【インタビュー】ちゃんみな、新曲「TOKYO 4AM」に注いだ本質「“そこにある愛”に気付いた」

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■頑張ったな。よしよしって感じ(笑)
■常にちゃんみなが中心にあった5年間

──そんな海外での経験を経て、今は次作への楽曲作り期間?

ちゃんみな:真っただ中です。今まで見せなかった引き出しみたいなものが見せられる機会になるんじゃないかなと思います。ずっとやりたかったけど温めていたもの。韓国語だからできることももちろんあるし。私の新しいところを見てもらえると思います。

──日本語・韓国語・英語のトリリンガルですが、メロディに対する音の乗せ方って言語による違いはありますか?

ちゃんみな:かなりありますね。日本語って母音が少ないんです。子音は多いんですけど。韓国語も母音は少ないんですけど、パッチム(※韓国語において、子音+母音+子音の組み合わせのときの最後の子音のこと)って言って、英語と似ていて細かい発音が多いんですね。たとえばfriendって日本語では“フレンド”ですけど、英語で言うと“frénd”ってなりますよね。この時の“r”の発音のような細かい発音が韓国語のパッチムにあるので、英語的に曲を書いていく感じになるんです。

──それがニュアンスを作る?

ちゃんみな:というより、誤魔化せない。日本語より種類が多いので。

──まだまだ隠している引き出しもありそうですね(笑)。

ちゃんみな:そうですね。これまでの経験で引き出しが増えていっている気もします。


──ニューヨーク~ロサンゼルスのレコーディングでは、この5年間で得たものを発揮しましたか?

ちゃんみな:すごく発揮したなと思います。特に作曲の面でスピードが早くなった。デビュー当時の1年目、向こうのプロデューサーさんと仕事したときも圧倒されちゃって悔しい思いとかもたくさんしたんですけど、今回はわりと対等で、逆に引っ張っていけるようなスキルを身に着けた。自信や自分の曲に対する責任みたいなものも増えているし、そこが自分的には嬉しいポイントですね。

──伸び代が凄いなぁ。

ちゃんみな:1年目とか“絶対に勝てない”と思っていたのに、今は対等にできるようになって認めてくれたり、いろんな出会いもあって、“私の書く詞がおもしろい”って言って、おもしろい仕事をくれる人もいたり。まだまだですけど、外に出て海外の人に認められはじめたっていうのが嬉しいなと思います。

──デビューして5年ですもんね。

ちゃんみな:頑張ったなって思います。よしよしって感じ(笑)。そういえば休んでなかったなとか、常に音楽…“ちゃんみな”が中心にあった5年間だったと思います。これからの5年もそうしていきたいな。


──「TOKYO 4AM」の音もすごいですよね。シンプルなアコギだけどそうは聞こえず、クールだけど機械的ではない絶妙なハネ具合で。

ちゃんみな:グルーヴは結構強めですね。ギター自体のグルーヴをそのまま残していて、セッションっぽく生っぽくっていうのを意識しました。わざとずらしたりモタったりトチったりとか、グルーヴ感を活かしたくて。

──打ち込みは使っていない?

ちゃんみな:あれ、全部生です。あえて直さずに積極的にグルーヴを残したりした曲ですね。

──サビのバッキングのギターもカッコいい。パワーコードじゃなくルート1音だけという贅肉の削がれたセンスが突き抜けていて。

ちゃんみな:あれは一緒に演ったマイケル・ガッツォというプロデューサーさんがすごくギターが上手で、作曲のプリプロの段階でギターをガンガン弾いてくれてて、「いいね」ってなってたんですけど、それをそのまま活かしたものなんです。



──あれはギターバカにはできないプレイだなと思って。

ちゃんみな:ネオな感じがしますよね。私も昔から結構ロックが好きでロックオタクなところもあって、そういうところでわかり合えた部分があって、また一緒に演りたいなと思える人でした。ガッツォさん、30代ぐらいの若い人で普段はEDM系をやってる人なんですけど、結構マルチな才能があってね。水風呂が大好きな健康オタクなの。

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