ケンドリック・ラマー「どのアルバムもパート2は作らない」

ポスト

ケンドリック・ラマーはこれまでスタジオ・アルバム4枚やEP、ミックステープに加え、コンピレーション・アルバム『untitled unmastered.』、『Black Panther』のインスパイアード・アルバムを発表し、セカンド『good kid, m.A.A.d city』(2012年)以降は4作がプラチナ・ディスクに輝き、グラミー賞も獲得するなど高い評価と人気を得たが、どのアルバムもパート2を制作するつもりはないそうだ。

彼は、『i-D』に掲載されたラッパーBaby Keemとの対談でこう話した。「『good kid, m.A.A.d city』の2年目のジンクス、覚えてるよ。その年だ、悟ったんだよ。俺はもう人生で別の場所にいた。『good kid, m.A.A.d city パート2』が作れないことはわかってた。パート2を作るのは陳腐だよ。そんなことしたらオリジナルのフィーリングが失われる。俺は、それぞれの作品の世界を大切にする必要がある。それで、『To Pimp A Butterfly』を出した。あれは死ぬほど好きな人もいれば、嫌っている人もいる」

ケンドリックは常に新しいサウンドを創ろうと尽力しており、そのためニュー・アルバムの完成に時間がかかっていると話した。「アルバムを作るのに時間がかかる理由はわかってる。この1年ずっと、どうやって新しいサウンドを創り出そうかってことばかり考えてきた。同じことを繰り返しやることはできない。自分をワクワクさせるものが必要だ」

ケンドリックのレーベルTDEのCEO、アンソニー “トップ・ドッグ” ティフィスは数ヶ月前、「キング・ケンドリックはもうじき戻ってくる」と、新作の完成が近いことをほのめかしていた。

Ako Suzuki
この記事をポスト

この記事の関連情報