いい音爆音アワー vol.125「追悼◆2021年」
いい音爆音アワー vol.125「追悼◆2021年」
2022年3月16日(水)@ニュー風知空知
以前は毎月の本イベントで、それまでの1ヶ月間に亡くなった音楽界の方について聴き語る、「追悼コーナー」を設けていたのですが、悲しいことにその数がしだいに多くなり、時間的に難しくなってしまったので、しばらく停止していました。で、今回を、追悼だけをやる回にしてみました。昨年亡くなった音楽人を対象に、でももちろん、一部の方々しか取り上げることはできないのですが、在りし日の姿を偲びながら、その関連作品を「いい音&爆音」で聴くことで、追悼の意を捧げました。
60年代、70年代の、ポップミュージックの黄金期を築き、その後進たちに道を示してくれた人たちばかりです。彼らが新作をつくることはもうありませんが、残してくれた数々の作品はこれからも私たちを、そして私たちの子供や孫の世代も、楽しませて、慰めて、幸せにしてくれることでしょう。
ふくおかとも彦 [いい音研究所]
セットリスト
- ①高橋健二:【関連曲】ジャッキー吉川とブルー・コメッツ「マリアの泉」“ブルー・コメッツ”の不動のベーシスト。音に関しては主に彼が主導権を持っていたそうです。
- ②すぎやまこういち:ヴィレッジ・シンガース「亜麻色の髪の乙女」「演歌は好きじゃない」だけあって、カラッとした洋風メロディが得意でした。
- ③鈴木淳:小川知子「初恋のひと」同じく大作曲家。歌謡曲ど真ん中の“色っぽい”メロディが得意でした。
- ④川口真:辺見マリ「経験」日本レコード大賞で、作曲賞と編曲賞の両方を獲得したのは彼と宮川泰のみ。
- ⑤喜多條忠:南こうせつとかぐや姫「神田川」学生時代の体験を元に30分で書き上げた「神田川」の詞に、南こうせつは3分で曲をつけた。
- ⑥Al Schmitt: Diana Krall「The Look of Love(恋の面影)」グラミー賞の獲得数が最も多いレコード・エンジニア。
- ⑦Phil Spector: The Ronettes「Be My Baby」歴史的業績を残したプロデューサーだけど、2009年からはずっと刑務所暮らしでした。
- ⑧Mary Wilson:The Supremes「You Can't Hurry Love(恋はあせらず)」写真ではたいていセンター。スプリームズの結成から解散まで全うした、ただ一人の人。
- ⑨Don Everly: The Everly Brothers「Crying in the Rain」キース・リチャーズは彼のことを最も優れたリズム・ギタリストのひとりだと。
- ⑩Lee Perry: Lee “Scratch” Perry「Having a Party」ダブの創始者にして、ボブ・マーリィを育てた男。
- ⑪Robbie Shakespeare:Grace Jones「My Jamaican Guy」スライ・ダンバーとともに、レゲエ界のみならずポップフィールドでも幅広く活躍しました。
- ⑫Dusty Hill: ZZ TOP「I Thank You」1970年の結成以来、メンバー不動だったZZ Topからついに一人去りました。
- ⑬Mike Nesmith: The Monkees「The Girl I Knew Somewhere(どこかで知った娘)」自分たちで演奏をする! モンキーズのクーデターの先頭に立った男。
- ⑭寺内タケシ:寺内タケシとブルージーンズ「ソーラン節」まさに「ミスター・エレキ」♪ 一生不動のエレキ・ギター・スタイルを貫きました。
- ⑮Chick Corea: Chick Corea「Flamenco」「スペイン」という曲が有名ですが、イタリア人の家系です。
- ⑯村上“ポンタ”秀一:吉田美奈子「チョッカイ」ジャズから歌謡曲まで。カリスマ性も含めて「日本一のドラマー」でした。
- ⑰Charlie Wats: The Rolling Stones「Brown Sugar」ストーンズに誘われた時、のり気じゃなかったけど、すぐ潰れるだろうと思って入ったそうです。