いい音爆音アワー vol.129「ナイス♪ブレイク特集」
いい音爆音アワー vol.129「ナイス♪ブレイク特集」
2022年7月13日(水)@ニュー風知空知
曲の途中で、演奏をピタッと止めるのを「ブレイク」と言いますが、今回はその「ブレイク」の特集です。ブレイクには大きく分けて2種類ありまして、ひとつは、他がストップして歌だけ、あるいは何か楽器だけになるもの、もうひとつは、全部が止まって無音になるものです。後者を私は「純ブレイク」と呼んでおりますが、まあこちらのほうが圧倒的に少ないので、希少価値があります。逆に前者はいくらでもある。で、「ナイス・ブレイク」の理想は、「純ブレイク、かつそれがその曲の重要なポイントになっている」ものなんですが、これがなかなかありません。集めるのに苦労しました。実はこのテーマを思いついた、というかある方の発言から勝手にいただいたのが約4年前で、それから、ブレイクを持つ曲を発見するたびに吟味してメモして、少しずつ集めてきました。ようやくまとまった数になってくれたのですが、それでも全部「純ブレイク」ということではありません。「純ブレイクではないけどカッコいいブレイク」も含めての15曲です。
ふくおかとも彦 [いい音研究所]
▶まずは「定番ブレイク」から
- ①Pérez Prado「Mambo No.5」ブレイクして「ウー!」はマンボの作法
- ②伊東ゆかり「恋のしずく」ラテンリズムの歌謡曲にはブレイクがつきもの
- ③Led Zeppelin「Rock and Roll」ロックンロールにもブレイクはつきもの
▶ここからは「独自ブレイク」
- ④Cactus「Long Tall Sally」ロックンロール名曲の大胆アレンジのカヴァー。大純ブレイクあり。
- ⑤King Crimson「21st Century Schizoid Man」トリッキーなブレイクをピタッと合わせるのがプログレの矜持
- ⑥Elvis Costello「Alison」「stop」という歌詞とともにブレイク
- ⑦Billy Joel「All for Leyna(レイナ)」この曲も「stop」で3回ブレイクです。
- ⑧Otis Redding「I've Been Lovin' You Too Long(愛しすぎて)」「I don't wanna stop now」と言いながらブレイクです。
- ⑨Jennifer Holliday「And I Am Telling You I'm Not Going」バックの演奏もブレイクも凄まじい歌唱に引き倒されている感じ。
- ⑩India Arie「The Heart of the Matter」Don Henleyのソロシングルのカヴァー。元にはブレイクなし。
- ⑪aiko「カブトムシ」ブレイクの深いブレスにひき込まれる。
- ⑫山口百恵「プレイバックPart2」今聴いてもハラハラするブレイク。歌謡曲アレンジのひとつの頂点だと思う。
- ⑬細野晴臣「STRANGE LOVE」デジタル録音がもたらすまったくの無音に魅せられて、ブレイクを多用した曲。
- ⑭松任谷由実「コインの裏側」歌詞の世界の景色を補完するようなブレイク。
- ⑮山下達郎「YOU」話題の最新アルバムを聴いたらブレイクを見つけた♪