ラッシュ、苦難のとき、ロバート・プラントが救世主に
ゲディ・リーによると、90年代終わり、ニール・パートの娘が交通事故で亡くなり、ラッシュが苦境に陥っていたとき、ロバート・プラントが親身になってくれたそうだ。
◆ラッシュ画像
パートの娘は1997年8月、19歳で亡くなった。プラントは1977年に5歳の息子を病で喪っており、子に先立たれる親の気持ちが痛いほど分かっていたのだろう。フロントマンのゲディ・リーは『Classic Rock』誌のインタビューで、プラントが救いになったと、こんな逸話を明かした。
「ペイジとプラントは『Walking Into Clarksdale』(1998年)のツアーをやっていて、(1998年7月に)トロントへ来たんだ。誰かが僕らのオフィスに何度も電話してきて、ロバート・プラントだと名乗り、僕と話す必要があるって言ってきたんだけど、誰も信じなかった。でも、本人だったんだよ」
リーがかけ直すと、プラントは彼を公演に招待してきたという。「僕は当時、結構落ち込んでた。でも、彼から“いや、(僕らの)公演に来い。話そう”って言われたんだ。彼はバンドがどんなことになっているか理解していた。彼から“人生を立て直さないと。早いに越したことはない。だから来い”って言われたのを覚えている。それで、僕はアレックス(・ライフソン)に電話し、ペイジとプラントに会いに行こうって言ったんだ」
「彼らは最高だった。すごくナイスだったよ。長年、あらゆる意味から尊敬してきた人たちに会い、彼らが真の紳士だって知ることほど、素晴らしいことはない」
パートは娘が亡くなった翌年(1998年6月)に妻までも癌で喪い、苦しく困難な時期にあった。ラッシュは活動を休止し、バンド存続が危ぶまれていた。
Ako Suzuki
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