【速レポ】<SATANIC CARNIVAL>SiM、生命力をぶつけ合う真っ向勝負

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サイレンが鳴り響き、客席からは無数のメロイックサインが突き上げられる。もはや<SATANIC CARNIVAL>の顔役のひとつ、SiMの登場だ。

◆SiM ライブ写真

MAH(Vo)の「行こうぜ!」という掛け声から「Get Up, Get Up」が始まれば、当然のようにオーディエンスはヒートアップ。時折、強い風も吹くが、ヘヴィなリフやMAHのシャウトが空間を切り裂くように響き渡り、彼ら色に会場全体が染め上げられるのだ。やはりと言うべきか、バンドとしての地力が違う。


そんなサウンドに押されるように雲もどこかへ流れていき、日差しが照りつく中、ヘヴィな音を紡ぎながら軽快に仕上げた「Amy」を放ち、万全の状態で待ち構える客席へ向かって「じゃあ、死ねー!」と「KiLLiNG ME」をぶつける様は思わず笑みがこぼれてしまった。バンドとオーディエンスがお互いの生命力をぶつけ合う、真っ向勝負。これぞ、ライヴの醍醐味だ。


また、SiMのライヴと言えばMAHが忌憚のない意見を放つのも特徴のひとつ。この日はおもいっきり会場である山梨県を「山と湖と富士急(ハイランド)ぐらいしかない」とイジりつつ、山中湖にあるスタジオに毎年ひとりで足を運んで曲を作っており、ここ10年ぐらいのSiMの曲はすべて山梨県で作られたという秘話を披露。そしてこの曲も、と野球バットを掲げながら悪魔が先導し、皆々を扇動するマーチングソング「BASEBALL BAT」へ繋げようとしたのだが、イントロで1回ストップ。そうすんなりとはいかないのもSiMたる所以だろう。


「山梨で作った曲と言ってからだといなたすぎる」と笑い、「ウソでもいいから、coldrainみたくロサンゼルスで作ったと言おう」と、改めて「BASEBALL BAT」をプレイ。このおどける感じも彼ららしく、SiMのライヴを観てるんだなと実感したポイントでもあった。


そして、メンバーが全身を振り乱し、立体的なサウンドで異空間へ連れ去ってくれる「WHO’S NEXT」を披露し、ライヴはいよいよクライマックスへ。「今年の夏もまだ一緒に歌えなさそうだけど、一緒に戦っていきましょう」と、本来ならば大合唱必至な「Blah Blah Blah」を鳴らしていく。バンドとファンはともにあるんだという、これもまたSiMらしいスタンスだ。その意気を感じ取るオーディエンスは笑顔で熱狂し、ステージに吸い込まれていく。


ラストは観る者すべてを食いちぎりそうな激烈ハードな「f.a.i.t.h」。MAHのデスボイスにすべてをなぎ倒す強靭なサウンドで会場を制圧し、最後の最後までやりたい放題、言いたい放題のスタイルで暴れまわってくれた。

取材・文◎ヤコウリュウジ
撮影◎半田安政

【SiM セットリスト】

1.Get Up, Get Up
2.Amy
3.KiLLiNG ME
4.BASEBALL BAT
5.WHO'S NEXT
6.Blah Blah Blah
7.f.a.i.t.h

■<SATANIC CARNIVAL 2022>

6月4日(土) 富士急ハイランド・コニファーフォレスト
6月5日(日) 富士急ハイランド・コニファーフォレスト
・物販 / FOOD AREA:start09:30
・ライブ観覧エリア:open10:30 / start11:30 ※19:25終演予定
▼6月4日(土)出演ラインナップ
BRAHMAN
coldrain
HEY-SMITH
Ken Yokoyama
KUZIRA
マキシマム ザ ホルモン
NOISEMAKER
SHADOWS
SiM
SPARK!!SOUND!!SHOW!!
Suspended 4th
w.o.d.
THE FOREVER YOUNG
[OA] FUNNY THINK
▼6月5日(日)出演ラインナップ
04 Limited Sazabys
10-FEET
Crossfaith
CVLTE
dustbox
ENTH
ハルカミライ
MAN WITH A MISSION
Paledusk
SHANK
SHIMA
WANIMA
山嵐
[OA]SABLE HILLS

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