ブライアン・ジョンソン、AC/DCとの初レコーディング、友人からは不評

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ブライアン・ジョンソンは、1980年にAC/DC加入後、初めてレコーディングした音楽を友人に聴かせたところ、「君らしくない」「上手く行くわけない」と言われ、傷ついたそうだ。

米フィラデルフィアのラジオ局WMMRのインタビューで、彼が初めて参加したAC/DCのアルバム『Back In Black』(1980年)について振り返ったブライアン。「32歳でロックンロール・バンドの仕事に就くとは思ってなかった」「失うものはない。少なくともバハマで1週間ホリデーだ」との思いで、レコーディングが行われたバハマへ向かったという。

彼はそこで、開眼したそうだ。「(プロデューサーの)マット・ラングから“もっと高い声で歌って。君がそうしたとこ聴いたことがある”って言われ、“ああ、やってみる”って答えたんだ。そしたら、拘束衣から解放されたようだったよ。できるんじゃないかってわかって、驚いた」

手ごたえを感じたまま英国に戻り(予算の都合でブライアンは自分のパートを終えたところで帰宅しなくてはならなかった)、数週間後、彼のもとにレコードが届いた。「でも、僕の家にはレコード・プレイヤーがなかったから、友人宅へ持って行った。(ブライアンが在籍していた)ジョーディーのギタリストだ。そこで“Hells Bells”をかけた」

友人の感想は芳しくなかったそうだ。「始まって少ししたら、彼は“駄目だな。これは上手く行かない。飲みに行こうぜ”って言い出した。“声が高すぎる。これは君じゃない”って。僕は傷ついたよ。“なんてこった”って思った。それでパブへ行って、悲しみに溺れたんだ。友人は“気にするな”って言ってた。でも結局、信じられないほど上手く行ったんだよ」

1980年7月にリリースされたAC/DCの7枚目のスタジオ・アルバム『Back In Black』はオーストラリアをはじめ、英国、フランス、カナダで1位を獲得し、最大のヒット作となった。

Ako Suzuki
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