エルトン・ジョン「あの曲を歌わずに済むときが来たらパーティーを開く」

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Photo by Greg Gorman


エルトン・ジョンは、パフォーマンスすればオーディエンスは喜ぶものの、個人的には歌わずに済む日が来るのが待ち遠しくて仕方ない曲があるそうだ。

それは、彼の代表曲の1つ、「Crocodile Rock」(1972年)だという。エルトンは、ワトフォードFC所属のサッカー選手トロイ・ディーニーの『Deeney Talks』ポッドキャストにゲスト出演した際、「“Crocodile Rock”を歌わなくてはいけないのはこれが最後だってなったら、僕は多分、パーティーを開く」と話した。

「でも、みんな聴きたがるんだよね。あれはパスティーシュ(作風の模倣)として、冗談っぽく作った曲だ。それが大ヒットし、みんな、シングアロングしたがる。僕は人々を喜ばせる、楽しませるためにプレイしているわけだから、“もうプレイしない”とか言える立場にはないけどね。でも、このツアーが終わったら、あの曲はもうプレイしないって言っておかないと」

エルトンは数ヶ月前、ラスト・ツアーと銘打った現行の<Farewell Yellow Brick Road>ツアーが終了したら、これまでライヴでプレイすることが稀だった曲を厳選した通な公演を開きたいと、こう話していた。「僕は、毎晩プレイできる素晴らしい曲がたくさんあってラッキーだ。でも、“もうこれはプレイしたくない”って思うときがある。“Original Sin”とか“(Gotta Get A) Meal Ticket”とかプレイしてこなかった、少なくとも十分にはプレイしていなかった曲がある。それなのに、また“Crocodile Rock”をプレイしなきゃならないのかって……。だから、このツアーが終わったら、僕はあれらのいくつかはもうプレイしたくない。ケイト・ブッシュみたいなことをしたいんだ。掘り下げた曲をプレイするって公演が開ける」

また、「Crocodile Rock」をエルトンと共作したバーニー・トーピンも以前、作ったことは後悔していないが、誇りに思う曲ではないと、「僕は“Crocodile Rock”で自分のことを覚えていてほしくはない。“Candle In The Wind”や“Empty Garden”なんかで覚えていてほしいね」と話していた。

Ako Suzuki
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