エルヴィス・コステロ、最初のバンドとリユニオンしデビュー・アルバムを発表
エルヴィス・コステロが、ティーンエイジャーのとき初めて加入したバンド、ラスティのメンバーとリユニオンし、「18歳のときに作ったであろう」彼らのアルバムを50年の時を経て制作した。
10代のときロンドンから母の故郷であるリバプール近郊に引っ越したエルヴィス・コステロ(当時はD.P.マクマナス)は、1972年元日にアラン・メイズのバンド、ラスティに加入。彼らは精力的にライヴ活動を行ったものの、レコーディングを行うことはなく、コステロはその後ロンドンに戻り、フリップ・シティを結成した。
コステロは、ラスティが再結成した経緯についてこうコメントしている。「2021年、リバプールのクラブ時代の僕の友人でシンギング・パートナー、アラン・メイズがテキサス州オースティンにある彼の家から連絡をよこした。1971年の大晦日、パーティで知り合った直後、僕が彼のバンド“ラスティ”に加入してから、もうじき50年だって僕に思い出させたかったんだ」「彼から、それを記念して集まり、僕らがかつて知っていた曲をいくつかプレイする気はないかって訊かれたとき、僕は、“全くないね!”“もしそうさせてもらえてたなら、僕らが18歳の時に作ったであろうレコードを作ろう”って言ったんだ」
彼らのファースト・アルバム『The Resurrection of Rust』は、コステロと近年のコラボレーターであるセバスチャン・クリスがプロデュースし、演奏にはコステロのバンドのジ・インポスターズも参加した。今週(5月29日)スタートしたコステロの全英ツアーの会場で先行販売されており、6月10日にCDおよびデジタル・フォーマットで正式にリリースされる。
Ako Suzuki
『ザ・レザレクション・オブ・ラスト』|『The Resurrection Of Rust』
UICY-16089 ¥2,420(税込)
※日本盤のみSHM-CD仕様/日本盤ボーナス・トラック1曲収録(7)
収録曲:
1. Surrender To The Rhythm サレンダー・トゥ・ザ・リズム
2. I'm Ahead If I Can Quit While I'm Behind アイム・アヘッド・イフ・アイ・キャン・クイット・ホワイル・アイム・ビハインド
3. Warm House (And An Hour Of Joy) ウォーム・ハウス(アンド・アン・アワー・オブ・ジョイ)
4. Don't Lose Your Grip On Love ドント・ルーズ・ユア・グリップ・オン・ラヴ
5. Maureen & Sam モーリーン&サム
6. Everybody Knows This Is Nowhere / Dance Dance Dance エヴリボディ・ノウズ/ダンス・ダンス・ダンス
7. Silver Minute シルヴァー・ミニット
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