【インタビュー】prink「楽曲に誇りを持って活動してもっといろいろな曲を歌いこなせるグループになりたい」
MAI、AYAE、YURIKO、SAKURAからなる女性4人組のダンスヴォーカルグループ、prink（プリンク）が初の全国流通盤となる6曲入りのミニアルバム『優しい世界』をリリースした。東京の専門学校で運命的に出会い、2017年4月にグループを結成してから約5年。フリーでの活動を余儀なくされた期間を経て、それでも前に進むことをやめずに挑戦し続けてきた彼女たちの“これまで”と“これから”を聞いた。
■ファンの皆さんと一緒に作り上げたミニアルバムだと思っているので
■一人でも多くの方に届けたいなという思いでいっぱいです
──初の全国流通盤がリリースされる心境から聞かせてください。
MAI：私たちの活動歴は長いんですけど、初めての全国流通盤なので、そういう意識で自分たちの盤を見たときは感動しました。このミニアルバムをたくさんの方に届けられるように、1年間頑張っていきたいという気持ちになりましたし、今は新しいことにチャレンジしたり、一つ一つ階段を登っていけることがすごく嬉しいです。
AYAE：地元がそれぞれ違うんですけど、自分たちの地元でも手に取れるというのが、素直にとっても嬉しいです。
YURIKO：これまでにシングルCDを3枚出してるんですけど、ミニアルバムは初めてですし、全国流通することが心から嬉しくて。私は広島が地元なんですけど、今までは自分がCDを持って帰って手渡しして聴いてもらっていたんですね。でも、今回からはCDショップさんで手に取ってもらえることが本当に嬉しいです。
SAKURA：私もみんなと一緒で、すごく嬉しい気持ちです。ファンの皆さんと一緒に作り上げたミニアルバムだと思っているので、一人でも多くの方に届けたいなという思いでいっぱいです。
──ありがとうございます。今回が初登場になりますので、改めて、グループ結成の経緯をお伺いできますか。
YURIKO：専門学校がみんな一緒だったんです。MAIとAYAEと私はダンス科でSAKURAだけ歌をやっていて。卒業時のオーディションを経て結成しました。たまたまみんな同い歳で友達だったっていう形なんですけど。
MAI：仲良しでしたね。
──このメンバーでグループとして活動すると決まったときはどんな気持ちでしたか。
YURIKO：同じ授業を受けていた仲間だったので、まさか卒業して一緒に活動するとは思ってなかったんですけど、みんな友達で、同い年でもあったので、心強かったし安心感もありました。
AYAE：最初は「このメンバーでできるんだ」っていうワクワクが大きかったです。
MAI：私も最初は楽しみしかなかったですね。いざ始まってみると大変だったこともいっぱいあったんですけど、卒業してから今までずっと続けてこれたのは、このメンバーだったからだと思います。
SAKURA：私だけコースが違ったんですけど、みんなのことは知っていて。ダンス科の中でも最強メンバーというイメージだったので、このメンバーとできることはすごいありがたいことだと思ったし、上を目指していく上で、よりモチベーションが上がった瞬間でしたね。
──専門学校で出会ったということですが、そこに至るみなさんのルーツもお伺いできますか。
MAI：私は小学5年生からダンスをやっていたんですけど、ダンスを始めたきっかけはEXILEさんでした。EXILEさんのMVに私たちと同世代の女の子たちが出ていて。私も一緒に踊りたいという気持ちでダンスを始めて。高校の時に本格的にダンスを仕事にしたいっていう気持ちになってダンスの専門学校に入ったんです。1年生の時に学内のミュージカルがあったんですね。そこで初めて、人前で歌うっていう経験をして。それまで歌うなんて思ってもいなかったし、ダンサーとしてやっていきたいと思っていたんですけど、その舞台がきっかけで歌にも興味を持つようになって、歌って踊るダンスグループに憧れるようになりました。
AYAE：私は小さい頃からバレエをやっていて、小学5年生くらいからヒップホップダンスを始めました。私もMAIと同じく、EXILEさんがきっかけですね。女の子が後ろで踊ってるのがいいなと思って。
YURIKO：私は小さい頃からダンスとバレエをやってきたんですけど、唯一続いた習い事がダンスだけだったんです。それ以外は全然続かなかったので、高校を卒業したあとの進路を考えたときに、ダンスに挑戦したいという気持ちが大きかったのがきっかけですね。
SAKURA：私は小学生の頃から吹奏楽部をやっていまた。高校は全国大会に行ってるような強豪校で、アルトサックスをやっていて。高校からマーチングで踊りも徐々に覚えるようになって、すごく楽しいなと思ったんです。歌も好きだったので、進路を決めるときに、僅かな夢ではあるけど、挑戦してみようかなという思いで始めました。
