【インタビュー】DIR EN GREY、「朧」に重なり合う“痛みと時代感”「メロディがはっきりわかるものがいい」
■ちっちゃいハコで
■バンドと音しかないようなもの
──さらに今作の特典映像には、コロナ禍におけるDIR EN GREYの活動の中でも際立っていた<爆音上映会『目黒鹿鳴館GIG』>で上映された作品に、様々な演出加工をした13曲、さらにここでしか観られない「羅刹国」が収録されています。なので、改めてお伺いしたいのですが、これはどういうところから生まれてきたアイディアなのでしょうか。
薫:去年3月にKT Zepp Yokohamaで配信ライブをしたんですけど、ステージが従来のライブのように、照明があって、LED背負ってっていう感じだったんです。ただ、映像で観る時にLEDとか必要なのか?っていう。そういうふうな魅せ方をするライブだったらいいんですけど、そうじゃない場合は、もっとメンバーに寄ったアングルとかが観たいだろうなって思ったんですよ。つまり、ちっちゃいハコで、バンドと音しかないようなもののほうがいいんじゃないかなって考えて。自分たちも出たことがある、憧れたバンドがいっぱい出ていた、聖地のようなところっていえば鹿鳴館なのかな、そういうところでやったら面白いんじゃないかなっていう感じでしたね。
──やっぱり鹿鳴館って思い入れがあるんですか?
薫:いや、実はそんなにいっぱい出たことはないんですよ。ただ、目黒鹿鳴館という響きには、特別なものがありますよね。
──Shinyaさん、久しぶりの鹿鳴館はいかがでしたか?
Shinya:10年ぶりぐらいですかね。ただ、収録だったので、今までのライブとは違う感じでした。
──やっぱり、そろそろお客さんがいるライブもやりたいんじゃないんですか?
薫:でも、やりたいやりたいって言っても、そんなに簡単にできることではないので。
──そうですよね。ただ、5月6日に東京ガーデンシアターで約1年3ヶ月ぶりの有観客ライブ<疎外>の開催が決定しています(※このインタビューは4月上旬に実施されたものです。同公演は4月26日、緊急事態宣言を受けて延期発表されました)。
薫:お客さんは制限された中で観ることになりますけど、どうしたらいいかな、みたいな感覚はなくて。きっと、自分たちならではの何か、今でしか感じ取れないものにできる気はしています。うちのライブは、必ず盛り上がらなきゃいけないっていう感じではないので、今なら、自分たちならではの面白いものが見せられるんじゃないかなっていう。
──コロナ禍で思うのは、“こうじゃなきゃいけない” “こうじゃなきゃできない”っていうことに縛られていないバンドの強さですよね。そもそもDIR EN GREYのライブは、いろんな楽しみ方ができるから、こういう状況において、そこは際立ってくると思います。
薫:うん。席があるホールでしっかり見せられるバンドって、少ないと思うんです。うちらは、しっかり見せられると思います。
──コロナ禍の前からホールでもライブハウスでもやっていたわけで、そういう意味では、どちらでも表現できるというか。Shinyaさんはいかがですか?
Shinya:このライブの次は、いつやれるかわからないので、そのつもりで悔いのないよう、がんばってやろうと思います。
──「朧」も、ホールライブで映えそうですね。
薫:まあ、やるかどうかわからないですけどね(笑)。
──え!? でも、リリース直後ですよ。みんな期待しちゃっていますよね。
薫:でも、練習してうまく形にできなかったら、やらないかもしれないです。
―あー……そうか。とはいえ、ライブで聴けることを楽しみにしています!
