【インタビュー】ちゃんみな、新作「美人」に忘れてはいけないこと「その時、私はすごく傷ついたんです」

■裏テーマは“黙って見てろ”って感じ
■前回は光を禁止しましたが今回は声

──初回限定盤には、オンラインライブ＜THE PRINCESS PROJECT - In The Screen＞の映像が同梱されるとのことですが、これも楽しみです。

ちゃんみな：コロナを逆手に取ったんですけど、あれはやって良かったってほんとに思いました。オンラインライブだからといって、ライブ会場で普通にやるというのが嫌だったんです。だって私達もお客さんも寂しいじゃないですか。

──お互い欠けた状態でやってる感じ？

ちゃんみな：そう。なんかリハみたいだし、それって映像として面白いのかな？っていう。だったら今までのライブ映像を観ればいいし……これをわざわざやる必要ってどこにあるんだろうって。

▲ちゃんみな

──そう言われるとグーの音も出ない。

ちゃんみな：普段のライブでもセットを組むし、派手に見せるライブをしてるから、オンラインライブならもっと派手じゃないと迫力ないでしょ？ でもそんなにでっかい大がかりなセット組むんだったら、やっぱりそれでライブやりたいし。で、いろいろ考えて、映像として面白いライブがいいと思ってあの形にしました。ハウススタジオで一発撮り。

──言うはやすしですけど、大変だったでしょう？

ちゃんみな：大変だけど面白いから。うちのスタッフって多分ストイックなんですよ（笑）。「こういうのやりたい」って言った時に、普通だったら「これできなくない？」「どうやってやんの？」が普通だと思うんですけど、「あ、面白いね」って真っ先に言ってくれるんですよ。演出やカメラ、ダンサーもいつものチームで、チームワークができている人たちと臨んだんで、そんなに大変なことじゃなかったです。なんか部活みたいですっごい楽しかった。

──学園祭みたいな感じ、ありましたよね？

ちゃんみな：そう、学園祭みたいにそれぞれに役割があって、それぞれ気を抜いちゃダメ。おじさんがみんな少年みたいな顔してね。大人になってああいう顔できる機会ってそうそうないんじゃないかなと思って。みんなも楽しんでくれてたみたいだし、ほんと良かったです。

──メイキングも入っているんですよね？ それ、すごく観たい。

ちゃんみな：すっごい面白いですよ。スタッフさんがどう動いてるかとか、ダンサーが裏をどう回っているかとか。

──綿密に計算されていないとできない映像ですよね。

ちゃんみな：スタッフさんも結構いて。でも上手くいくんですよ。うちのチームって、神ポイントが重ならないと無理だよっていう企画って、大体上手くいくんです。感覚で動く人と理論で動く人がちょうど半々くらいで、バランスがすごくいいんですよね。瞬発力があって柔軟な人が多いんです。事故もあるんですけど、なかったことにして、楽しかった。


──初回限定盤、改めて楽しみです。

ちゃんみな：「Very Nice To Meet You」では行く先行く先に私が現れるんですけど、裏から見るとめっちゃ走ってるんですよ（笑）。そこは見どころ、めっちゃ面白いと思います（笑）。あと4人のレギュラーのメンズダンサーの頑張りを観てください。

──そして5月には、東名阪を回るホールツアー＜THE PRINCESS PROJECT 5＞の開催ですね。

ちゃんみな：オンラインライブ同様、今の状況を逆手に取ったような演出にしてますのでご安心してお越しください（笑）。

──これは、1日2回公演なので、どっちも見なきゃいけないのかな。

ちゃんみな：2つみたらより面白いよっていう感じで、ひとつでも気持ち悪くはないですよ。ひとつで完結はするんですけど、繋がっているというイメージです。

──どちらかだけでも満足はさせますよ、と。

ちゃんみな：もちろんです。裏テーマは、＜THE PRINCESS PROJECT 5「黙って見てろ」＞っていう感じです。前回は光を禁止してたんですけど、今回は声が禁止。

──コロナ禍にぴったりですね。それでいいんですね？

ちゃんみな：それでいいんです。それでぴったしかなと思います。マスクをして安心して楽しんでください（笑）。

取材・文◎烏丸哲也 (JMN統括編集長)
撮影◎野村雄治
衣装協力◎オールインワン＝sui (https://www.suitokyo.jp/)







◆インタビュー【３】へ戻る
◆インタビュー【１】へ戻る