▲MAI
──メンバー紹介もお願いできますか。隣のメンバーはどんな人か教えてください。
MAI：AYAEはおっとり系で癒し担当なんですけど、時々、不意に出る言葉が面白くて。若干、毒っぽいことをポロッとこぼすのが面白いし、メンバーの中でバランスを取ってくれていると感じています。メンバーで喧嘩はしたことないんですけど、真面目な話をするときにいろんな意見に一番フラットに対応してくれるので、いてくれてよかったなと思います。
AYAE：ありがとうございます！ YURIKOは見た目はお姉さん系に見えるけど、中身は意外と子供ぽい部分もあって、甘えたりもして。そこが一番のギャップかな。でも、優しくて、みんなに気を遣ってくれる頼れるリーダーですね。
YURIKO：SAKURAは歌で私たちを引っ張ってくれる存在です。私たち3人に歌い方を教えてくれたりとか、サポートしてくれたりして。性格的には穏やかで、相談事も親身になって聞いてくれます。
MAI：一番ふざけるけどね。
YURIKO：SAKURAもギャップあるね。プライベートではふざけたりもするけど、真面目で努力家だと思います。
SAKURA：MAIは一番しっかりもので、誰よりも物事をしっかりと深く考えている子です。自分の意見をしっかりと持ちつつ、ちゃんと周りに気を配れる。しっかりしている子だけど、おちゃらける部分もあるね。
YURIKO：ハッピーな性格だよね。prinkの明るさ担当。
SAKURA：一番キャピキャピしてるタイプでもありますね。みんなの雰囲気を見つつ、テンションをアゲてくれるときもあれば、真面目な話もしっかりとまとめてくれる大切な存在だと思います。
──グループの個性はどう考えていますか。
YURIKO：私たちは本当に仲が良い。それがライブにも出ていると思っています。初めて見た方に「楽しそうでパワーをもらえる」って言ってもらえるので、明るさや元気さを届けられるところが私たちの強みなのかなって。
MAI：ライブのMCを見たファンの方に「ほんとに仲良いんだね」って言ってもらうことが多くて。自分たちは意識はしていないんですけど、本当に仲がいいからこそ出せる雰囲気が出てるのかな。それは、ずっと崩さずに頑張っていきたいなと思っています。
▲AYAE
──結成からは今年の4月で5年になりますよね。これまでを振り返って、どんな日々でしたか。
YURIKO：最初の1年は、たまにスタジオで練習するくらいでイベントにも出ていないし、ちゃんとした活動ができてなかった。でも、そこで諦めたくなかったので、自分たちでやれることをやっていこうって決めて、全部、自分たちでやるようになったんです。その期間もあったので、CDを出すことがどれだけ大変かも身にしみてわかっていて。ほんとに今の環境はありがたいですね。
MAI：フリーの期間が長かったんですよ。ライブに出たいのに出られないとか。自分たちの気持ちはあるのに、それが形にならなくて。ワンマンライブもしたいし、CDも出したいし、いろいろなところでイベントもしたいけど、自分たちの力だけではできないことがたくさんあって。最初の1～2年はずっともどかしい気持ちでいましたね。でも、自分たちでできることはやろうって始めてから、イベンターさんの紹介で今の事務所と出会えて、新しいことができるようになりました。自分たちだけではできなかったことが、今できているから、ほんとに今は充実していて嬉しくて。まだまだやっていないことはいっぱいあるので、挑戦していきたいと思っています。
──フリーでの活動を余儀なくされた期間があっても、このメンバーで続けて来れたのはどうしてだと思いますか。
YURIKO：メンバーみんなのことが大好きっていうのもあるし、この4人でやりたいっていう気持ちが強かったんです。誰か入れるのも良かったと思うし、誰かが辞める可能性だってあったと思うけど、みんなの目標は同じだったんですね。このグループで大きい舞台に立ちたい、CDを出したい、ワンマンライブをやりたい。夢はいっぱいあるんですけど、そこに向かっていく気持ちも同じだっただから続けて来られたのかなって思います。
AYAE：諦めたくなかったんですよね。目指していたものがあったからここまでやって来られたんじゃないかなと思います。
SAKURA：辛いことを乗り越えたからこそできた絆もあるし。ファンの方と一緒に作り上げてきたものを壊したくないという気持ちもあるから。
──そういう歴史があるからこそ、楽曲からも、困難を乗り越えて前に突き進んでいくんだっていう強い姿勢が滲み出てるんですね。
MAI：私たちの歌詞は自分たちの経験に当てはまるところばかりなので、歌う時はほんとに気持ちがこもりますね。
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