薫:はい(笑)。
取材・文◎高橋美穂
■32ndシングル「朧」
▲「朧」完全生産限定盤
【完全生産限定盤:2枚組(CD+Blu-ray)】SFCD-0248〜249 ¥5,500 (tax out)
【完全生産限定盤:2枚組(CD+DVD)】SFCD-0250〜251 ¥4,500 (tax out)
※特殊パッケージ仕様
▼DISC 1:CD
1. 朧
2. T.D.F.F.
3. 谿壑の欲 [LIVE] ※Live Take from 爆音上映会『目黒鹿鳴館GIG』
▼DISC 2 : Blu-ray or DVD
・爆音上映会『目黒鹿鳴館GIG』
01. dead tree
02. 谿壑の欲
03. 人間を被る
04. Devote My Life
05. Rubbish Heap
06. CLEVER SLEAZOID
07. 輪郭
08. The World of Mercy
09. Values of Madness
10. 落ちた事のある空
11. 業
12. 詩踏み
13. CHILD PREY
14. 羅刹国
・BEHIND THE SCENES OF 朧
▲「朧」初回生産限定盤
【初回生産限定盤:2枚組(CD+DVD)】SFCD-0252〜253 ¥1,800 (tax out)
※特殊パッケージ仕様
▼DISC 1:CD
1. 朧
2. T.D.F.F.
3. 谿壑の欲 [LIVE] ※Live Take from 爆音上映会『目黒鹿鳴館GIG』
▼DISC 2 : DVD
・爆音上映会『目黒鹿鳴館GIG』
01. The World of Mercy
02. 落ちた事のある空
03. 業
・BEHIND THE SCENES OF 朧
▲「朧」通常盤
【通常盤】SFCD-0254 ¥1,200 (tax out)
1. 朧
2. T.D.F.F.
3. 谿壑の欲 [LIVE] ※Live Take from 爆音上映会『目黒鹿鳴館GIG』
Manufactured by FIREWALL DIV.
Distributed by Sony Music Solutions Inc.
「朧」購入特典<発売記念オンラインソロイベント><パネル展><楽器展>延期のお知らせ
※延期日程は後日オフィシャルサイトにて発表させていただきます。なお、CDに封入されておりますオンラインソロイベント専用シリアルアクセスコードは、イベント開催まで大切に保管していただきますようお願い致します。
■延期対象特典■
4月28日(水) オンラインソロイベント ※応募者全員招待
4月29日(木・祝) オンラインソロイベント ※応募者全員招待
4月30日(金) オンラインソロイベント ※応募者全員招待
5月01日(土) オンラインソロイベント ※応募者全員招待
5月02日(日) オンラインソロイベント ※応募者全員招待
※延期日程は後日オフィシャルサイトにて発表となります。
また、<パネル展><楽器展>におきましても、下記店舗の実施が延期となります。
・タワーレコード新宿店 7階<パネル展 / 楽器展>
・タワーレコード梅田NU茶屋町店<パネル展>
※延期日程は未定のため、後日発表致します。
■ライヴ<DIR EN GREY「疎外」> ※公演延期
open18:00 / start19:00
※公演延期
※振替公演の日程は後日発表
関連リンク
◆DIR EN GREY オフィシャルTwitter
◆DIR EN GREY オフィシャルInstagram
◆DIR EN GREY オフィシャルFacebook
◆DIR EN GREY オフィシャルYouTubeチャンネル
◆インタビュー【2】へ戻る
◆インタビュー【1】へ戻る
この記事の関連情報
【ライブレポート】PIERROT×DIR EN GREYの“月戦争”「ピエラーも虜も関係ねえんだよ!」PIERROTワンマン公演開催も発表
【レポート】ライブフィルム『DIR EN GREY LIVE FILM 残響の血脈』、メンバー全員が揃った初舞台挨拶
ライブフィルム『DIR EN GREY LIVE FILM 残響の血脈』、メンバー全員登壇の舞台挨拶実施決定
DIR EN GREY × PIERROT、7年ぶり<ANDROGYNOS>ライブ映像をYouTubeプレミア公開
DIR EN GREY、今秋公開ヨーロッパツアーライブフィルムのタイトル&ポスタービジュアル解禁
DIR EN GREY × PIERROT、7年ぶり<ANDROGYNOS>を10月開催
DIR EN GREY、4年ぶりヨーロッパ公演のライブフィルム2024年秋に劇場公開
【俺の楽器・私の愛機】1589「初7弦」
【レポート】DIR EN GREYのShinyaソロプロジェクト・SERAPH、天から大地へ