いい音爆音アワー vol.128「ナイス♪ギター・ソロ特集」
いい音爆音アワー vol.128「ナイス♪ギター・ソロ特集」
2022年6月15日(水)@ニュー風知空知
ギター・ソロ特集は通算3回目ですが、前回は2015年9月なので、ほぼ7年経ってますから、まあいいですよね。ところで、昨今、「ギター・ソロを飛ばして聴く」人が増えている、と風のたよりに知りました。えーーー!? 「Z世代」の人たちだそうです。特に歪んだ音のギターが不人気とか。困ったもんですね、Zは……色んな意味で。
「映画を倍速で視る」ということもするそうですが、これまで、世の中のトレンドとかブームって、自分はまったく賛同できなくても、それが流行っている理由はなんとなく理解できていたつもりなんですが、「Z世代」の行動はもう理解不能です。これが歳をとったということなのでしょうが。
ところでなんで「Z」なの?と思ったら、「X世代」も「Y世代」もあるそうですね。Xは生まれた年代が1960年後半〜1970年後半。Yは1980年前半〜1990年後半で、これは「ミレニアル世代」とも呼ばれる。そしてZは1990年後半〜2010年前半とのこと。
ちなみに私は「X世代」の前の「ベビーブーム世代」。そんな私が3世代も下の「Z世代」に何を言っても届かないのでしょうか?
ともかく、Zたちの逆を行くテーマです。私なんか、むしろ歌を飛ばしてギター・ソロだけ聴くこともあるくらい。
ただ今回は、しっかり歌モノの中に映えるギター・ソロ、ということを意識して選曲しました。しっとりした曲の切ないギター・ソロが多くなったかなと思います。
ふくおかとも彦 [いい音研究所]
セットリスト
- ①Eagles「I Can't Tell You Why(言いだせなくて)」Timothy B. Schmitの唄にGlenn Freyのしみじみソロ
- ②The Doobie Brothers「Dark Eyed Cajun Woman」Tom Johnstonが唄もGソロも。Bill PayneのエレピとNick DeCaroアレンジのストリングスが盛り上げる。
- ③Johnny Winter「Cheap Tequila」彼には珍しいバラード・チューン。Gソロのメロディラインは完璧。
- ④Boz Scaggs「You Can Have Me Anytime(トワイライト・ハイウェイ)」日本でのみシングル化されたのは、サンタナのGソロが入っているから?
- ⑤Carpenters「Goodbye to Love(愛にさよならを)」世界初の「パワー・バラード」! メロウな曲にギンギンのディストーション・Gソロ。
- ⑥松任谷由実「影になって」間奏もGソロにしてしまえばよかったのに。
- ⑦Wilson Brothers「Feeling Like We're Strangers Again(愛にひとりぼっち)」日本だけでいまだに人気のアルバムより。もちろんSteve LukatherのGソロが理由。
- ⑧Marc Jordan「I'm a Camera」3:47これも日本でのみ人気のアルバムより。Jay GraydonのGソロだから。プロデュースもエンジニアもグレイドン。
- ⑨Steve Kipner「The Ending」3:23これもJay GraydonプロデュースでGソロ弾きまくり。Kipnerはオリビア・ニュートン=ジョン「Physical」の作曲家。
- ⑩Shania Twain「When」世界歴代第9位、4000万枚も売れたアルバムから。
- ⑪The 1975「The Sound」近頃のバンドでは珍しくギター・ソロを聴かせてくれるといううれしい存在。
- ⑫Tedeschi Trucks Band「Do I Look Worried?」John Frusciante、John Mayerとともに現在の三大ギタリストとされるDerek Trucks。スライド・ギターの名手。
- ⑬Bruce Springsteen「Prove It All Night(暗闇へ突走れ)」ブルースはギター・ソロもなかなかいいのだ。
- ⑭Mike Oldfield「Moonlight Shadow」トーンが違う2種のGソロをオールドフィールドが弾く。ドラムはサイモン・フィリップス。
- ⑮Queen「Good Old-Fashioned Lover Boy(懐かしのラヴァー・ボーイ)」Brian Mayの「一人ギター・オーケストラ」炸裂。