【インタビュー】ラストアイドル、総当たり戦<ラスアイサバイブ>を乗り越えた心に沁みる「Break a leg!」

ポスト

■ボロ泣きでした(笑)。
■オーディションに応募した時の気持ちを、あらためて思い出しました


──バトルを見届けてきた人たちは、より心に染みるでしょうね。お気に入りの箇所などはありますか?

大場:《競争は得意じゃないけど 走らなきゃいけない》という歌詞ですね。わたしは本当に競争が嫌いな平和主義なので、この歌詞はわたしに言われている気がして。そうだよね、苦手だけどやっていかなきゃいけないよね、と背中を押されました。

下間:1番はちょっと陰のある言葉が多い気がして。そこに人間味があるし、それがあるからこそ深みが生まれているというか。

阿部:《例えばちゃんとみんな一斉に並んだら/それなりに覚悟だって生まれるんじゃないか》はまさにサバイブのことを歌っているような気がして。今までもたくさんバトルをしてきているんですけど、横1列でスタートすることはあまりなかったんです。でもサバイブではみんな同じ条件だったし、全員が覚悟を決めて、責任を持って1試合1試合に向き合っていた印象があったんですよね。

鈴木:2番の《頑張ろうぜ!/音をあげたり 諦めるのは いつだって出来る》もそうですね。ラスアイサバイブも絶対につらいことはわかっていたし、辞退しようと思えばできたんです。でも誰ひとり辞退しなかったんですよね。それはみんな逃げるのが嫌だったからだと思うんです。そういうところにラストアイドルの根性が表れているし、諦めなかったからこそここまで来れた。2番の泥くさい感じが好きですね。

町田:《やるしかない/他人のことはどうでもいいから 行きたい方向へ》はサバイブ期間中の自分に聴かせたいですね。人の意見を気にしすぎちゃうタイプなので、“この精神で行けよ!”って言ってあげたい(笑)。


▲大場結女、町田穂花、下間花梨

──ははは。台詞のセクションもありますし、今までにないステージングも観られるのでしょうか?

町田:ストーリー性がある振り付けになっています。台詞の部分もそうですし、阿部さんの周りにいるみんなが“うわ~っ!”て倒れるところとか(笑)。実際観たら“わあ!”と思ってもらえるんじゃないかな。

鈴木:最初はそんな振り付けじゃなかったんだよね。でも振り付け師さんが変更を提案してくださって、ななみん(阿部)を囲む振り付けにした途端に“めっちゃいい!!”と思うくらい超しっくりきたんです。

──「Break a leg!」はお世話になっている人に感謝を伝えて、目の前でダンスをするというMVも話題になっていますね。


鈴木:実際それをやるとなると、めっちゃ恥ずかしかったですけど(笑)。

大場:感謝の言葉を伝えたあとに、めちゃくちゃ近い距離でフルで踊ったんです(笑)。

鈴木:わたしは公園で、お母さんにパフォーマンスをしたんですけど、その後ろのほうで小さいお子さんを連れたご家族がおにぎりを食べていて(笑)。感謝の言葉を伝えるのも、目の前でダンスをするのも恥ずかしいのに、それを見られているのが本当に恥ずかしかった!(笑)。感謝の気持ちを伝えるいい機会だったんですけど、家に帰ってお母さんと顔を合わせたら恥ずかしくてそっけない態度取っちゃいました(笑)。

▲鈴木遥夏

──あははは。でも立派な姿を見せられるいい機会だったのではないでしょうか?

町田:おもしろかったです(笑)。わたしはしばらく会っていなかった友達が相手だったんですけど、場所が学校だったので今まで言えなかった気持ちをその子に伝えるのも、後ろで先生が見ているのもすごく恥ずかしくて。でも踊っていたら、友達が涙を流し始めたんですよね。そしたら楽しくなってきました。

下間:泣くのが嫌すぎるという照れが出てしまって、気を張ってないと泣いちゃうから、強がっちゃいました(笑)。感謝の気持ちを伝えるはずが、自分の不器用さが出てしまって……。でも衣装を着ているわたしが目の前で踊る機会はなかなかないぶん、お母さんが喜んでくれました。

大場:思い出の場所を選べたのは良かったですね。わたしがパフォーマンスしたのは、2期生の募集に応募するか考えている時に、1期生さんのイベントを観に行った場所なんです。そこで“2期生のオーディションを受けたい”ととあるメンバーさんに話したら、背中を押してもらえて──その帰りに応募を決めたんですよね。そんな場所で、家族のなかで唯一アイドルの夢を応援してくれた家族に向けて踊ったので、感謝の気持ちを伝える1文字目から涙が出てしまって……お互い泣いちゃって曲になかなか入れなかったです(笑)。

