【インタビュー】SHARE LOCK HOMES、ミニアルバム『jumble』が“ごちゃ混ぜ”になった理由

ポスト


■俺らは変化していくチーム

── それでは、ここからツアーの内容についての質問なのですが。ライヴは2部構成になっていて、2部で“サービスエリア”というバンドをやっているらしいじゃないですか?

YUMA:サービスエリアはSLHのメンバーとは違うんです。僕らのB面みたいなものです。そのヴォーカルが海老名サービスエリアにかけて“海老名RYO”という名前で、最近では海老名様と呼ばれてますが。その海老名様がすべてを勝手に決めてます(笑)。海老名様以外の3人は最初はマイクもなくて。

SHIRAHAN :海老名様のバックバンドです。

── 演奏しているカヴァー曲のチョイスも。

SHIRAHAN:海老名様のいうとおりに演るだけ。

YUMA:バンド名も海老名様のいいなり。ちなみに、ファンの方は“パーキングエリア”と呼ぶらしいですよ。

SHIRAHAN:これは、そもそも新しい楽器に挑戦して、いままで僕たちがやったことのないものにチャレンジしようというのが発端なんです。ツアーが長いから、その間に新しいものに挑戦するその始まりと努力の過程、終わりを見てもらって、僕たちの成長を感じてもらえたらいいなというイベントにしたいなと思ったんですね。それで1回やってみたら…。

RYO:最初はただ“バンドをやってみた”だけだったんですけど、どんどん成長して。

SHIRAHAN:いまでは、これがメインを食っちゃってると言えるぐらい急成長して。

RYO:サービスエリア観たいから次も行く、という人がいるぐらい。

SHIRAHAN:本末転倒が起こってます(笑)。

── 今回出すミニアルバム『jumble』はサービスエリアではなくSLH。

全員:はい。

── ツアー中に作ってたんですか?

YUMA:そうです。ホテルで歌詞書いたり。

KARASU:週に2〜3日しか東京にいられないので、その間にレコーディングしたり。

SHIRAHAN:今回はツアーが長いので、その途中にこの作品をリリースして、後半のツアーに新曲を入れていく予定だったんですけど。

YUMA:やってみたら体が追いつかなかった。

── 本来はツアーでやるために作ったアルバムということですか?

▲ミニアルバム『jumble』Type-N

RYO:そうですね。47都道府県ツアーにどんどん曲を差し込んでいったときに、お客さんがより楽しめるようなアルバムというので作ってみたら、こんなごちゃ混ぜな感じになりました。いろんなところのいいとこ取りをしたような感じです。それで、アルバムのジャケットが今回2人ヴァージョンのものがあるんですけど。当初は「ペアの曲とかあったら面白いよね」という話があったんですよ。

── それで、このペアジャケットが?

RYO:そうなんです! 

KARASU:そもそも、今回は各々好きなことをやってみようというのから始まって。そのなかで、さっきRYO君がいってたペア曲を2曲入れようと。1曲は僕とYUMA君、もう1曲はSHIRAHANとRYO君でやったらいままでにない感じで面白いんじゃないかって。

▲ミニアルバム『jumble』Type-Y&K

▲ミニアルバム『jumble』Type-S&R

── 面白いじゃないですか、その企画!

RYO:そうなんですよ! それで作家さんにペア用の曲を作ってもらったんです。聴いたら「めっちゃいい! これ4人で歌いた」ってなって、結局4人で歌っちゃったんですよ。

── さっきのSLH電鉄に続いて、ここでも当初のコンセプトが変わってしまっていますけど。

KARASU:ペア企画はまたのときにやります。

RYO:という意気込みを込めて、ペアジャケットは変えなかったんです。たぶん。

SHIRAHAN:今回は仕方ない。聴いたら、歌いたくなっちゃったんだから。

── 本来、ペアで歌う予定だった曲はどれですか?

SHIRAHAN:「ふたりばなし」と「roll-up」ですね。「roll-up」がKARASU君とYUMA君、「ふたりばなし」が俺とRYO君だったんですけど。曲調も違うから「これ、どっちも歌いたいよね」となっちゃって。全員で歌っちゃったら最初言ってたこととは違って「本末転倒だ」と、最初はもちろん僕らも思いました(笑)。でも、みんなそれをなんとな〜く胸にしまい込んでしまって「全員で歌いたい」って言っちゃったら、もう止まんなかったんです。

RYO:で、気づいたら2曲とも4人で歌ってた。

── これを聞かないと、ペアジャケットが存在している意味が分からないですよね。

YUMA:そう。だから、簡単にいえばミス!

SHIRAHAN:違います(笑)。何事でもやってみたら「こっちのほうがいいよね」ってあると思うんですよ。それを頑なに変えないという姿勢も大事だと思うんですが、「でもこっちのほうがいい」と変えちゃう“勇気”。

YUMA:そこが俺たちのいいところ!

── SLH電鉄と付けたあとに車でツアーを回れちゃう勇気!

RYO:そう! それが俺たちだから。

SHIRAHAN :「こっちがいい」となったら、余裕で変えていきますからね。俺らは。変化していくチームなんで。SLHは。という言い訳を、俺らのポリシーのようにカッコよーく書いといて下さい。

◆インタビュー(3)へ
この記事をポスト

この記事の関連情報