【俺の楽器・私の愛機】480「メインギター2/3」

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【Fender THE STRAT】(東京都 カズザロッツ 36歳)


423で私のGIBSONを掲載して頂きありがとうございました。バンドメンバーや友人から驚きの連絡が沢山入りました。

さて、今回は先日フレット擦り合わせから戻りました、メイン2本目THE STRATのご紹介をさせて頂きます。

音楽活動を頑張っていた時に、先輩から譲り受けたものです。事前に「俺のギターは重いよ」とお話があり、私は先輩の強い気持ちが乗ったギターなんだな、しっかりと受け継ぎます。なんて考えましたが、受け取ると物理的に重くてびっくりしました。5kg近くあると思います。更にフレットは過度にすり減って本体も汚れが目立ち、ネックのラッカーはポロポロ剥がれ落ちていました。まさにボロボロのギターです。しかし、そこには先輩の音楽に対する想いが詰まっているようでした。

一通り大がかりなリペアを終え、北海道から沖縄までこのギターと旅をしました。一時、メンバー加入やチェンジがあり、バンドアンサンブルが大きく変わり、ギターの帯域まで他の楽器が侵入する自体になりました。とても頭を悩ませましたが、フレーズ毎にトーンをいじり、ピックアップを変え右手をとにかく動かすことで、実に狭い音の道を軽やかにすり抜けてくれました。しかし、当時在籍していたバンドの行く末を非常に暗く感じており、先が見えないと思い私は脱退を決意し、第一線を退きました。このギターを私の後輩に…なんて考えた事もありましたが、音が素晴らしく、見た目もカッコ良いし手放せないと思い、手元に残しました。

以降はたまにセッションで使用していましたが、現在やっているバンドで使ってみてはどうかとメンバーより打診があり、久々に弾いてみるとピッチが合わず音詰まりが目立ち、改善を要する状況でした。リペアに出すとフレットの消耗が指摘されたため、擦り合わせと全体調整を行いました。久々に手にすると重い、とにかく重い、本当重い…だけどそこには当時の私の苦悩や、葛藤が乗っかっているんだなぁとしみじみAmペンタトニックを鳴らしました。すると実に良い音でTHE STRATが蘇りました。これからまた一緒に活動するのが楽しみです。

次はメイン3本目をご紹介させて頂きたく存じます。

ご観覧ありがとうございました。





   ◆   ◆   ◆

おう、ザ・ストラトじゃないか。ラージヘッド、ブレットの飛び出たトラスロッド、マイクロティルト機構付きの3点止め…という1970年代ストラトから脱却するべく未来に向けて新設計されたハイエンドモデルやん。ここからヴィンテージ回帰の波が押し寄せることとなった、フェンダーの記念碑的モデルですよね。ただ、確かに重い個体が多かった。そこは1970年代のまま(笑)。多分ゴリゴリのホワイトアッシュを使っていたんだろうなって思います。(JMN統括編集長 烏丸)

★皆さんの楽器を紹介させてください

「俺の楽器・私の愛機」コーナーでは、皆さんご自慢の楽器を募集しています。BARKS楽器人編集部までガンガンお寄せください。編集部のコメントとともにご紹介させていただきますので、以下の要素をお待ちしております。

(1)投稿タイトル
 (例)必死にバイトしてやっと買った憧れのジャガー
 (例)絵を書いたら世界一かわいくなったカリンバ
(2)楽器名(ブランド・モデル名)
 (例)トラヴィス・ビーン TB-1000
 (例)自作タンバリン 手作り3号
(3)お名前 所在 年齢
 (例)練習嫌いさん 静岡県 21歳
 (例)山田太郎さん 北区赤羽市 X歳
(4)説明・自慢トーク
 ※文章量問いません。エピソード/こだわり/自慢ポイントなど、何でも構いません。パッションあふれる投稿をお待ちしております。
(5)写真
 ※最大5枚まで

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