【俺の楽器・私の愛機】879「音より見た目なジャンクギター」
【Squire Telecaster】(岩手県 Kay 20歳)
ある日、某リサイクルショップで発見したテレキャス。シリアルから推測するに’99年に製作されたもので、しっかり日に焼け捻れたネックと恐らく自分で塗装したであろうボディはまさにジャンクの出立ち。値段も極端に安いわけではありません。ただなんとなく親近感があり、塗装の練習でもしようかな、とそのまま買い取ることに。
自分はフェンダー系列で設定されているソニックグレーという色が好みなのでその色を目指して塗ろうと思っていたのですが、なかなかドンピシャな色が見つかりません。塗装用のエアガンなんて持っていないので既存のラッカースプレーから探すしかないのですが、4種類ほど組み合わせてようやくそれっぽい感じになりました。コンペティションラインではありませんが、一応ストライプも追加。
ここまででだいぶ四苦八苦したので、どうせやるなら徹底的にやろう。そう決心し、普段ならあり合わせで仕上げるパーツ類にもこだわってみました。
まずコントロールプレート。個人的にピックアップやノブは少なければ少ないほど良いと思っているので、それに対応した1穴のものを購入。ポッドも500kΩにしています。シンプルにまとめたおかげか、シールド処理を全くしていないのにも関わらずノイズはほとんどありません(テレキャスに導電塗料は邪道だと思ってます)。
フロントのピックアップも取り払ったのでエスクワイヤ用のピックガードを新たに購入。日焼けしたネックに合わせてクリーム色の5穴にしたのが小さなこだわりです。
そして、遂に完成したのがステータスを見た目に振り切ったテレキャス。お世辞にも弾きやすいとは言えないし、音もペラッペラです。しかしそれがジャンクの楽しさです。正直かなり気に入ってます。
◆ ◆ ◆
さり気なくも個性炸裂ですね。エスクワイヤよりシンプルな電装系だけど、ブリッジは6way、カラーリングとちょいモダンなストライプでヴィンテージ感は感じさせないという、ありそうでない仕上がり。ソニックグレーは絶妙な色合いなのでとても再現は難しそうだけど、とてもいい感じ。結構なお手前です。導電塗料邪道説もおおむね同意。テレやストラトはあのノイズ込みであの音と思っています。雑味って大事よね。(JMN統括編集長 烏丸)
★皆さんの楽器を紹介させてください
(1)投稿タイトル
(例)必死にバイトしてやっと買った憧れのジャガー
(例)絵を書いたら世界一かわいくなったカリンバ
(2)楽器名(ブランド・モデル名)
(例)トラヴィス・ビーン TB-1000
(例)自作タンバリン 手作り3号
(3)お名前 所在 年齢
(例)練習嫌いさん 静岡県 21歳
(例)山田太郎さん 北区赤羽市 X歳
(4)説明・自慢トーク
※文章量問いません。エピソード/こだわり/自慢ポイントなど、何でも構いません。パッションあふれる投稿をお待ちしております。
(5)写真
※最大5枚まで
●応募フォーム:https://forms.gle/KaYtg18TbwtqysmR7
◆【俺の楽器・私の愛機】まとめページ
この記事の関連情報
フェンダー、Foo Fighters クリス・シフレットの新シグネイチャーモデルを発売
【インタビュー】音楽のためではなく、絵を描くためのギターとは?
TC楽器名物「第5回改造ギターコンテスト」、結果発表
フェンダー、Charの新シグネイチャーモデル『Char Stratocaster Burgundy』スタンダードと限定モデル2機種を発売
フェンダー、藤原ヒロシ率いるfragment designとのコラボレーションテレキャスターを予約受付開始
【俺の楽器・私の愛機】1734「一念発起された方、お久しぶりの方へ捧ぐ」
フェンダー、ジョン・フルシアンテのアイコニックな1962年製ストラトキャスターのシグネイチャーモデル
【俺の楽器・私の愛機】1733「改造9弦エレアコ」
フェンダー、カントリーミュージックの名手バック・オーウェンスのシグネイチャーモデル発売