【インタビュー】CANDY GO! GO!、最新シングルは「メンバーの個性を感じられる作品に」
CANDY GO! GO!が4月13日にリリースした最新シングル「IN THE GAME/Brave Venus」。本作は1曲ごとにリードシンガーが変わり、曲調も変わるというメンバーそれぞれの個性を感じられる作品に仕上がっている。本作について、メンバーに話を聞いた(杉本莉愛は舞台出演のために欠席)。
◆ ◆ ◆
■自分の限界に挑戦している人たちが一つにまとまると最強
──2021年の秋に、CANDY GO! GO!はバンドを従えた形では初になる全国ワンマンツアー<Brave Venus Tour>を行いました。その頃から、最新シングルに収録した「Brave Venus」はライブで披露していましたよね。
永瀬りか:あのときのツアーから「Brave Venus」の演奏を始め、そのツアーを終えてから、新曲として「Jealous Tomorrow」もライブで歌い始めています。
なぎさりん:最新シングル「N THE GAME/Brave Venus」収録曲の土台は、あのツアーのときにはできていました。そこから時間をかけ、CANDY GO! GO!のライブを支え続けてくれているバンドメンバーの方々と楽曲のアレンジを続け、ようやく納得のいく形へ辿り着くことができました。
磯野未来:今のバンドメンバーと楽曲アレンジを一緒にやるようにになって、もう何年も歳月が経過。それが、今のCANDY GO! GO!の制作スタイルですからね。
──ここからは、収録した4曲の魅力を伺いたいと思います。メイン曲になる「IN THE GAME」で、作詞を担当したりんさんはサビに「It's my life, now or never. GO!」と記しました。それこそが……。
なぎさりん:今のわたし自身の気持ちですし、「これがわたしの人生、今やるしかないんだから、行け!」という思いはずっと持ち続けています。わたし自身が、「今、やれることがあるなら、それを全力でやる」という生き方なので。それは、メンバーみんなにも言えること。自分の限界に挑戦している人たちが一つにまとまると最強じゃないですか。「その気持ちでやりきるんだ」という意志も、「I N THE GAME」には込めています。
──伝わります。
なぎさりん:とにかく、熱いメッセージ性を持った言葉を書きたかったんですね。中でも一番言いたかったのは、「私たちは何もあきらめてなんかいないぞ」ということ。中には、CANDY GO! GO!に対してネガティブな意見をいろいろ投げたり、何時まで続けられるのかみたいに、グループ自体の存在をマイナスに捉えている人もいるけど。私たちメンバーは、そんなことは一切思ってない。むしろ、その勝手な印象を覆してやろうと思っています。
──どんな逆境にも負けない不屈の闘志は、ずっと持ち続け続けてきたものですからね。
なぎさりん:「IN THE GAME」の最後に書いた「世界は美談語りたいから 他人の不幸 敏感になる」「同情して白旗を待つ そこに泥塗りドンデン返し」という一節は、私たちがあきらめ白旗を上げると勝手に思っている人たちへ向けギャフンといわせてやるという、私たちからのちょっと意地悪なメッセージです。「IN THE GAME」の落ちサビには、今の私たちの熱い思いを書いたから、しっかりと歌詞を受け止めてください。
菜月アイル:「IN THE GAME」のサビで「It's my life, now or never. GO!」という言葉を何度も繰り返して歌っているのも、とくに伝えたい思いだからこそなので。
──他のメンバーも、みんな気持ちは一緒だ。
磯野未来:一緒です。「IN THE GAME」は、すごくキャッチーでノリ良い曲調だから、みんなも1回聴けば、頭の中へ曲の印象が残っていくんじゃないかな。ライブで聴くと、ノリ良い楽しさが先にきちゃうから、みんなも一緒に騒げるんですけど、歌詞をじっくり読んでもらえたらすごく熱いことを言ってるのもわかってもらえるはず。「諦められるわけがないでしょ?返しきれてないばかりじゃさ」の一節、わたしは大好きです。
──そこには、ファンの人たちへの想いを記していますよね。
磯野未来:そう。CANDY GO! GO!のファンはみんな良い人たちが多いから、つい甘えてしまうし、ここへ至るまでにもずっと支え続けてもらってきている。だからこそ、そのぶんしっかり恩返しをしたいと常々思いながら活動をしています。
永瀬りか:わたし、「新しいモノ好きな世界で ほこりまみれで それでも笑おう」の歌詞が好きです。新しいアイドルさんや、若いアイドルの子たちが次々と生まれてゆく中、正直、負けてられない気持ちはとても強く持っています。その続けてゆく意志をりんさんらしく記したこの一節が、わたしは好きなんですよね。
──CANDY GO! GO!は、支えてくれるファンたちへの思いを歌にしてゆくことも多いですよね。
菜月アイル:うちのメンバーみんな歌詞を書くんですけど、全員に共通しているのが身近な人たちを題材にしていること。中でも一番身近にいるファンの人たちのことは、一番題材にしたいこと。メンバーやCANDY GO! GO!自体についても、そう。だから、自然にそういう題材の歌詞が増えていくんだと思う。今回収録した4曲ともメンバーが作詞を担当していますが、自分たちの思いをみんなへリアルに伝えていけるって、すごくいいなと思っています。
夏井さら:CANDY GO! GO!の場合、ゴリゴリなロック調の曲が中心だから、歌詞も強い女性の姿を打ち出すことも多いんですけど。「Brave Venus」に莉愛さんが、そうじゃな面を書いてくれたのも嬉しいんです。
──続いては、「Brave Venus」ですね。
磯野未来:「Brave Venus」でリードヴォーカルを取る杉本自身の歌声が優しくて柔らかいから、幻想的な曲調も含め、彼女の歌声が生きる優しくて温かい歌になったなとも感じてる。たとえ同じ歌詞だとしても、わたしが歌ったら、きっと怒りを含んだ歌声になっちゃうからね(笑)。
なぎさりん :その曲調に似合うメンバーがリードを担ったり、歌詞を書いてるのもCANDY GO! GO!の特色なんですよ。もし、わたしが「Brave Venus」の曲調で歌詞を書いてたら、亡くなった人のことを思い浮かべながら、「でもわたしは頑張るよ」と歌う歌詞になってそうな気がする。杉本の書いたような優しい歌詞や歌にはなっていなかったんだろうなと想像します。
夏井さら:莉愛さんは、いつも幸せな歌詞を書いてく人だから。
宇野みずき:キラキラとしたドラマや漫画のようなね。そのハッピーな感じも、わたしは好きです。
夏井さら:怒りも闇もない、すごく穏やかで幸せで、平和な歌詞を書くのが莉愛さんなので。
宇野みずき :ダンスも普段は曲調に合わせゴリゴリなダンスが中心だけど、「Brave Venus」ではしなやかなダンスを見せています。ライブでは、いつもと違ったCANDY GO! GO!の姿を見れると思います。
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