──サバイブでは“絶対泣かない!”と決めていた大場さんが。

大場:あははは、ボロ泣きでした(笑)。オーディションに応募した時の気持ちを、あらためて思い出しました。感慨深かったです。

阿部:わたしも思い出深い場所で。今の妹たちと同じくらいの年齢の時に立っていたステージで撮影したんです。そんな場所で今の自分のパフォーマンスを、妹ふたりに観てもらえるのはすごくエモかったというか。妹たちはいつも応援してくれて、いちいち褒めてくれるんです(笑)。妹たちがいなければ、今わたしはアイドルを頑張れていない。そんなふたりに間近でアイドルをしている姿を見せられて良かったなと思っています。

▲阿部菜々実

──今回のシングルの企画で、原点回帰とたくさんの新しい発見があったのだろうなと思うお話でした。今回をきっかけにまたひとつグループが大きくなりそうですね。

大場:ラストアイドルは今までたくさんの試練をみんなで乗り越えてきたので、どのグループよりも団結力があると思いますし、もともとファンだったわたしからすると、ほかのアイドルには感じられない親近感があると思います。普通の女の子がアイドルになって、もがいて、がむしゃらになってアイドルに向き合っている姿を剥き出しにしている。きらきらした部分はもちろん、そうじゃない部分も包み隠さずに見せているのがわたしたちらしいと思うので、そういう部分をもっと世の中の人に知ってほしいです。知ってもらえたら、絶対に好きになってもらえる自信がある!(笑)。

鈴木:ラスアイサバイブをとおしてメンバー一人ひとりの力がさらに強くなったし、これが全員揃ったらもっとすごい力になると思うんです。ラストアイドルは生歌で頑張ってきたからこそライヴがすごく強いグループでありたいと、サバイブを通して余計に思いました。バトルをたくさんやってきたからこそどんどん負けず嫌いになってるし(笑)、きらきらした部分とメラメラしたところがライヴで出せるグループでいたいですね。

町田:最近はライヴをやるといっても東京で行うことが多いので、コロナがこのままいい調子に落ち着いたら、前みたいに全国にいるみなさんに会いに行きたいです。ラストアイドルもだいぶパワーアップしているので、画面越しではなく直接観ていただきたいですね。

下間:ラストアイドルは今回の企画をとおして個々が成長して、さらに団結していったと思います。わたしもラストアイドルの足を引っ張らないように、大きくなったラストアイドルについていく気持ちで、精一杯これからも頑張りたいです。

阿部:<ラスアイサバイブ>をきっかけにみんな自己プロデュース能力も上がって、それぞれのやりたいことが見えてきたとも思うんです。ラストアイドルがメンバーのやりたいことを楽しめるような環境であったらいいなと思いますし、メンバーが楽しんでいたらファンの方々も楽しんで応援してくれるだろうなって。ラストアイドルを応援してくださっている方々が“応援して良かったな”と思えるグループでありたいですし、その輪をもっと大きくして、もっともっと大きなグループになっていけたらと思います。

取材・文◎沖さやこ
撮影◎市村辰文


<11thシングル『Break a leg!』発売記念オンラインライブ!>

2021年12月8日(水)開場18:00 / 開始18:30
ラストアイドル公式YouTubeチャンネルにて配信
https://youtu.be/M6Zt7zxIjc8

11th Single「Break a leg!」

2021年12月8日(水)発売
■初回限定盤A 【CD+DVD】 TYCT-39164 ¥1,834(税込)
CD:
1. Break a leg!(表題曲)
2. 独り言の存在証明(共通カップリング)
3. 当たりくじ / 雲の上はいつも晴れ (形態別カップリング)
4〜6. 各インスト
DVD:
1. 「Break a leg!」ミュージックビデオ
2. 「独り言の存在証明」ミュージックビデオ



■初回限定盤B 【CD+DVD】 TYCT-39165 ¥1,834(税込)
CD:
1. Break a leg!(表題曲)
2. 独り言の存在証明(共通カップリング)
3. 順調な自転 / &M.LLY(形態別カップリング)
4〜6. 各インスト
DVD:
1. 「Break a leg!」ミュージックビデオ
2. 「独り言の存在証明」ミュージックビデオ



■初回限定盤C 【CD+DVD】 TYCT-39166 ¥1,834(税込)
CD:
1. Break a leg!(表題曲)
2. 独り言の存在証明 (共通カップリング)
3. 今夜はUp to you! / カトレア(形態別カップリング)
4〜6. 各インスト
DVD:
1. 「Break a leg!」ミュージックビデオ
2. 「独り言の存在証明」ミュージックビデオ



■ラスアイ盤 【CD】 TYCT-30126 ¥1,019(税込)
CD:
1. Break a leg!(表題曲)
2. 独り言の存在証明(共通カップリング)
3〜4. 各インスト


■WEB盤 【CD】 PDCV-5043 ¥1,019(税込)
CD:
1. Break a leg!(表題曲)
2. 独り言の存在証明(共通カップリング)
3〜4. 各インスト


テレビ朝日系『ラストアイドル ~ラスアイ、よろしく!~』

毎週(金)深夜1:20~放送
※一部地域を除く

この記事をポスト

この記事の関連情報