【インタビュー】ファンモン、ニューシングル「ROUTE 16」は“聴き手によって色が変わる”自信作

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■あえて余白を作って、断定しないように

──かっこいいトラックです。そしてリリックは、さっきの話のように、ロゴスの店長さんに会いに行った時に、ひらめいたと。

ファンキー加藤:応援ソングやラブソングではない、それぞれの夏の思い出を彩ったり、寄り添ったりする感じ。聴き手によって色が変わる、グラデーションみたいな曲がいいなと思ってました。自分ともう一人、登場人物がいるんですけど、そこはあえて余白を作って、ラブソングに聴こえるかもしれないし、大学時代の仲間を思い出す人もいるかもしれないし、そこらへんは断定しないように作りましたね。

──ファンへの思いも、入ってるのかなと思いましたね。「また始まる季節に」とか、「もう一度待ち合わせよう」という歌詞を読むと。

ファンキー加藤:そうですね。ファンへのメッセージも、どこかで意識していたところはあります。

▲ニューシングル「ROUTE 16」通常盤

──歌詞で言うと、モンちゃん、「Night&Day」って言いがちだなと。「エール」に続き(笑)。

モン吉:はい(笑)。もう気づいてましたけど。

ファンキー加藤:これは理由があってね、「Night&Day」って、めちゃくちゃ韻を踏みやすいんですよ。

モン吉:気づいてたんですけど、「えーい、行っちゃえ」と思いました(笑)。誰かに突っ込まれたら考えようと思ったら、意外と突っ込まれなかったんで。今のところ、再始動後のシングルは2曲とも「Night&Day」が入っています(笑)。

ファンキー加藤:次も「Night&Day」が入ると思いますね。むしろ、「Night&Day」という曲を作ろうかなというぐらい(笑)。延々と踏めますよ。あと、意味合いも便利だしね。1日とか、日々とか。

モン吉:逆に、気づいてくれてほっとしました。

ファンキー加藤:気づくよ、そりゃ(笑)。

モン吉:良いほうにとらえていただければ。



──ディスってないですよ(笑)。モンちゃんらしいなと思っただけで。この歌詞を書く時、モンちゃんの頭の中には、どんな景色が浮かんでたんですか。

モン吉:ロゴスで毎週、自分たちのイベントを打って、チケットを売って、ゲストの人たちとも交渉して、とか、そういう時代のことプラス、その頃に友達と海に行った時のことも入ってます。みんなお金がないんで、軽自動車に箱詰めで行くぞ、みたいな。

ファンキー加藤:金がなくて。一人500円ずつガソリン代を払ってたよね。だいたい3、4人で遊ぶんですけど、ドライブに行こうと言っても、ガソリン代がなくて、なけなしの500円を出し合って、モンちゃんちのそばにあったセルフのスタンドで、2000円分のガソリンを入れて。それこそ、16号を走って遊びに行ってました。懐かしいな。

モン吉:そういうことを思い出しながら書いてました。

──たまにはいいですよね。こういう昔を思い返すテーマも。

モン吉:今回、珍しいよね? ファンちゃんも言ってたけど、応援ソングというわけでもなく、ラブソングというわけでもなく。アルバムではやってたけど、シングルでは珍しい。

──それはメンバーだけじゃなく、スタッフの総意として?

ファンキー加藤:そうでしたね。最初になんとなく俺が当てた歌詞が、評判が良かったので。このまま、応援ソングでもラブソングもない、夏の思い出に寄り添うような、キラキラしたあの当時をよみがえらせるような曲を作っていきましょうということになりました。シングルのリードでは初めてですけど、アルバムの中にはあったりするので、自信を持って作らせていただきました。

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