ミオヤマザキらTOIL&MOIL所属アーティストがmorph-tokyoに感謝を届ける配信ライブ開催
ミオヤマザキらが所属する事務所TOIL&MOILが、11月12日に配信限定ライブ<TOIL&MOIL Fes “thanks morph-tokyo">を開催する。
◆出演者画像
9月1日、六本木のライブハウス・morph-tokyoが「morph-tokyoから大切なお知らせ」として11月30日に閉館することを発表した。誰もが予期することの無かった、コロナという世界を闇に突き落とした感染症が齎した悪夢は、人々を笑顔にする大切な場所を次々と奪うことにもなった。morph-tokyoも、その渦に巻き込まれてしまった場所の一つとなってしまったのだ。
2002年の10月にオープンして以来約18年間、この場所で開催されてきたライブやイベントは多くのアーティストとオーディエンスに感動と未来への希望を与え続けて来たこともあり、その発表はあまりにも衝撃的であった。
この閉館の知らせを受け、思い出の場所の喪失を惜しむ数多くのバンド達が、かけがえのない時間を共に創り出してくれたmorph-tokyoへの感謝の意を込め、閉館までの残された時間の中で“最後にもう一度この場所で”とmorph-tokyoでのライブを企画し集っているということからも、この場所がどれほど愛されてきた場所だったかが伝わってくる。
ミオヤマザキもmorph-tokyoをホームとして活動し続けてきた、この場所に特別な愛着を持つバンドである。そんなミオヤマザキらが所属する事務所TOIL&MOILは、配信限定ライブ<TOIL&MOIL Fes “thanks morph-tokyo">を開催することを決断。
このフェスにはフラチナリズム、ミオヤマザキ、まなみのりさ、チロル、1-SHINE、海羽という、TOIL&MOILに所属するアーティスト全員が参加する。
コロナ禍で苦しむエンタテイメント業界は今、配信をメインとし、ガイドラインに従った有観客ライブを少しずつ再開している状況にあるが、まだまだ課題を抱えた時期にある。最近では“配信疲れ”という言葉も生まれてきたほど、新たに立ちはだかる深刻な問題を突きつけられているのが現状だ。
そんな中で開催される本フェスは、ただの配信ライブではなく、ただの対バンライブでもない、“音楽番組形式”の今までにない異色な配信ライブとなっているという。
morph-tokyoの公式Twitterでの閉館までのカウントダウンは、刻々と迫る現実の中で、これ以上“大切な場所を失わない為に今、アーティストと私たちは何が出来るのだろうか?”と問いかけているように感じさせる。
<TOIL&MOIL Fes “thanks morph-tokyo">には、その答えのヒントが詰め込まれているに違いない。
文◎武市尚子
■フラチナリズム/モリナオフミ(Vo)コメント
2011年に知り合いのイベントに出演させてもらった時に出会ったライブハウス、それがmorph-tokyoでした。
上京してきて3年くらい経過していた僕たちには『ホーム』と呼べるようなライブハウスは特になく。なんとなくバンドを、なんとなくライブハウスでライブをやるという日々を繰り返していました。
そんな時にmorph-tokyoで今の事務所の社長と出会い「君たち売れないからやめた方がいいんじゃない?」と言われて半ギレになったのが出会いですからあんまりいい印象では無かったかもしれません。
しかしその日から意識が徐々に変化していきエンターテイメントに真剣に向き合う様になっていき、今の事務所にも所属が決まりました。
そんな日々を何度もmorph-tokyoで過ごしているうちに、いつしかmorphは僕らの『ホーム』になっていました。
初めてのワンマンライブも、初めての映像を使ったコント仕掛けのライブも、初めて挫折したのも、初めて沢山の仲間と出会ったのも、全部morphです。
きっとこれから先、音楽人として生きていくのに、全ての礎を築いてくれたライブハウスmorph-tokyoは僕らの中に生き続けると思います。
