【ライブレポート】SHOW-YA、初の無観客ライブ配信で35周年の幕明け
SHOW-YAの35周年は初のライブ配信で幕を明けた。
「届け魂!そしてコロナ退散(笑)」リハーサル終わりで楽屋を尋ねた時に、ボーカルの寺田恵子はそう言った。『吹けよ嵐!飛ぶなウィッグ(笑)」と被せたギターのsun-go。続けざまに「ギターを始めて35年のアニバーサリーライブもここ下北沢GARDEN。凄く奇遇だなって感じる。SHOW-YAとして、この次は絶対みんなの前でやります!」、ベースのsatoは「35年前も今日も変わらないのは、気持ちを込めて、全身全霊で目の前の1本のライブに集中すること!」と落ち着いたトーンで語った。
17時、レッド・ツェッペリンの「移民の歌」をバックにいつもと同じ順番でメンバーーがステージに登場。M1の「OUT OF LIMITS」の終わりで、寺田は「みんな元気?SHOW-YAです!今年35周年ですが、こういう状況になってますので、メンバー全員抗体検査もちゃんとして準備万端でライブ配信に臨んでます。今日は第一期SHOW-YAをお届けします。みんなの笑顔を見れないのは残念だし、みんながいた方が良いに決まってるだけど、今日は近所から苦情がこないように盛り上がって下さい。」と笑顔でMC。
1985年8月31日に東芝EMIから「素敵にダンシング -Coke Is It -」でデビュー。女性がロックをやるだけで色眼鏡で見られた当時と比較すると、女性バンドも女性アーティストの数も比較にならないほど増えた昨今だが、日々の鍛錬に裏付けされた演奏のスキル、言霊すら感じるその歌唱力は35年を迎えた今でも健在。一切の錆びつきもなくさらに進化している!画面の向こうのSHOW-YAのファンもそう感じてるに違いない。
百聞は一見にしかず!SHOW-YAのライブはまさにその言葉のごとく、いつも言葉で表現するのが難しい。今日もそれは同じ。
今回のアニバーサーリーライブは、デビューから5年間にリリースしたアルバム縛りの中、代表曲の「限界LOVERS」「私は嵐」「水の中の逃亡者」「FAIRY」、“来ない春はない、春は必ず来る、そして花は咲く”とMCでつないだベット・ミドラーの「The Rose」を加え全12曲。圧倒的な存在感と疾走感の中でその幕は閉じられた。
「音が出せるということが物凄く嬉しかった。みんながいると思って演奏しました。35周年!絶対みんなに会えると思うので、今後も応援お願いします!」とドラムのmittan 。そしてキーボードのcaptainは「やってみて良かった。最初は凄く淋しいと感じたけどやっていくうちにいつもと変わらない、みんなの声、コール&レスポンス、歓声、そして顔が浮かんできた」とライブ終了後にコメント。
そして寺田恵子は「本当にみんなが居ると思ってやったし、同じように汗も書いて、心地よい疲労感もあって、いつもと変わらないライブだった。ちゃんと届いてたかなー」とやや心配顔。
MCの中では昨年世界に向けてのCDをレコーディングをしていて、それを引っ提げたライブツアーのことにもふれていた。現在はストップしてる状況であるとも言っていたが、もしかしたら世界発売に向けたものになるのかと期待してしまう。詳細発表はもう少し後になりそうだが、楽しみは後の方がその喜びも倍増する。
Twitterと連動したリアルタイムでのファンとのコミュニケーション、ライブ終了後にメンバーがその日のライブをすぐにアーカイブとして楽しめるなど、新しいライブの味わい方も予感させる夜でもあった。
最後に、SHOW-YA 35周年に乾杯!!
文: C.IWAYA
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