カーク・ハメット、『ブラック・アルバム』の成功予測できず──賭けに負けポルシェを失う

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Photo by Anton Corbijn

メタリカのカーク・ハメット(G)は、彼らが1991年に発表した5枚目のスタジオ・アルバム『Metallica』(通称ブラック・アルバム)を傑作だとは思ったが、これほど売れるとは予測できなかったという。ツアー・マネージャーとの賭けに負け、ポルシェを失う羽目に陥ったそうだ。

ハメットは、Gibson TVの『Icons』シリーズでこんな裏話を語った。「俺には“Enter Sandman”がヒットするとは思えなかった。(『Metallica』の)収録曲のどれもヒットとは無縁だと思ってた。本当にいい曲だらけ、簡潔で、当代一のヘヴィさとメロディをそなえた曲ばかりだって感心したよ。でも、アルバムがああいう風に売れ始めたとき、俺は信じられなかった」

「ツアー・マネージャーと賭けさえしたんだ。彼が“いついつまでに600万枚売れるな”って言うから、俺は“そんなことになったら、俺のポルシェ911 Carreraをやるよ”って応じたんだ。どうなったと思う? そうなったんだよ。で、どうなったと思う? 俺は彼にポルシェ911 Carreraを差し出さなきゃならなかった」

『Metallica』は10作発表されている彼らのスタジオ・アルバムの中で断トツのセールス、アメリカだけで1,680万枚以上(2018年秋の時点)を売り上げた。「Enter Sandman」もプラチナ・ディスクに輝く彼ら最大のヒット・シングルとなった。

Ako Suzuki
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