エルトン・ジョン、50年の時を経て日の目を見たインタープレイ
1970年にリリースされたエルトン・ジョンの名盤『エルトン・ジョン3』(原題:Tumbleweed Connection)の発売50周年を記念し、「遅れないでいらっしゃい(ジャズ・ヴァージョン)」が5,000枚限定アナログ盤10インチ・シングルとして、全世界で発売となった。日本ではユニバーサル ミュージック ストア限定で、11月13日発売となる。
「遅れないでいらっしゃい」(原題:Come Down In Time)はアルバム『エルトン・ジョン3』の2曲目に収録された美しいメロディをもったミディアムスローな作品だ。ハープの音色から始まりポール・バックマスターのオーケストラ・アレンジによるストリングスが美しく覆いかぶさってくるアコースティックな佳曲だが、今回発表された「遅れないでいらっしゃい(ジャズ・ヴァージョン)」は、ピアノをバックにリズミカルにテンポアップされた、全くの別バージョン作品となっている。
この音源は、11月13日に発売されるエルトンのボックス・セット『ジュエル・ボックス』に収録するためのレア音源を掘り起こしていた際に、保管庫の奥深くで発見されたのだという。50年も誰にも聞かれない状態で眠っていたものが2020年になってようやく日の目を見るという、文字通り「遅れないでいらっしゃい」な作品である。
このバージョンは、ロンドンのトライデント・スタジオでレコーディングされたもので、3分半程度のオリジナルと比べると、2倍以上の長さがある。インプロビゼーションのピアノソロが展開され、そのままジャズ調インストゥルメンタルとして、エルトンのピアノとケイレブ・クウェイのギター、フックフットのリズム隊を務めるベースのデヴィッド・グラヴァーとドラムのロジャー・ポープによるインタープレイが展開されているのだ。途中のブレイクダウンで「very nice(すごくいいね)」と称賛の声を上げているのは、プロデューサーのガス・ダッジョンの声だという。その後もインタープレイは続き7分半を回ったところで、プツッと切られるように終わるところも、スタジオ・セッションとして遊んでいたのであろう生々しさがある。
ミュージシャンスップがほとばしるエルトン・ジョンの一端をたっぷりと楽しめる「遅れないでいらっしゃい(ジャズ・ヴァージョン)」はレコードA面に収録され、B面には「名高い盗賊の伝説(DJMデモ)」が収録となる。
▲海外のマネジメントから編集部に届いた、限定発売のレコードとメッセージ。
Come Down In Time(Jazz Version)【UNIVERSAL MUSIC STORE限定盤】
2020年11月13日
完全5,000枚限定 2,435円(税込)
A面「遅れないでいらっしゃい(ジャズ・ヴァージョン)」
B面「名高い盗賊の伝説(DJMデモ)」
◆ユニバーサル ミュージック ストア
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