トミー・リー「ヴィンス・ニールがジョン・コラビ時代の曲を歌わないのは理解できる」
トミー・リーは、ヴィンス・ニール脱退後のモトリー・クルーがジョン・コラビと制作した6枚目のスタジオ・アルバム『Motley Crue』(1994年)を今でも名作だと思っているが、ニールがライブでそれらの曲をパフォーマンスしないのは理解できると話した。
リーは『Riff Crew』のインタビューで、ミック・マーズ(G)が以前、個人的には『Motley Crue』がバンドの最高傑作だと思うと話していたがどう思うかと問われると、「同意する」と答えた。「あのアルバムのサウンドは……、俺はいま聴き直しても“マイ・ゴッド! すげえ!”って思う。俺のお気に入りの1枚でもある。これについてはミックに同意する。なんて素晴らしいアルバムだ。曲、サウンド……、本当に本当に素晴らしい」
そして、ニールをヴォーカルにライブでパフォーマンスすることはないのかとの質問には、「俺ら、試したんだよ。ホントだ。わかるよ。他人の曲を歌うのは難しい。それはわかる。誰かの曲をカバーするようなものだ。わかるよ、それは難しい」と答えた。
リーは数年前にも、『Motley Crue』に関し「あれは、デカい。正直言って、俺が気に入ってるモトリーのアルバムの1つだ」と話していた。「曲も演奏もいかしてる。俺ら、あのアルバムには全力を尽くしたんだ。俺ら、証明しなきゃいけないことがたくさんあったからな。ヴィンスが抜けて、ギターをプレイし曲も書く新しいシンガーを迎えた。彼は全く新しい要素を持ち込んだ。でも、ある特定のことに慣れ親しんだファンは、モトリー・クルーの別ヴァージョンについて知りたがらなかった。それは理解できる。だが、よく考えてみれば、あのアルバムが今でも素晴らしいのはわかるはずだ」
ヴィンス・ニールは1992年に解雇され、1996年に復帰するまでの4年間、ジョン・コラビがフロントマンを務めたが、制作されたアルバムはこの1枚のみだった。
Ako Suzuki
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