【インタビュー】SARD UNDERGROUND、作詞初挑戦シングル完成「いつか坂井泉水さんみたいに」
ZARDトリビュートバンド“SARD UNDERGROUND”の新しい扉が今開かれる。2月10日リリースの3rdシングル「ブラックコ-ヒー」は、ZARD作品を数多く手掛けた大野愛果のメロディに乗せ、神野友亜(Vo)が初めて作詞に挑戦。2月13日から放送が始まるショートアニメ『おかしなさばくのスナとマヌ』主題歌であり、ノスタルジックなぬくもりとピュアな恋愛感情に溢れるバラードから、2021年のSARD UNDERGROUNDは希望いっぱいのスタートを切る。
◆SARD UNDERGROUND 画像 / 動画
突き抜ける青い空と海、煌めくような白い砂が清々しいアートワークは、昨年末に国内某所で撮影されたもの。当日は天候が味方して半袖姿でも汗ばむくらいのロケ日和だったそうで、4人の笑顔も爽やか。アートワークはそのまま楽曲テイストを物語り、表題曲「ブラックコ-ヒー」をはじめ、初回限定盤 AとBに収録されたZARDカバー「来年の夏も」、通常盤収録のZARDカバー「遠い星を数えて」はいずれもミッドテンポながら、透き通るように瑞々しい仕上がりだ。同作品についてメンバー4人に語ってもらったロングインタビューをお届けしたい。
◆ ◆ ◆
■大人になりたいという気持ちは
■裏にずっとあります
──本題に入る前に、2020年11月に開催した<SARD UNDERGROUND LIVE TOUR 2020>について聞かせてください。初めてのホールツアー、どんな経験でした?
赤坂:今まで見たことないぐらいたくさんの人が来てくれて、それが3公演もあって衝撃でした。20曲演奏したんですけど、そんなに曲数が多いのも初めてだったので、ライブ前は緊張していたんですけど、やってみたら楽しかったです。
坂本:大きいステージで3公演もやるのは初めてだったんですけど、声が出せない状況でもお客さんがたくさん拍手してくださって、その音も大きいし、ライトもすごいし、感じるものが大きかったです。心に来るものがありました。
▲神野友亜 (Vo) |
杉岡:拍手しかできない中でも盛り上がったんじゃないかなと思っていて。あと、ツアーTシャツのおかげで、一体感があったかなと思います。
神野:お揃いでね。
杉岡:着てくださってる方が客席にたくさんいたので、うれしかったです。
──また近いうちに、ライブができることを願ってます。さあ、そして、新しいシングル「ブラックコ-ヒー」が完成しました。神野友亜、作詞初挑戦です。
神野:SARD UNDERGROUNDが始まった時から「いつか作詞をしよう」というふうにプロデューサーの長戸大幸さんから言われていたので、気持ちの準備はできていました。普段より目に見える景色から感じ取った自分の感情を、一行詞、二行詞とかにたくさん書き溜めていて、プロデューサーからアドバイスもいただいて、イメージしながら過ごしていました。
──坂井泉水さんの歌詞をずっと歌い続けてきたことも、勉強になったんじゃないですか。
神野:そうですね。いつか坂井泉水さんみたいな詞が書けたらな、というふうに思っています。
▲赤坂美羽 (G) |
神野:アニメ『おかしなさばくのスナとマヌ』の主題歌で、スナとマヌが猫ちゃんということなので、女性の気持ちと猫の気持ちを混ぜたような曲にしたいなというのが、最初のイメージでした。
──物語を作る感じですかね。
神野:今回は、物語を作る感じですね。「今回は」って、初めてなんですけど(笑)。
──ちなみに、『おかしなさばくのスナとマヌ』のアニメ(※取材時はアニメ完成前)って、もう見ました?
全員:アニメはまだですが、LINEマンガで見ました!
神野:日常では起こらないようなことを、おもしろおかしくというか、すごくポジティヴな日常を描いていて、キャラクターもすごく可愛くて。
杉岡:二匹の猫の性格が全然違うんです。
神野:設定もキャラクターも可愛くて、癒されるアニメだなと思います。ちっちゃい子でも大人でも、楽しめると思います。ただ、とらえ方は全然違うと思いますね。
──メンバーから見て、友亜さんの歌詞、どうですか?
赤坂:歌詞を見て、“彼女らしいな”と思いました。最近ブラックコーヒーをよく飲んでいるので、そういったところからこの歌詞が来てるのかな?と思ったりして。
神野:そこはけっこう繋がってますね。私は、“猫の気持ちを入れるなら赤坂さんに聞いたらよかった”って、あとで思いました。
赤坂:あはは。
──あー、猫好きだから。なるほど。
神野:そう。猫の気持ち、よく知ってそうだから(笑)。
──友亜さん、最近ブラックコーヒーにハマっている?
神野:去年、飲めるようになって……。
杉岡:急に飲めるようになってたよね。
神野:特に理由はないんですけど、いつも行ってるカフェで、たまたまブラックコーヒーを頼んで、「え、おいしい!」ってなったのがきっかけです。ホント急に、ですね。
──子供の味覚から大人の味覚へ、みたいな感じかもしれないですね。
神野:そうなんです。最初、“近づきたくて”という歌詞は、“大人になりたくて”だったんですよ。
全員:へえ~。
神野:結局、“近づきたくて”になったんですけど。“大人になりたい”という気持ちは、裏にずっとあります。
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