ローランド、新開発の音源とパッドを搭載した電子ドラムV-Drumsのフラッグシップ・モデル「TD-50KV2」＆「TD-50K2」

ローランドの電子ドラム「V-Drums（Vドラム）」シリーズのフラッグシップ・モデルが登場。最新の高品位なサウンドと新開発のデジタル・パッドを搭載し、高い演奏性と表現力を実現した「TD-50KV2」と「TD-50K2」が5月中旬に発売される。


「TD-50KV2」は、V-Drumsシリーズの新しいフラッグシップ・モデル。独自の市場調査をもとに、プロのニーズに応える高品位の豊富な音色と、よりアコースティック・ドラムに近い演奏感覚の実現を目指して開発された。同時発売の「TD-50K2」は、フラッグシップの性能をコンパクトなサイズで実現したモデル。両機種ともに、レコーディングや楽曲制作のために、ハイ・クオリティな電子ドラムを求めるプロに最適なモデルとなっている。


両機種の音源部には、V-Drumsシリーズ最高峰となる「TD-50X」を採用。ローランドが20年以上にわたり蓄積してきた高度な動作モデリング技術をもとに生まれた「Prismatic Sound Modeling」テクノロジーを搭載。光を屈折させることでさまざまな色に変化する“プリズム”のように、ドラム・スティックで叩くごとに、多彩な豊かな音を生成。極めてリアルな演奏表現力を実現し、繊細な奏法から激しい連打まで、忠実にサウンドへ反映する。

内蔵音色は900種以上で、幅広い音楽ジャンルを網羅。シェルの深さやシンバルの大きさ・厚さなどドラムのサウンドを緻密に編集して作り込むことができる。「PureAcoustic Ambience」テクノロジーによって、小規模のスタジオから広いアリーナまで、さまざまな仮想空間でのサウンドをカンタンに作り出せるのもポイント。さらに豊富な入出力端子を備え、レコーディングのみならずライブ・ステージでも活躍する。


ドラムを演奏する上で特に重要なスネア、ライド・シンバル、ハイハットには、ローランド独自の技術によるマルチ・センサー搭載のパッドを採用。ライド・シンバルを手でミュートするのはもちろん、スネアの縁と打面を同時に叩くリム・ショットや縁だけを叩くクロス・スティックなど、さまざまな奏法をシームレスに行え、微妙な演奏のニュアンスまで捉える。


新開発のハイハット「VH-14D」は、打撃に対する感度や音色の変化、オープン/クローズの感知が従来のモデルより飛躍的に向上した。なお、「VH-14D」は、「TD-50X」だけでなく、アップデートにより既発の音源「TD-27」「TD-50」でも使用可能。さらに「TD-50」では、「Roland Cloud」での有償アップグレードによって、「VH-14D」の性能を最大限に引き出すハイハット音色のほか、新たな機能を追加することが可能だ。


各ドラム・パッドの打面には、自然な打感の多層構造メッシュ・ヘッドを採用。さらに、シンバルやフロア・タムなどの増設も可能（「TD-50KV2」は最大4系統、「TF-50K2」は最大5系統）。バス・ドラムを2台並べた、いわゆる「ツー・バス・セット」でのインパクトある演奏も楽しめる。

■フラッグシップ・モデルの性能をコンパクトなサイズに収めた「TD-50K2」

「TD-50K2」は、V-Drumsシリーズで最高峰の音源「TD-50X」と、スネア、ライド・シンバル、ハイハットのデジタル・パッドを備えながら、設置面積を抑えたモデル。「TD-50KV2」と比較して、コンパクトなタムが3個の構成。また、2枚のクラッシュ・シンバルのうちの1枚に、コンパクトなモデルを採用。別売のバス・ドラムとドラム・スタンドも同様にコンパクトなサイズを推奨しており、限られたスペースでも設置が可能だ。