【速レポ】＜中津川ソーラー＞DAY3、The BONEZ「ひとつになれたことを誇りに思います！」

2022.9.25 22:23

「このままやるぜ！楽しもうぜ、中津川！」とJESSE(Vo, G)が声を上げ、The BONEZはサウンドチェックからそのまま、「We are The BONEZ」で本番になだれこむ。ラップするJESSEをバックアップするようにメンバー達が“We‘re! we’re The BONEZ”とシンガロングする、その「We are The BONEZ」は4月にKOKI(G)を正式メンバーに迎え、再び4人組になった彼らが作った新しいバンド賛歌だ。

◆The BONEZ 画像

「行くぞ！ Everybody, jump jump! Everybody, jump! おまえらが買った1枚のチケットで人生が変わるくらいのライブをしてやるから、最後まで楽しんでいったらどーだ⁉」──JESSE

そこからバンドはT$UYO$HI(B)、JESSE、KOKIが2ステップを踏みながら演奏した「Rude Boy」、シャッフルの跳ねるリズムに合わせ、観客が頭上で手を打ち鳴らした「GIMCRACK」というグルーヴィーなロックナンバーを繋げ、観客を踊らせていった。

ところで、出演者の多くが＜中津川THE SOLAR BUDOKAN＞のステージで、ここがいかに特別な場所であるか、言葉を変えながら語るのだが、それはThe BONEZも例外ではない。

「今日、どうしても言いたかったことがある。3年前、俺はDragon Ashとしてここに立たせてもらったんだけど、(入ったばかりで)どうしていいかわからなかった。そしたら、The BONEZの客がクソ盛り上がってくれて、確信が持てた。ありがとう！」──T$UYO$HI

「俺は単純にタイジ君から“太陽でロックできたら楽しくない？”と言われ、賛同しただけ。それから10年が経とうとしている。好き勝手やれとは言わないけど、どう楽しむかは、おまえらに任せる。何年もできなかったこの場所でやらせてもらって、中津川のみなさん、実行委員会のみなさん、ありがとうございます！」──JESSE

シンガロングするT$UYO$HIとKOKIがJESSEと掛け合うアップテンポのロックナンバー「Louder」、腐った世の中の大人達に対して作ったというエピソードがあまりにもタイムリーな「Numb」、ロックにアレンジしたハウス・オブ・ペインの「Jump Around」のカバー、そして2ビートのメロディックハードコアナンバーと思わせ、ZAX(Dr)がプレイするリズムが変化しながら、曲を展開させていく「Rusted Car」──「Jump! Jump!」と序盤以上にJESSEが観客に発破を掛けながら、エネルギッシュなパフォーマンスを繰り広げた中盤は、休む間を一瞬も与えず、観客をさらに踊らせた。

「楽しそうなおまえらの顔が超見えるぜ。おまえら、超楽しそうだ。超良いよ」──T$UYO$HI

いつの間に、2メートルくらいはありそうな骸骨の人形(大型傀儡師集団GIANT STEPSによるもの)が3体、観客の間で踊っている。「俺達の神様まで登場しちゃったぜ（笑）！」とJESSEも楽しそうだ。

「誰かにダサいと言われても、自分がカッコいいと思える生き方をできるようにお互いに助け合える世の中になったらいいと思ってバンドをやっています」──JESSE

エモいメロディックナンバー「That Song」の途中で、「“良い時も悪い時も音楽があると中津川で思った”と思い出せるように本気で言葉に出すぞ」と言ったJESSEの歌は気づけば、語りかけるような歌い方に変化していた。

「ひとつになれたことを誇りに思います！」──JESSE

そんな手応えをさらに大きなものにするため、バンドはメンバー全員でシンガロングしながら、「Thread & Needle」を披露。バンドが放つアンセミックなサウンドを浴びながら、眩い照明の中、腕やタオルを掲げる観客を見たJESSEは快哉を叫ぶ。

「受け取った！」──JESSE

バンドがラストナンバーに選らんのだのは、圧倒的にポジティヴなバイブを放つ「SUNTOWN」。バンドによる渾身の演奏と、さらに観客に訴えかけるJESSEの情熱が最後の最後に特大の一体感を作り上げたのだった。