最後のトイモイフェスでは、今までの全ての思い出を噛み締めて、それでいてその全てを度外視したライブを皆さんにお見せできればいいなと思っています。
音楽って、エンターテイメントって最高なんだぜ!って教えてくれたライブハウスに、そっくりそのまま伝え返したいと思います。
『音楽って、エンターテイメントって最高なんだぜ!』って。
死んでも無くならないもの。これは必ずあります。
とにかくライブを見て、morph-tokyoというライブハウスを皆さんの胸の中に深く刻み込んでほしいと思います。
■ミオヤマザキ/mio(Vo)コメント
morph-tokyoは、
ミオヤマザキという名前で初めて立ったステージなんです。
つまりミオヤマザキが生まれた場所。
正直、最初はとても嫌いでした。笑
知っているファンの子達もいるかもしれません。
元々小さなライブハウスで活動していた私達が今の事務所の社長と出逢い、「さぁいよいよメジャーデビューしてやるんだ!」と、業界の大人の方達が沢山見に来て下さっているプレゼンライブという名の、“君達どんなもんなん?ライブ”を沢山やってきた場所だからです。
お客さんとさほど目線の変わらないステージでやってきた私達にとってmorph-tokyoのステージの高さがプラスして毎回緊張していたのを覚えています。
それをいつも一番近くで暖かく見守り背中を押してくれていたスタッフの皆さんには本当に感謝しています。
きっと、
morph-tokyoがなかったら私達ミオヤマザキは今こうして活動出来ていないと思う。
もっと言えば存在すらしていなかったと思う。
それくらいこのmorph-tokyoという場所は私にとってかけがえのない存在で。
だからやっぱりどう仕様もなく淋しい。
色々言ったけどこれが本音です。
morph-tokyoは私達に始まりと過程と終わりを教えてくれました。
この世に永遠はやっぱりない。
でも、だからこそ、
最後の瞬間まで私達は今を必死になれるんだと思います。
アーティストもファンもスタッフも、この日全ての想いをぶつけに行きます。
よろしくお願いします。
■まなみのりさ コメント
モーフさんとの出会いは、私達が上京してまだ間もない頃。
「まなみのりさ」の存在を知ってる人はほぼゼロに近い、知名度も集客もない時期でした。
六本木にあるライブハウス…正直最初は怖そうと勝手なイメージを持ってました(笑)
でも実際は全然違くて。初ライブの時「楽曲好きでずっと聴いてました」と声を掛けてくれた遊佐店長。「やっぱりまみりのライブは最高だよー!」と毎回褒めてくれる阿部さん。PASSにイラストやコメントを描いてくれたり、私達を理解してくれているからこその音響や照明で支えてくれるスタッフさん。優しさと温かさに包まれた最高のライブハウスです!
ワンマンや主催ライブ、生誕祭や対バンなど数え切れないぐらい沢山のライブをさせてもらいました。私たちの活動の中で歴史に残るようなライブもモーフさんで、デビュー記念日の8/8にかけて88分ノンストップワンマンに挑戦したり、活動休止から復活した直後には一日4回まわしのワンマン、そして今年はデビュー13周年にかけて13回まわしの配信ワンマンだったり。私たちのこれまでの活動をモーフさんなしでは語れないぐらい濃い思い出でいっぱいで、私たちにとってはもちろん、ファンのみんなにとっても大切な場所です。
まみりのホーム、モーフさん。東京でホームって言えるライブハウスが出来るなんて。モーフのみなさんの温かさが、上京してすぐの私たちを支えてくれました。それはもちろん今も変わってなくて。
モーフさんでの最後のライブになること、すごく寂しいです。だけど、だからこそありがとうの気持ちをたっっくさん込めて、ライブで届けます!みんなで笑顔になれる1日を。ずーっと大好きです!ラブモーフ♡
■チロル コメント
モーフに初めて出た日を今でも覚えています。
当時10代の何も分からないちんちくりんだったので、六本木という響きだけでかなりビビってました笑
でもスタッフさんがすごく優しくて、丁寧で良いライブハウスだなぁっていうのが第一印象でした。綺麗だし!
