【舞台裏トーク】<SATANIC CARNIVAL>Dizzy Sunfist、「コロナなんかに止まらせへん」
「おかんになって、SATANICに帰ってくることが出来ました!」とは、SATAN STAGEの3番手を務めたDizzy SunfistのあやぺたのMCだ。2016年から毎回出演を果たし、オリンピックの関係で<SATANIC CARNIVAL>自体の開催がなかった2020年に女児を出産。つまり5回連続出演にして、妊娠と出産も経験したあやぺたがサタニックに帰ってきた。
◆Dizzy Sunfist 画像
ステージ終了直後に行ったインタビューでは、初野外の感想やサタニックへの想い、そしてコロナ禍やバンドの現在について、語ってもらった。
◆ ◆ ◆
■ライブができる瞬間というのは
■何にも変えられないものだし、譲れない
──久しぶりのサタニックでしたが、率直な感想から聞かせてください。
あやぺた:戻ってきた感が半端ないです。妊娠・出産があってからのコロナやったんで、この2年間がすごく長く感じていたんですけど、今日やっといろんな仲間と大好きなサタニックに集まって、今まで積み重ねてきたことを出せたので、バンドやっててよかったなと思いました。
──今年のサタニックは初の野外開催ですけど、気持ち的に何か変わりますか?
あやぺた:サタニックはうちらのジャンルにとって大事なフェスで、いつも胃が痛くなるぐらい緊張するし、ピザオブデスという私が高校生の頃から追いかけてるレーベルのフェスに混ぜてもらえてるというプレッシャーがすごいですね。「ここでいいライブができひんバンドにはなりたくない」っていう思いがいつもあります。
──いまだにプレッシャーですか。
あやぺた:いまだにです。I.S.O.さん(SATANIC CARNIVALプロデューサー)も一生憧れやし、話ができてるのが夢みたい。
──I.S.O.が憧れですか(笑)?
あやぺた:ほんまッスよ! BBQ CHICKENSのライブにも行ってたんで(笑)。
──ああ、そっちのI.S.O.ですか(笑)。では、Dizzy Sunfistにとってサタニックはどういう存在ですか?
あやぺた:刺激もらいまくりのフェスですね。1年の間にどれだけライブハウスで戦ってきたのかを見せつけ合える大事な日です。
──以前と比べてバンドとして意識が変わったところはありますか?
あやぺた:妊娠したことでの活動休止とコロナを経て、メンバーそれぞれ思うことが倍以上に増えたと思います。いまはライブの大切さ、ライブができることに対する気持ちが膨れ上がってます。
──今日のライブを観ていて思ったんですけど、いい意味で変化を感じませんでした。
あやぺた:「あやぺた、子供産んで変わったな」みたいなことは一番言われたくなかったし、気持ちの面でも体力的な面でもやっと昔の自分に追いついてきた感はあります。妊娠と出産を経て一度ガッと落ちちゃった時期があって。
──いまは尖りを取り戻した?
あやぺた:そうですね。もっと尖りたいですね。あはは!
──ディジーはコロナ禍にもかかわらず作品を2枚も発表して、しっかりツアーまでやっていますけど、そんなバンドはほかに1組もいないんじゃないですか?
あやぺた:コロナの前に妊娠による活動休止があったので、「バンドをしたい!」という欲がどのバンドよりも強くて。コロナ禍で入れられるお客さんが減ったりいろんなルールがありますけど、配信ではなくて、目の前にお客さんがいてライブができる瞬間というのは何にも変えられないものだし、譲れないですね。
──こんなことでは止まれない、と。
あやぺた:コロナなんかに止まらせへん。
──ライブはできたとしても、コロナ禍での曲作りはまた違う大変さがありそうですね。
あやぺた:ライブを観られるバンドが減ったしフェスもなくなったので、そういうところから……なんやっけ? イン、イン、えーと……?
──さっきのライブのMCみたいになってますけど(あやぺたは「収束」が言えずに噛み倒していた)。
スタッフ:インスピレーション。
あやぺた:そう、インスピレーション!(笑)インスピレーションを得ることはできなかったんですけど、メンバー3人が持っているものを絞り出してつくれたと思います。
──ところで、暴れないフロアには慣れましたか?
あやぺた:慣れたらダメなんですけど、慣れちゃいましたね。でも、「これでも楽しめるやん!」って思ってるし、「これがもとに戻ったらどんだけ楽しいんやろう!?」って思ってます。
──僕もこれはこれでいいなと思う場面があって。集中して演奏を観れるし。
あやぺた:歌も聴けるし。なので、全然ポジティブにとらえてます。ライブすることも、ツアーを回ることも、全部ポジティブにやってます。「しんどい」とか「大変」なんて言わないし、すべて前向きに取り組んでます。
──今後の活動は?
あやぺた:新曲はできていってるんで、また新しい音源を出してツアーを回るというルーティーンを続けたいと思います。
──このご時世に、「ルーティーン」って言えるバンドはカッコいいし強いですね!
あやぺた:あははっ!
取材・文◎阿刀大志
撮影◎梶原靖夫
■<SATANIC CARNIVAL 2021>
6月6日(日) 富士急ハイランド・コニファーフォレスト
・物販 / FOOD AREA:start09:30
・ライブ観覧エリア:open10:30 / start11:30 ※19:25終演予定
▼6月5日 出演アーティスト
バックドロップシンデレラ (※new)
The BONEZ
Dizzy Sunfist
Fear, and Loathing in Las Vegas
マキシマム ザ ホルモン
NAMBA69 (※new)
Northern19 (※new)
ROTTENGRAFFTY
SiM
SPARK!!SOUND!!SHOW!! (※new)
Survive Said The Prophet
suspended 4th
WANIMA
▼6月6日 出演アーティスト
04 Limited Sazabys
10-FEET
Age Factory (※new)
coldrain
G-FREAK FACTORY (※new)
ハルカミライ
HAWAIIAN6 (※new)
HEY-SMITH
Ken Yokoyama
MONGOL800
NOISEMAKER
SHADOWS
TOTALFAT (※new)
[O.A.] PALEDUSK (※new)
▼チケット ※全て電子チケットでの取り扱い
【一般発売】
2日通し券 ¥17,800 / 1日券 ¥9,500
発売開始:5月22日(土)〜
この記事の関連情報
Ken Yokoyama、90sパンクカバーアルバム『The Golden Age Of Punk Rock』を10月発売+レコ初ツアー決定
PIZZA OF DEATH REOCRDS、Ken Yokoyamaカバーアルバム『The Golden Age Of Punk Rock』発売記念キャンペーン実施
<SATANIC PARTY 2024>、渋谷2会場にて同時開催
【速レポ】<SATANIC CARNIVAL>大トリはハルカミライ、「サタニック10年、新時代の幕開けー!」
【速レポ】<SATANIC CARNIVAL>ENTH、「EVIL STAGEトリ、誠に嬉しー!」
【速レポ】<SATANIC CARNIVAL>マキシマム ザ ホルモン、「住所が“ライブハウス”みたいなヤツらの集まりだと思ってるけど、それでオッケー?」
【速レポ】<SATANIC CARNIVAL>Fear, and Loathing in Las Vegas、「この遊び場がずっと続くように」
【速レポ】<SATANIC CARNIVAL>HOTSQUALL、「これだけのパワーを、明日につないで笑おう」
【速レポ】<SATANIC CARNIVAL>Ken Yokoyama、ポジティブな挑戦が生んだ感動的シンガロング「一緒に歌える歓びを味わおうじゃないか」