<NAONのYAON2024>ジャンルも世代も超えた女性だけの祭典が開催
都市型フェスのパイオニアとも言われるNAONのYAON2024が、今年も日比谷野外大音楽堂で行われた。今回で19回目を迎えるNAONのYAONは出演者全員が女性でジャンルレス、世代を超えたコラボも話題となるまさに女性だけの祭典。オープニングアクトを終えた15時に、寺田恵子の第一声「NAONのYAONへようこそ!」から本編はスタートした。
トップバッターは今年の2月に武道館ワンマンを成功させたNEMOPHILA。圧倒的な音圧と華やかなステージングは新体制になってさらに磨きがかかる。続いて初出演のTRiDENT、そして常に進化を続ける規格外バンドGacharic Spinと怒涛のパフォーマンス。さらに、2年の休止期間を経て活動を再開したSILENT SIRENが2017年ぶりに出演。「フジヤマディスコ」やライブでの定番曲「チェリボム」など3曲を披露し、骨太なビートと変わらない可愛いさ、溢れる笑顔で野音に華を添えてくれた。
転換中にはまさかのサプライズ!NAONのYAONのタイムキーパー担当の神取忍・井上貴子がゴングを鳴らして登場しMCを展開する中、「ちょっと待って、いつまで待たせるんだよ」とダンプ松本が登場。過去3回出てることをアピールしつつ、それぞれの憧れのプロレスラーをトーク。寺田恵子の「この4人で歌いませんか、かけめぐる青春」をきっかけに軽やかなボックスステップを踏むと会場が異常な盛り上がりをみせ、歴代レジェンドメドレーへとなだれこむ。
『1998年のマリリン/本田美奈子』『レモン・ティー/シーナ&ザ・ロケッツ』『ボヘミアン/葛城ユキ』『雨の慕情/八代亜紀』、いずれもNAONのYAON=日比谷野外大音楽堂のステージに立ち、強烈なパフォーマンスで異彩を放ったNAON達。まさにレガシー。その思いをSHOW-YA寺田恵子と相川七瀬が歌い継いだ。恒例のプリプリメドレーのあとは休憩、転換中に再びダンプ松本が神取・井上・寺田とともにステージに登場しトークを繰り広げる。
後半戦は麻倉未稀からスタート。80年代に爆発的にヒットしたあの「ホワット ア フィーリング ~フラッシュダンス」とドラマ・スクールウォーズの主題歌「ヒーロー」をパワフルでソウルフルに歌い上げ、オーディエンスも一緒に歌い青春グラフティーを楽しむ。八神純子は2015年以来の出演、円熟味と匠レベルの歌唱力で「パープルタウン」を熱唱。相川七瀬はディーバ達が織りなす中盤をスタイリッシュなMCと共に「Sweet Emotion」「夢見る少女じゃいられない」を披露し確実に会場の熱気を襷でリレーする。MCでは「このステージがあることで糸のように縦と横の世代の交流ができ、ROCKの文化が紡いでいけるのかなと」メッセージ。
受け取るのは2019年ぶりの出演となるYU-KI(TRF)!問答無用でテッパンの「masquerade -30th Version for Budokan-」「EZ DO DANCE -Version 2023-」「survival dAnce~no no cry more~」をパフォーマンス。そのグルーヴで野音をクラブ化し、心地よく開放感あふれる空気で包んでくれる。ディーバ達の宴はまだまだ続き、田村直美がステージに!Gacharic Spinのアンジーと「ゆずれない願い」をまさかのコラボ披露し会場をざわつかせるサプライズもNAONのYAONならではだ。
そしてSHOW-YAの登場で本編はフィナーレへと向かう。SHOW-YA初のEDM曲「Tokyo,I Scream」からロックはリフであることを改めて強烈に印象付ける「私は嵐」、「限界LOVERS」のギターとベース回しのパフォーマンスはいまだ健在。ss「今年40周年に突入します。未知の領域に入るかも知れないけど、その生き様で次世代に道をつなげたいと思います!」と寺田恵子(SHOW-YA)がステージから熱く語ってくれた。
40th YEARに突入するSHOW-YA、1988年以来となる100本ライブを敢行するという発表には驚いたがSHOW-YAであれば十分やり遂げてくれるだろう。
アン
コールは22組50名がステージで「Rock Love」を出演者全員で大合唱、会場も一体となり盛り上がりの絶頂を迎えた。
まさに百花繚乱のNAONのYAON。熱い女たちのバトルに変化球は一切なく全てが直球勝負。それでいて煌びやかで華やかで艶やか。唯一無二となるNAONのYAONのステージだった。
年齢を感じさせずエネルギッシュに、今なお飽くなき挑戦をするSHOW-YA!日本のロックシーンを牽引してるのは間違いないが、それ以上にとにかく強靭で、核にある魂が半端ない!是非1度、SHOW-YAのライブにも足を運んで欲しい、そんな思いを強くした夜だった。
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