ライトニング・シーズ、サッカー・アンセム「3 Lions」の全英1位で得た額は90万円のみ

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ライトニング・シーズのイアン・ブロウディは、オフィシャルではないものの、イングランド・フットボール・チームの最大と言っていい応援歌「Three Lions」を制作し、同曲はサッカーのビッグ・マッチが開催される度に歌い続けられているが、そこからの収入は驚くほど少ないそうだ。

◆ライトニング・シーズ画像、動画

「Three Lions」は、ブロウディが作曲/共同プロデュース、コメディアンのDavid BaddielとFrank Skinnerが作詞し、Baddiel、Skinner、ライトニング・シーズがパフォーマンス。1996年、UEFA欧州選手権にあわせリリースされ、その年2週間1位を獲得。ワールドカップが開かれた2018年にも1週間首位に輝いた。

ゴメスのメンバー、トム・グレイは、一度、ブロウディにこの曲によりいくら手に入れたか訊いたことがあり、その額に唖然としたという。彼は『The Mirror』紙にこう話した。「2019年、フェスティバルでライトニング・シーズとプレイしたんだ。で、彼に“ワールドカップ中、あの曲でいくら儲けた?”って訊いたら、6,000ポンド(約91万円)くらいだって言われて……。俺は開いた口を閉じるのに、しばらくかかった」

共作者の1人であるBaddielも、ストリーミングからの収入があまりにも少なくショックを受けたと話している。「Frankと僕は“Three Lions”で儲けたって考えている人が結構いるが、僕に言えるのは、“それが唯一の収入源でなくて良かった”ってことだ。僕はラッキーなことにTVやラジオ、お笑いによる収入があるけど、若いミュージシャンだったら家賃も食費も払えない」

「Three Lions」は今年、<ユーロ2020>があったことから、3年ぶりに全英チャートに再エントリーし、最高4位をマークした。


トム・グレイは、アーティストに公平な分配をするようレコード会社やストリーミング・サービスに訴えるキャンペーンを興している。

Ako Suzuki
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