今さら聞けない、“電音部”ってなに?

ポスト
▲アキバエリア

■『電音部』の世界観

電音部は近未来が舞台であり音楽テクノロジー等がSF的な設定を持っているのが特徴だ。特にAI技術の発展は、人間の能力拡張や都市開発に活用されている。結果、人間は意思決定やクリエイティブな作業に多くの時間を費やせるようになり、社会制度も変化を遂げている。

この時代にAIやバイオ分野で勢力を伸ばし「ニューコム社」がエンターテインメント分野に進出し設立した「ニューコムエンターテインメント社」が、音楽・ライブエンターテインメントにおけるAI技術の革新をを推進しフルAI化させたライブシステム「FAIHS(ファイス)」を発表する。そしてそれを使った「STACKバトル」というDJバトルショーを展開しショービジネスとして成功を収め、DJカルチャーは世界でもっともメジャーなエンターテインメントカルチャーとなっていった。

▲ハラジュクエリア

また、ニューコムエンターテインメントは、人々の「情緒」と「創造性」の解析・研究を行っておりさらなる技術開発を進めている人々が「どのような音楽に快楽を覚えるのか」、「どのようにライブの熱狂は生まれるのか」といった、日々世界で行われるDJプレイやSTACKバトルそして生まれ続ける最新の楽曲等の膨大なビッグデータを「Iris(イーリス)」というセントラルAIに学習させ続けているのだが、その真の目的は謎に包まれている。

DJプレーヤーたちは、音楽活動においてこの「Iris」の恩恵を受けていて、DJバトルの判定だけでなく、その機能の一つである数千億とある過去の楽曲が登録されている「アカシックレコード」は、DJとしてのIDを取得すれば誰でも自由にアクセスすることができるようになっており自由に楽曲を聞くことができる。

▲アザブエリア

そこにはDJの好みやプレイスタイルに合わせてMIX候補の楽曲をサジェストしてくれるという初心者に優しい機能もある。また、AIの学習による膨大なビッグデータから作曲者の趣味嗜好を分析し、作曲をアシストするトラックメイクサポート機能も有している。

たとえ楽器ができなかったとしても、誰でも気軽に作曲活動をすることができるようになっているのだ。このように『電音部』の世界ではテクノロジーの恩恵により、すべての人が音楽との出逢い方や関わり方が現代よりも格段に増えて便利になっているのが特徴だ。

▲シブヤエリア

◆次のページへ
この記事をポスト

この記事の関連情報