【インタビュー】新生NOCTURNAL BLOODLUST、全貌を語る「やりたいことができる。同じ気持ちになれる」
新ギタリストを迎えたNOCTURNAL BLOODLUSTが、遂に本格始動の狼煙を上げた。二度のギタリスト脱退劇とバンド存続の危機を超えて、正真正銘の新生NOCTURNAL BLOODLUSTの放つサウンドが凄まじい。
◆NOCTURNAL BLOODLUST 画像 / 動画
2019年8月から2020年5月までの活動休止期間を経て、次々とリリースされた配信新曲「Life is Once」「ONLY HUMAN」「Reviver」はタイプの異なるナンバーながらも揺らぐことのない5人のノクブラサウンドを確立。ギタリストの素性が明かされぬままの活動再開だったが、ミュージックビデオに映し出された7弦と8弦を持つツインギターのシルエットはただ者ではないアンサンブルを響かせて、こちらの想像力と未来への期待感を極限まで高めた。
そして10月19日、5人編成の全貌、12月のミニアルバムリリース、さらには12月の配信ライブと2021年2月の有観客ライブ開催が一挙発表となった。BARKSはギタリスト二人の履歴、加入の経緯、バンドの理想像、そして現在レコーディング中の新作と今後のライブについてじっくり話を訊いた。個々のキャラクターが浮き彫りとなったと同時に、バンドとしてのコンディションの良さが溢れんばかりのロングインタビューをお届けしたい。
◆ ◆ ◆
■人柄も分かっているしプレイも申し分ない
■ならば最強じゃないかって思った
──インタビューは約1年ぶりになります。最初の質問です。誰なんだ?と(全員笑)。新ギタリストが加入後、今年6月から配信シングルを立て続けに3曲発表して、同時にミュージックビデオも公開しています。しかし新ギタリストが誰なのか分かる映像ではなかった。8月に配信した「Reviver」のミュージックビデオで、ようやくギターを弾いている手元が映り、一人は7弦ギターで、もう一人は8弦ギターで、新ギタリストが二人なのは分かりました。改めて最初の質問です。誰だ?と(笑)。自己紹介をお願いします。
Yu-taro:NOCTURNAL BLOODLUSTにギターで入ったYu-taroです。ギター歴は高校2年から今に至るまで、10数年です。
──あれっ、ライブを観たことがあるような気がする……。
Yu-taro:A Ghost of Flareというバンドを今もやってますので。
──2019年にアルバムを出したばっかりでしょ? 新代田FEVERでライブを観ました。
Yu-taro:SHADOWSさんと一緒にやったときですよね。A Ghost of Flareはメンバーの脱退とかによって、今はのんびり活動をしているような状況です。
▲尋 [Vo] |
Yu-taro:最初からメタル好きだったんですけど、初めて組んだバンドはHi-STANDARDのコピーから始まって。だから横山 健さんも好きですし、海外ではチルドレン・オブ・ボドムとかも好きだったんです。その後、メタルコアに出会って、20歳くらいからそういうタイプのバンドを組んだり。NOCTURNAL BLOODLUSTとはその時期からの知り合いで。
Masa:そう、昔からの付き合いなんです。当時、Yu-taroがやっていたバンドとは対バンもしているし。だから10年以上の付き合いですね。
Yu-taro:そのころからずっと親交があって、巡り巡って、NOCTURNAL BLOODLUSTに加入することになりました。
──なるほど。そしてお待たせしました。誰なんだ?と。
Valtz:音楽歴を話すと、幼稚園のころからバイオリンをやっていて。
尋:知らなかった(笑)。
Masa:幼稚園からバイオリン……そのプロフィールは強いな(笑)。
Valtz:いや、今はもうやってなくて。中学生ぐらいにX JAPANがきっかけでギターを始めて、そこからはメタル一辺倒という感じです。ギターヒーロー系は片っ端から聴いたし、ドリーム・シアターを筆頭にプログレッシヴな方向も好きになって、さらにメタルコアも聴くようになったという。ギター歴は10年以上です。
Masa:二人ともギターのキャリアは長いし、僕らとの付き合いも古い。前からよく一緒に遊んでいたし、ほんとに友達です。だから新しいメンツ、という感じもしていなくて(笑)。
尋:あのとき対バンしていたヤツらと、今、こうやって一緒にバンドをやっているという。当時、そんなことは想像もしていなかったっていう感じもあって。
──後任ギタリストを公募していましたが、そこからの人選ではなかったんですか?
Masa:公募して、実際にけっこうな応募数が集まったんですよ。現役バンドマンとか、知っているギタリストもいましたし。選んで、絞って、“この人かな”ってギタリストも実際にいたんです。でも、それと同時にYu-taroとValtzも僕の中で候補としてあったので、声を掛けたいなっていう感じだったんです。
──本人の承諾もなく、勝手に最有力候補にしていたんですか?
Masa:そう、勝手に(笑)。公募によるオーディションの可能性に賭けたいって気持ちもあったんですよ。いいギタリストに巡り合う可能性もありますから。そういう意味で広く探したって感じですね。
Yu-taro:声を掛けられたのは2019年12月ぐらいで。すでに、A Ghost of Flareをのんびりとやっていた時期だったこともあって、再びガッツリとバンドをやることに悩んだんです。ただ、もともとずっとバンドをやってきた人間なんで、Masaの話を聞くうちに、もう一度、頑張ってバンドをやりたいっていう気持ちが芽生えましたね。
Valtz:同じく、2019年12月のタイミングで連絡がきて。どんなのがやりたいか?とか、音楽性や方向性に関する話を聞いて。それなら自分と一致してるし、一緒にやろうと。
──Yu-taroとValtzの二人は、以前から面識があったんですか?
Yu-taro:いや。その12月のタイミングで「はじめまして」でした。
Valtz:僕は、A Ghost of Flareの存在も曲も知っていたので、絶対に楽しいじゃんという感じでした。
──2019年12月に、Masaがいきなり二人に声を掛けた形ですか?
Masa:まずValtzに声を掛けて話をして、その日、そのままValtzを連れて、Yu-taroのところに乗り込んで。「Valtzも入るから、Yu-taroも入れよ」って(笑)。一人で行くより二人で行って、現実的なビジョンも見せたほうがいいかなと。
──二人のどんなところが気に入って声を掛けたんですか?
Masa:まず、キャリアを知っているから、どういうギタープレイヤーなのかも知っているし、人柄も分かっている。そうなると、二人が加わったときの具体的なイメージが湧きやすいじゃないですか。で、二人とも曲が作れるし、プレイも申し分ない、ならば最強じゃないかって思ったんです。素晴らしいギタリストであることは分かっていたし、リスペクトもあった。そういう二人と一緒にやりたいって気持ちですよ。
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