ミック・ジャガー、自伝の執筆止める「過去の追体験は疲れる」

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(C) Bryan Adams

ミック・ジャガーはこれまで何度か、自伝は出さないと話してきたが、実は執筆に取り掛かったことがあり、放棄していたそうだ。

彼は今週、BBC 6ミュージックのインタビューで、断念した理由をこう説明した。「楽しめなかった……。いまを生きるのを損ねてまで、自分の人生を追体験することに。感情、友情、アップ・ダウンの追体験には疲労困憊させられる」そのプロセスは「鈍く、心を乱される」体験で、出版社に契約金を返却したそうだ。

出版者のJohn Blake氏は2017年、ジャガーが執筆した75,000ワードの原稿のコピーを持っていると明かしていた。

ミックは「いつかやろう」と考えつつも、ロックダウン中であれ、その日は来ていないそうだ。代わりに、音楽を作ることでロックダウンを乗り越えることができたという。彼はその1曲、フー・ファイターズのデイヴ・グロールと制作した「Eazy Sleazy」を今週、サプライズ・リリースした。

ミックは2014年、「ロックンロールの回顧録は供給過剰なマーケットだと思う。僕はなにか新しいことをしたい。映画や音楽を作ったり、ツアーをするとかね。もし僕が1965年に何をしたか知りたければ、Wikipediaを見ればいいよ。金もかからないし」と、自伝には興味がないと話していた。

Ako Suzuki
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