【インタビュー】CANDY GO!GO!、「“私たちロックです”って言っているアイドルとはちょっと違う」
アイドルとロックを融合した“アイドロック”をコンセプトに活動を展開。メジャー1stアルバム『IDOROCK』をリリースした2016年は年間でトータル384本ものライヴを行い、文字通りノンストップで毎日を駆け抜けてきたCANDY GO! GO!。露出度高めのレザーのコスチュームに身を包み、鋭い視線で挑発する彼女たちはアイドルシーンの熱血セクシー軍団か? どんな環境でもライヴでは生歌にこだわり、我を忘れてパフォーマンスするあまり、骨折したことも1度や2度ではないというから驚きだ。全力を信条とするそんな7人だが、強気なアティチュードの裏には意外な顔も。まだまだ謎の多いCANDY GO! GO!の素顔に接近したロングインタビューをお届けする。
◆ ◆ ◆
■ とにかくライヴの本数が多いんです。2016年は384本
■ ライヴ中に倒れるまで具合が悪いことにも気づかない
── BARKS初登場となるので、まずはCANDY GO! GO!が提唱している“アイドロック”の定義を教えてもらえますか?
関根ゆみ(以下関根):アイドルの楽しさとロックのカッコよさを融合したのがアイドロックです。ライヴではわちゃわちゃした楽しさもあるし、サウンドや私たちの生歌、煽り、パフォーマンスにはカッコよさが感じられると思います。
── 音楽に限らず、“ロック”だと思うものって?
なぎさりん(以下なぎさ):自分の性格がロックだと思います。ロックって、がさつだと思われがちなんですけど、そうじゃなくて魂が熱い人のことだと思っているんです。私は心の底からCANDY GO! GO!のことが大好きで、そういうハートがロックです。
関根:なぎさりんはストイックで熱い。いつも頼りにしています。CANDY GO! GO!のメンバーは性格的にサバサバしているんですよ。だから王道のかわいいアイドルソングを歌うより、ロックを歌っているほうが楽しいですね。
── みんな、熱い性格なんですか?
宍戸桃子(以下宍戸):体育会系です。
関根:とにかくライヴの本数が多いんですよ。2016年は全部で384本。
── 384本って365日超えてるじゃないですか?
全員:(笑)。
── 時には具合が悪い日だってありますよね?
なぎさ:CANDY GO! GO!はライヴ中に倒れるまで具合悪いことに気づかないですからね。
佐伯かな(以下佐伯):気力で乗り切ります。
関根:熱があっても来ますからね。
高城しおり(高城):骨折してても来るメンバーもいるし。
── えーっ? なぜ骨折?
磯野未来:(以下磯野):私は左手の中指を骨折したことがあるんですけど、ライヴにはフツーに出てました。ステージから落ちて肋骨折ったこともあります。袖のほうに暗転すると見えない穴があいていて、背中から落ちたんですけど、あの時はさすがにやばいと思いました。
菜月アイル(以下菜月):ちょうど私の生誕祭だったんですよ。「あれ? いつのまにか1人いないぞ」って(笑)。
佐伯:ちなみに私も経験してます。ライヴ中、お客さんとハイタッチする曲があるんですけど、腕振り回してたらスピーカーに激突して腕折ったり。そういうエピソードはたびたび、ありますね。
── そ、そうなんですか?
菜月:ハイタッチしようとしてお客さんとの距離がわからなくなってステージから落ちるとか、2〜3回あります。
佐伯:ライヴ中はアドレナリンが出ているから気づかないんですよ。
磯野:それだけ熱いライヴをしているんです。
── ロックバンドもそこまで骨折してないですよ(笑)。
関根:とにかく去年はメジャーデビューさせていただいたこともあって、いろんな人に見ていただくことを第1に活動していたんです。TV局の前だったり、今まで出たことがないような大きな野外フェスだったり。いろいろな箇所で歌わせていただいてホントに感謝ですね。
── それとCANDY GO! GO!は、普通のアイドルと違うんだという意識を持って活動しているとのことですが。
なぎさ:そうですね。最近はアイドルのイベントよりガールズバンドと共演する機会が増えているんです。イベントで「私たちロックです」って言っているアイドルとはちょっと違うと思っています。
── CANDY GO! GO!は作詞も自分たちで手がけていて、楽曲や歌い方へのこだわりも強いのかなと思うんですが、どうですか?
関根:“自分たちで作っている”という感覚はありますね。メンバー同士思ったことはストレートに伝えあうし。「こういう歌い方のほうがいいんじゃない?」って言い合いになることもありますね。
磯野:私はふだんからRADWIMPSとかクリープハイプを聴いていてロックが好きなんですけど、CANDY GO! GO!に入ってから歌い方も変わったと思います。今、パワーボイスを研究しています。
菜月:私は最初は声が細かったんですけど、スタッフに「アイルはカッコいいから歌い方も変えたらもっと良くなるよ」と言われて、「どうしたらアタックの強い歌い方ができるんだろう」っていろいろ試してきました。あとはパフォーマンスだったり、ちょっとした仕草や表情も考えますね。CANDY GO! GO!の中ではイケメン的なポジションなので、歌だけではなく見せ方も大事にして。
▲アルバム『IDOROCK』通常盤 |
宍戸:私はメンバーの中でいちばん背が低くて、いちばん後に加入したので、はじっこのポジションが多いんです。目立たないのは寂しいので「人一倍、大きく動こう」「声量を上げるために腹筋しなさい」という先輩のアドバイスを参考に頑張っています。
── 腹筋、鍛えているんですね。
宍戸:はい。続けようと思ってるんですけど──。
6人:けど〜!?(笑)。
宍戸:自分のことを思って言ってくれているので嬉しいです(笑)。
高城:私は加入したのが3年前なんですけど、最初はビックリするぐらい何もできなかったんです。当時から見てくれているお客さんに「あの頃と全然違うね」って言われると嬉しいし、自分が変われたのは先輩のメンバーがいろいろ意見を言ってくれたおかげかなと。
── 檄が飛んでくるわけですね。
高城:飛んできます(笑)。
関根:かなり変わりましたね。
高城:性格も変わりました。昔は自分の意見とか何も言えなかったんですけど、CANDY GO! GO!に入ってからはみんなガツガツしているので、いつのまにか染まりました(笑)。
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