない?
YUI:一般的なムードメーカーって常に明るいと思うんですけど、僕の場合は良くも悪くも感情に影響しちゃうんです。良い時は全体に波及して上がるけど、悪い時も広がっちゃう。
RION:もっといいこと言おうや(笑)。YUIのいいところかぁ……。
YUI:そんな絞り出すもんじゃないから!
KOYA:やっぱり「No1.努力家」でしょう!
RIKITO:誰よりも早く来て、誰よりも遅く帰る。それを続けてるから、最近では自信がついて、周りに気を配る余裕も生まれたように思います。
RION:あと、意思がめっちゃ強い。自分の美学とか「これが好き」って思ったものを貫き通すタイプです。
JOSH:ある意味頑固ですね。
──では、JOSHさんは?
JOSH:僕は、ODDLOREの地雷です。ダンスの先生や関係者の方に、気付かないうちに失礼なことを言ってしまっている気がします。そして怒られる。
一同:(爆笑)
KOYA:本人は本当に悪気がないんです。好奇心や自分の中の疑問を解決したくて言っているんですけど、伝え方が悪くて傍から聞いてると「えぇ!?」って思っちゃう。
RYUICHIRO:距離の詰め方が早いんですよね。だから、初対面の方は「おぉ……」ってなって地雷に感じるんです。でも、最初に比べたらめっちゃ笑うようになりましたよ。
KOYA:最初は本当にロボットみたいで、理解できない部分もあったな。
RYUICHIRO:髪の毛が紫、服も紫、靴も紫で来て、「俺、紫あんまり好きじゃない」とか言うんですよ(笑)。
JOSH:いや、「好き」っていう感情がわからなかったんです。
一同:そういうところがロボット(笑)!
JOSH:今は紫好きですよ? これが成長です。
KOYA:ここ2人(YUIとJOSH)はちょっと似てるかも。
RION:自分の美学や理論を貫くタイプだよね。
──なるほど、ちょっと人とは違った感性の持ち主でもありそうです。RYUICHIROさんは?
RYUICHIRO:ミュージックビデオや楽曲、今日のライブでもそうですが、背丈に関する表現を扱うことが多いです。こう見えて最年長ですが、本当は一番末っ子でいたいタイプです。わがまま言いたいんですよね。だから、それが許されるポジションにいるこの2人(YUIとJOSH)がすごく羨ましいです。
RION:たしかにRYUICHIROは、6人でいる時にどこかちゃんとしてくれてるんですよ。限度の線引をしてくれてます。
YUI:外部の方と関わる時に一番気を使ってくれるのがRYUICHIRO。僕たちに接してくださる方が不快な思いをしないようにって、一番考えてくれています。
KOYA:普通に兄貴肌よな。
RIKITO:昭和男児って感じ。絶対無理だろうってことも「頑張ります!」って言っていますね。
──あぁ、その感じ、わかります。最後はRIKITOさん。
RIKITO:僕は……、自分のこと何も考えてませんでした。
RION:っていう人間やな(笑)。人のことをすごく考えてる。
RYUICHIRO:犬っぽいかもしれないです。人懐っこくて、懐に入るのが上手い。
YUI:人が好きだから、一番敏感に人の変化に気付くんですよね。さっき、僕のことを「周りに気を配る余裕が生まれた」って言ってくれましたが、気を配りだしたのってめっちゃ最近なんですよ。それに気付いてくれて、ここで言えるくらい見てくれてるって、すごいことだと思います。
KOYA:あとは体育会系だから、礼儀に厳しいよね。
RIKITO:空手を6年間やっていて、その後も厳しいサッカー部に入っていたから挨拶はちゃんとしたいなって。自分も至らないところはあるんですけどね。
RION:歌担当でもある。ピアノもやってたし。
RYUICHIRO:男声とは思えないくらい安定した高音を出してくれています。
──個性がわかる自己紹介、ありがとうございます。先程初ライブを終えられたばかりですが、実際ステージに立ってみていかがでしたか?
RYUICHIRO:緊張もして不安なこともありましたが、意外とステージ上でも「◯◯がここにいる」、「◯◯はどこにいるんだろう」ってメンバーを見る余裕もありました。
RION:めっちゃ時間が短く感じて、ほんまに一瞬でした。曲の途中ではMCがなかったということもあるんですけど、その場の空気を楽しんでいたらもう終わってましたね。
RIKITO:反応がなかったらどうしようと不安に思っていましたが、いざステージに立ったらお客さんにパフォーマンスを届けることに集中できました。
YUI:初めて演る側になって、「拍手ってこんなに嬉しいんだ」って思いました。お客さんとしてライブを見に行った時にはそんなに意識したことがなかったんですが、拍手でどれだけ安心できたことか……。特に最初のダンスナンバーの後の拍手! その後も、曲が終わるごとに拍手してくれたので救われました。
──ライブ中はどんなことを考えながらパフォーマンスをされていたのですか?
YUI:足りないものがあるのはわかっているので、僕は「自分がやれることをやるしかない」って開き直っていました。目に入るお客さんに向かって、曲によってはカッコつけたり、苦しい顔をしたり、そこだけに意識を向けていました。
RION:ダンスの先生に「必死に頑張るだけじゃ面白く伝わらない」、「必死に音を取っているのが見ている人に取って心地良いとは限らない」って言われていたので、僕はお客さんに楽しんでもらうにはどうすべきかというエンタメを考えていました。例えば、自分たちがピュアに楽しんでいる姿の方が楽しめるとか、しっかりキメているところが見えた方が楽しんでもらえるとか。
KOYA:僕は、かけていたサングラスが前髪の汗を全部キャッチしちゃって、立ち位置くらいしか見えなくて。なんとか2列目くらいまでのお客さんが見えたので、その方々を笑顔にさせるにはどう自分を見せるべきかって考えていましたね。
JOSH:僕はみんなみたいにポジティブじゃないかも……。僕自身がライブに行ってすごく楽しめたっていう経験がなくて、ライブを楽しんでいる人の気持ちがわからないんですよ。今日のお客さんは笑顔で見てくださっていたけど、どこを見て楽しんでるのかなって考えたら自信が無くなってきちゃって。段々「俺をあまり見ないでくれ〜」って思いながらパフォーマンスしてました。これから楽しめるようになっていくのかもしれないです。
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