【インタビュー】SHARE LOCK HOMES、ミニアルバム『jumble』が“ごちゃ混ぜ”になった理由
■コロナ禍で止まりそうになったけど、SLHは頑張って止まらなかった
── (笑)。では、ここからはアルバムについて触れていきたいと思います。まずは先行シングルにもなった「アクセル!!」。これはライヴありきで作った曲ですよね?
KARASU:そうです、音源が先にありました。この曲は僕がメインやらせてもらいました。曲を聴いて歌詞を書いてるときから、頭の中に車がめっちゃ走ってたから、仮で“アクセル”というタイトルを付けてたんです。それで、SHIRAHANに自分のバースを書いてもらうときも「車とかレース、スピード…車のレースの主題歌になるような感じ」って頼んだらぴったりのラップが上がってきたんで、タイトルは仮タイトルをそのまま使ったんです。
SHIRAHAN:ちょうど『頭文字D』のマンガを見てたんで、そこに出てきた言葉をめちゃめちゃふんだんに入れました(笑)。あのマンガのOPテーマ曲のつもりで書いてます。
KARASU:トラックも、BPMはずっと一緒なんやけど、サビはスピーディーにいって、バースの部分はゆったりになってたりとか。ギアを変えていくようにいろんな変化を楽しめる曲になってます。
SHIRAHAN:MVでも車に乗ってるんですよ。
KARASU:GT-Rに乗りました!
SHIRAHAN:狭っまい車内に4人ぎゅうぎゅうにくっついて乗り込んでます。
KARASU:ちゃんと運転もしてます。
SHIRAHAN:カッコいい系に仕上がってます。
── 2曲目の「roll-up」は“昭和の意地を今見せつける当然”がいいですね。
SHIRAHAN:これはYUMA君がメインでやってて。
YUMA:プライドを持つしかないですから。昭和に。
KARASU:令和にも平成にも負けないよ、という。
YUMA:要は若いのには負けねぇぞってこと。
KARASU:俺はギリ、平成生まれですけどね。
YUMA:それは言い訳と一緒。指が引っかかってるだけだから。
KARASU:たしかに(笑)。
── 歌詞のテーマは?
YUMA:コロナ禍で止まりそうになったけど、SLHは頑張って止まらなかったんですね。で、有観客になったとき、ライヴ前にステージ袖で4人で気合いを入れてるというのが俺の中での大まかなテーマです。“roll-up”は腕まくりという意味なんですけど、「よし、やっとお客さんの前でできる! 気合い入れるぞ」という感じです。
── なるほど。歌詞の“ジパング”はオリエンタルな雰囲気に合わせて入れたんですか?
YUMA:別に考えてない。
SHIRAHAN:47都道府県やっててのジパングで。
── ですよね。そこは明かしたほうが。
KARASU:みなまで俺にいわせるな。
YUMA:察してくれ、と。
── 昭和な男なので。
YUMA:俺の前を歩くな、後ろを歩けって。
SHIRAHAN:一番面倒くさいタイプ(笑)。
── そんな昭和な人が「ふたりばなし」。
YUMA:俺は1ミリも書いてないです。こんな男じゃないし(笑)。俺はこんな綺麗な恋愛はできないですから。
KARASU:だから“ラブソングなんか全然似合わない”ってちゃんと歌詞にも出てくるし。
SHIRAHAN :この歌詞は一番恋愛経験が豊富なRYOちゃんが。
RYO:違う違う(笑)。
SHIRAHAN:一番恋愛体質なRYOちゃんが。
RYO:印象悪くするのやめて(笑)。これは僕がメインでやらせてもらったんですけど、曲を最初に聴いたときから「書きたい」と思って。そんなことめったにないんですけどね。
▲RYO
KARASU:僕もこの曲「いいな」と思ってたんですけど、RYO君見たらめっちゃ書きたそうな空気出してたから「お任せするわ」って。
RYO: それで、僕らは恋愛の曲が少ないんですけど、この曲は合いそうだなと思って恋愛をテーマに書き始めたんです。
KARASU:それも、誰が書くかまだ決まってないうちから歌詞書き始めてましたから。
SHIRAHAN:すごい大恋愛したあとで。
KARASU:ああー。書かずにはいられなかった。
── それでこんな甘々なラブソングに!
KARASU:ねっ。甘いよ。
RYO:いやいや。だから、これはあんまり言いたくないけど、めっちゃ妄想して書いたから。
YUMA:一応ね、こういう場なんで“妄想”でお願いします。
RYO:いや、妄想だから。修正が多くて、めっちゃ手こずりましたけどね。完成までに。
KARASU:でも、独特な言い回しとかあって。“難解なニュアンスでぶつかること”とかRYO君ならではのロジックなんですよ。俺は絶対書かないんで。そういうところは面白いなと思いました。
▲KARASU
RYO:照れくさいなぁ(笑)。
KARASU:んで、そこから“0か100かでしか生きられない 僕ら+して2人で分け合えばいい”とかRYO君らしくて。甘々やなぁと。
── これを他の3人が書いたら。
KARASU:絶対こうはならない。
SHIRAHAN:こんな綺麗な大恋愛したことないし。何回“ずっと”言ってるんだって。こんなに、ずっとずっととか言えないですもん。
── ピュアピュアですよね。歌詞が。SLHのなかで、毒性ゼロなんですかね。RYOさんは。
YUMA:いや。種類が俺らと違うだけ。一番じわじわ効くタイプの毒を持ってる。
SHIRAHAN:ウチは全員毒持ちなんで。
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