Bitwig Studio、新しいオーディオFX“Spectral Suite”追加
ドイツ・ベルリンに拠点を置くBITWIG社が開発・販売する音楽制作ソフトウェア「BITWIG STUDIOシリーズ」の最新アップデートver4.4が公開された。
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最新バージョンでは、ミキシングとサウンド・デザインに新たなレベルを提供する新しいオーディオFX「Spectral Suite」が追加、そして最新の「日本語マニュアル」も追加されている。
新規Bitwig Studioユーザー 及び 有効な12ヶ月アップグレード・ライセンスの所有者は、ver4.4を導入することで、Spectral Suiteを利用可能だ。
「Spectral Suite」は、ミキシングとサウンド・デザインに新たなレベルを提供するBitwig Studioの新しいオーディオFXだ。
これらのデバイスは周波数領域で動作するため、オーディオを数百の周波数帯域に分割して分析し、類似した要素をチャンネルにまとめることができる。そこからボリュームを調整したり、パンを動かしたり、Bitwig Studioデバイスやプラグインを挿入して、各レベルのサウンドをカスタマイズするなど、通常と同じようにチャンネルをミックスすることが可能だ。またスペクトラルなサウンドを実現する4つの方法を用意。各デバイスは異なる音楽要素をターゲットにしており、微妙なミックスの微調整や創造的な音の破裂を可能する。
「Transient Split」ではパーカッシブなトランジェントとトーンの音を分割。フルループの中でドラムの打撃音だけをスタッタリングするのもいいかもしれない。あるいは楽器とパーカッションを分離することで、思い通りのミキシングが可能になる。
「Freq Split」ではフィルターバンクのセットのように、4つのチャンネルに音を分散させる。各チャンネルにランダムなディレイタイムとパンを設定すれば、スペクトラル・ディレイができあがる。また、Bitwig Studioのモジュレータを使って、各チャンネルで異なるエフェクトをシャッフルすれば、新しい種類のフェイザーを作ることが可能だ。
「Loud Split」では音の中の静かな要素、中間の要素、大きな要素を分離。音の一番小さい部分を大きくすれば、瞬時に音が変わる。あるいはミックスを崩すことなく、サウンドの薄い部分を鳴らすことができる。
「Harmonic Split」は高調波を2つのグループに拡散し、非高調波を第3のチャンネルに集める。基本周波数を分離して、それ以外のものをある程度距離を置くことができる。あるいは偶数倍音を歪ませて、奇数にコーラスを加えるのが新しいクールなやり方かもしれない。
さらに、Bitwig StudioのSpectral Suiteに付属するサウンドパッケージ「Outer Spectra」で、洗練されたスペクトル分析のパワーを活用しよう。Freq Split、Harmonic Split、Loud Split、Transient SplitなどのオーディオFXプリセットと、FXスロットにスペクトルデバイスを搭載したシンセプリセットが70以上収録されている。
『Bitwig Studio』
◆ディリゲント オフィシャルサイト
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