いい音爆音アワー vol.115 「何?そのドラム技♪特集」
いい音爆音アワー vol.115 何?そのドラム技♪特集
2020年 9月16日(水)@ニュー風知空知
ポップミュージックにおいて、「ドラム」という楽器に求められる重要な役割が3つあります。その1はリズムの形を作ること。スウィングジャズは4ビート、ロックンロールは8ビート、フュージョンだったら16ビート、と音楽はカテゴリーによってリズムの形が違いますが、まずドラムがその形を作らないと始まりません。
その2はグルーヴ。ノリのことですね。もちろん歌も含めて全ての楽器にグルーヴは必要ですが、その中心になるのはドラムです。ドラムがコケたらみなコケる。
その3はテンポをキープすること。オーケストラにおける指揮者の役目。他の楽器はドラムに合わせて演奏をするのです。
これら3つの役割を果たすため、ドラムには各種リズムにおける基本的演奏パターンというものがありますが、やはりポップミュージックは新鮮味が売り。変化が身上。まあ極端なことを言えば、役割さえきちんを果たすなら、どんなパターンでもかまわないのです。1960年くらいから飛躍的に発展を遂げたポップミュージックとともに、ドラマー自身が編み出したか、アレンジャーが考え出したかは別として、基本以外のいろんなパターンやフレーズ、言わば“ドラム技”がいろいろ生み出されてきました。
今回はそんなドラム技に注目。名曲名演を支える様々なドラム技を聴いていきましょう。
福岡智彦 (いい音研究所)