グラハム・ナッシュ「デヴィッド・クロスビーのこと、恋しく思ってる」
ロック/ポップ史に名を刻む名コンビで良き友人だったものの、確執が生じ疎遠となったグラハム・ナッシュとデヴィッド・クロスビーだが、ナッシュは現在、ふたりが制作した過去の作品を振り返っていて、クロスビーを恋しく思うそうだ。
◆グラハム・ナッシュ画像
クロスビーは2023年にアルバム数枚のリリースを計画しており、その中の一つに過去のカタログを彼が監修するコンピレーション・アルバムがあるという。ナッシュとクロスビーによるヴォーカル・ハーモニーの数々が収録されるそうだ。
ナッシュは、『The San Diego Union-Tribune』紙のインタビューで、同作について「本当に素晴らしいアルバムなんだ」「僕らが歌う(スティーヴン・スティルス作の)“Love the One You're With”に始まり、ジャクソン・ブラウンの“Doctor My Eyes”、ジェイムス・テイラーの“Mexico”なんかがあって、僕とデヴィッドがキャロル・キングと歌う”You’ve Got A Friend“で終わる」と話した。
これをきっかけに、クロスビー、スティルス、ナッシュ&ヤングが再結成する可能性はあるかと問われると、ナッシュは「ないね」と答えたものの、「実際には、僕はデヴィッドのことを恋しく思っている」と話した。「彼は本当に素晴らしいミュージシャンだと思う。完全に独自で、僕らは一緒にいい音楽をたくさん作ってきた。でも、兄弟といると、喧嘩になり、関係が壊れることもある。それがデヴィッドと僕に起きたんだ。でも、僕らが一緒に作った音楽を見てほしい」
ナッシュは、2018年には「僕はクロスビーが好きではない。彼とは音楽を作れない」と、昨年には「スティーヴンとニール(・ヤング)と僕は素晴らしい(関係だ)。僕ら、ときどき話している。デヴィッドとは話さない」などと、クロスビーに対する嫌悪感をあらわにしていた。
Ako Suzuki