【俺の楽器・私の愛機】218「素性の詳細不明」
【Fender Japan KO-265】(Void)
あるついでが出来た際に、外したオリジナルネックのジョイント部とネックポケットにはTL52-2Hとか、TL52-60なんていう表記も見受けけられたので紛らわしいですが、一応当時の愛用者カードだったか保証書だったのかは今となってはちょっとハッキリしない書面の記録画像には「MODEL KO-265」とあったので、モデル名はそちらで書かせて頂きました。
ちなみにこのモデル名では、ネット検索をかけても該当するような情報はまったくヒットしません。なのでこの個体の発表当時の詳細については不明なのですが、ある時もうすっかりその当時から常連となってしまっていた近所の楽器店にふらりと立ち寄った際、偶然店頭に置いてあったのがこのギターでした。
早いもので、それから時間が経過する事約28年あまり。私が所有するすべてのギターの中で、もっとも長期間手元に置いている個体となりました。このモデルを仕上げる事を考える人にとって昔から一番の悩みの種であっただろう問題点は、ダンカンJBにタブルクリームボビンの設定がない事ではないかと思うのですが、私の場合はある時点でダンカンJBに拘るのをやめ、その当時はまだ幾分入手し易かったトム・ホームズに統一しました。
それ以外にも元々付いていたナローフレットが打たれたメイプルワンピースのネックを指板Rを、より緩くギブソンフレットが打たれた邪悪なくらい極太のメイプルツーピースネックを新たに作成依頼して組み込んだのをはじめ、各部分をさんざん取っ替え引っ替えして現在の仕様にまで漕ぎ着けました。その甲斐あってか、もし「持っているギターをすべて手放せ!」と言われたとしても、これだけは最期までこっそり取って置くだろう、と思うくらい一番のお気に入りとなりました。
現在では実質的に一番最初から残っているパーツはもう殆どボディーくらい、という状態にまでなってしまいましたが、そういえば私はこのボディーにホワイトアッシュ特有の大胆で美しい木目があまり見受けられない事から、長年「このボディー材はどうせアルダーかバスウッドだろう」と思い込んでいたのですけれど、ある時リペアーショップに持ち込む機会があって、その際このネックポケットを見て貰う事で改めて材質の鑑定をお願いすると「あぁ、やはりこれはホワイトアッシュですねぇ。でもこんな質感のホワイトアッシュは、現在ではもう見られなくなりました」と言われてしまい、それ以来特に最近このギターを持つと、以前にも増してヤケに重たく感じられるようになってしまいました。それが自分の思い込みが外れ真実を知ってしまった事によるせいなのか、それともただ単純に私の加齢による体の筋力低下のせいなのかはよく分かりませんが。
◆ ◆ ◆
長い年月を経ているとは思えないほど、きれいなボディですね。ぶっといネックもいいですね。私個人的にもぶっといネックが好きですし、何よりサウンドの要はネックにあると思っているので、テレなんか絶対ネックは太いほうがいいと盲目的に信じています。でもKO-***というモデル名は知らなかったです。見たことがない。KO…神田商会オリジナル(オーダー)とかかな…なーんて適当言ってみた。(JMN統括編集長 烏丸)
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(1)投稿タイトル
(例)必死にバイトしてやっと買った憧れのジャガー
(例)絵を書いたら世界一かわいくなったカリンバ
(2)楽器名(ブランド・モデル名)
(例)トラヴィス・ビーン TB-1000
(例)自作タンバリン 手作り3号
(3)お名前 所在 年齢
(例)練習嫌いさん 静岡県 21歳
(例)山田太郎さん 北区赤羽市 X歳
(4)説明・自慢トーク
※文章量問いません。エピソード/こだわり/自慢ポイントなど、何でも構いません。パッションあふれる投稿をお待ちしております。
(5)写真
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