でもやっぱり雰囲気がThe都会って感じだったから出るたびに緊張しちゃって、良いライブができず反省しながら藤沢まで帰るみたいな感じでした。だから最初は気合を入れて行く場所でしたね。笑
そこからちょっと空いてしまったけど何度かお世話になって、スリーピースで初のMVもモーフで撮らせていただきました。
トイモイにもモーフでのライブがきっかけで入る事になったし、ライジングロックフェスで毎月モーフにくるようになって、いつの間にか私にとって落ち着く場所に変わっていきました。
すごく思い出深いし、確実にチロルをそして私自身を成長させてくれた場所です。
そんなモーフが閉店してしまうというと聞いて本当に本当に悲しかったし、なんとも言えない気持ちでいっぱいです
沢山のことを教えてくれたモーフに恩返しできないままですが、
最後にモーフでライブをさせてくれるというトイモイとモーフに感謝を、そして見てくれる皆さんにチロルらしく元気をとどけられたら良いなと思います。
■1-SHINE コメント
僕たち1-SHINE5人がバンドとしての方向性や音楽性に悩み、音楽活動に対して希望的観測を持てずバンド存続の危機に陥ってる時期がありました。
そんな時に店長の遊佐さんにお誘いして頂き初めて出演したライブハウスが六本木morph-tokyoでした。このライブをきっかけにmorph社長の阿部さん、現在所属するTOIL&MOILの岩崎社長に出会い、バンド崩壊の危機を乗り越え自分たちの夢と野望を果たすために心機一転再スタートを切ることができました。
もしあの時morphに出演していなければ、今1-SHINEはこうして音楽活動を続けることができていないかもしれない。だからこそmorph-tokyoは僕たち1-SHINEにとってバンド人生の命の恩人です。
こうして僕たちはバンド人生を救われましたが、morph-tokyoというライブハウスを守ることはできませんでした。力足らずでした。悔しくて仕方ありません。
しかしmorph-tokyoというライブハウスが無くなったとしても、そのカルチャーは残り続けていきます。僕たち1-SHINEの血となり骨となり、音楽として生き続けていきます。
今まで本当にありがとうございました。
11月12日に控えたトイモイ祭、1-SHINEとしてステージに立つのは2月15日のワンライブ以降9ヶ月ぶりのライブ。この9ヶ月間溜まりに溜まったフラストレーションを全部ぶちまけに行きます。画面越しにはなりますが是非観に来てください!
■海羽 コメント
こんにちは、シンガーソングライター海羽です。
私がmorph-tokyoさんに初めて出演したのは高校卒業後すぐくらいの時期でした。あの大きくて高い、かっこいいステージで弾き語りした時のドキドキを今でも覚えています。
あれから約2年、二十歳の歳になりました。あの日以来ステージには立たずに、観客として何度か足を運んできましたが、やっとやっと、またステージに立てることになりました。
"やっと"が"最後"になるのはとても悲しいですが、あの日唄った私より成長した私の音楽で、morph-tokyoさんでの最後のステージで、最高に楽しんで画面越しに届けたいと思ってます。
私自身の十代ラストライブでもあるので、最後が詰まったライブ。頑張ります。よろしくお願いします。
<TOIL&MOIL Fes “thanks morph-tokyo">
(11月19日(木)23:59までアーカイブ配信あり)
会場:六本木morph-tokyo
開場/開演:17:45/18:00
配信チケット:3,000円
出演アーティスト:フラチナリズム/ミオヤマザキ/まなみのりさ/チロル/1-SHINE/海羽
販売URL:https://t.pia.jp/pia/ticketInformation.do?eventCd=2027401&rlsCd=001